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滅茶苦茶なシスコン剣士の妹件  作者: 魔王
女神と魔女を妹にする!
10/83

滅茶苦茶普通のショッピング?

はいはい、もうわかってますよ。

あれからみっちり絞られましたよ。

いわずもがなあのモンスターにだけは勝てる気がしない。

女神ことグレイツバルといいグーデンといい、なんでお城の人たちはレジェンドモンスターを二人も入れてるんですかね全く。


時刻は昼過ぎ。

ちょうど鬼の説教が終わってアリシアとリーナでお城で昼食をとった後だ。

ちなみにだが、今回の俺のアリシア妹化作戦はびっくりなことに通ってしまったのだ。

まぁ、八割がたアリシアのせいでもあるのだが。

これにはグーデンも滅茶苦茶渋い顔してたしな。

苦虫一万匹ぐらい噛み潰したような。

そんなグーデンを見て思わず笑ったら、どういう技術があるのかはわからないがうまい具合になんとまた俺の頭に事典の角をあててきやがった。

クリティカルヒットですよ、えぇ。

おかげで数分間はあまりの痛みに悶絶してた。

ま、そういうことで俺とリーナは今日からお城に住まうことになったのだ。

もちろん俺はというとあの執事服を着せられていた。リーナも似合ってると言ってくれたのでもう満足してずっと着るつもりである。

「買い物に行きたい」

と、唐突にアリシアが俺の膝の上で呟いた。

お昼をとった後、俺とリーナとアリシアはお昼休憩って感じでお城の庭にでていた。

そこのベンチで座っているとリーナが最初に膝の上に乗ってきた。

それに対抗しようとアリシアも乗ってきたのだ。

「買い物?」

「わたし、も…」

「リーナもか?」

なんだかアリシアが来てからリーナが前より積極的になってるような気がする。

それはそれでお兄ちゃんとしては嬉しいけどな。

けどなんだろうね、二人とも仲直りした割には対抗心燃やしまくってる気がするよ。

「何が欲しいんだ?」

と、普通の疑問を聞いたら二人とも何故か抱きついてきた。

急に来たもんだから後ろに倒れそうになったがなんとか堪える。

「おっと!?ど、どうした?俺が欲しいのはなんとなくわかったから何が買いたいんだ?」

これが俺の思い違いだったら死ねる。

でもまぁ、合ってたのかリーナもアリシアも俺を見る。

両手に花もとい両手に妹。たまらん!

「ライに服を選んで欲しいのだ!」

「服?」

「うむ!」

「なぜ俺なんだい?」

「お兄ちゃんだから」

「ぐはっ!」

もぅ!なんて子なのかしら!

急に不意打ちとはこの子、危ない子!

おもわずオネェ口調になっちまったぜ✩

唐突にそれはダメだろ。威力半端ないわ、まじで。

ただでさえ別次元の可愛さを持ってるのにそこからのストレートパンチは一発KO確定コースだ。

これはちょっとアリシアの耐性をつける必要がありそうだな。

「そ、それでリーナは何が買いたいんだ?」

「ん、これ…」

リーナはポケットからちっちゃい光り輝く木の棒を取り出した。

これは魔法を使う際に一般的に魔法を扱いやすくかつ、威力を上げるために使われるものだ。

要するに魔法の杖である。

「あぁ、そろそろなくなりそうだな」

杖は消費アイテムで使う事に杖が削れていく。

最終的にはなくなるのだがみんなはなくなる前に次の新しい杖に変える。

それまで使っていた杖はみんな家に飾ってるあるとか。

ちなみにリーナはこれで三本目だ。二本ともちゃんとラッフ亭に飾ってある。

そんで何を気に入ったのかライガルが毎回手入れしてる。

「わかった、それじゃあ服屋のあとに魔法道具屋に寄ろうな」

「ん」

よし、そうと決まれば出かける準備を…。

「ライ・シュバルツ」

「ひぃぃぃ!?」

唐突のグーデンの声に俺は悲鳴を上げるのだった。

もうそれぐらいトラウマである。

「変な声を出すなバカタレ。何を驚いとるんじゃ」

俺はゆっくりグーデンに指を指す。

それに気づいたグーデンは手に持ってた本でパコンと優しく叩く。

「アホタレ、お主が変なことばっかするからじゃろうが。おかげでこっちは大忙しじゃ」

「あ、そうなんすかおつー」

次はパコンではなくバコンだった。

「うぉぉぉぉ!」

俺は地面にのたうち回るのだった。

そんなことはいざしれずグーデンは話を続ける。

「それよりもお主、どこかにでかけるのじゃろ?ついでじゃからお使いを頼まれてはくれんかの?」

「えぇ〜」

「頼まれては、くれんかのぅ?」

あ、やばい、ニッコリしたグーデンは黒いオーラが纏ってる。

危ない!これ以上やったら危ない!と、頭の中で警報が鳴り響くのだった。

「そ、それでお使いってなにを?」

「ふむ、メクリをちょっとな」

「メクリ?確かあれって…」

「そうじゃ、町外れのあの薬屋にしか売っとらん、知っておるじゃろ?」

「もちもちろんろん、メクリじゃないとだめなのか?」

「あれじゃないと儂には効果がないのでな、グレイツバルに行かそうとも思ったがあいにく遠征に出ていてな。それでお主に頼んどるんじゃ」

なるほどな、俺は納得して準備にかかる。

その間にさっきの話で気になるところがあったのだろう、アリシアがグーデンに詰め寄る。

「遠征とはなにかあったのですか?」

「いえ、まだ女神様のお耳に入れるようなことでは…」

え?え?なんだ、アリシアがいつもよりなんというか女神っぽい?

「いいから教えなさい」

あ、でた!

たまにみせる大人びたバージョンのアリシアだ。

アリシアの態度が変わってからグーデンもアリシアへの態度が変わった。

やっぱり、いつものアリシアと大人びたアリシアでは何かが違うのだろうか。

「は、わかりました。先日の試験試合の時からフェバルの森に魔女騎士を見かけたと報告がありまして」

「魔女騎士を?」

「はい、デマではないかと思うのですが念の為にと…」

「ここは我らのテリトリーと知ってるはずだ。それなのに騎士を向かわせるということは…」

「いえ、まだ本当に魔女騎士と決まった訳ではありませんゆえ判断はまだ早いかと」

えぇ、なんかこのふたりだけ別の世界に行っちゃってるよ、俺ついていけないんだが…。

「むぅ、わかった、後の判断はグーデンに任す。よいな?」

「はい、かしこまりました」

お?終わったみたいだな。

お兄ちゃんとしてはガチ目にアリシアの変化については調べる必要がありそうだ。

「お兄ちゃん!」

話が終わりこっちに抱きついてくる頃にはもとの妹のアリシアに戻っていた。



まぁ、あれから気にすることなく俺達はそのまま出かける準備をして早速街に出向くのだった。

「じゃ、まずは服屋からだな」

アリシアとリーナはメイドさんたちが用意した可愛い服を着飾っていた。

アリシアは黄色を基調とした所々にフリルがついたフリフリな服だった。

ゴスロリってやつなのか?

リーナはシンプルな白色を基調としたワンピース型のストレートな服にカーディガンを羽織った物だ。

二人ともかわいぃ!

あ、俺?俺は変わらずに執事服。

というか、あるなら買う必要がないような。

いやそんな細かいことは気にしない気にしない。

「それで、アリシアはどんな服がいいんだ?」

「お兄ちゃんが選んでくれるならなんでもいい!」

まぁ、なんて可愛い子なのかしらこの子。

もぅ!無茶苦茶甘やかしたくなっちゃう!

「そうか、まぁ、服屋に入ってからだな」


道のりの途中どこからか聞き覚えのあるそれ相応の歳を感じさせる声が、ってこれは間違いなく。

「おばちゃん!」

そう!あの八百屋のみんなの頼れる人ナンバーワンのおばちゃんである。

「おやおや、女神様侍らしてどこいくつもりだい?」

「ちょっち、服屋と魔法道具屋にな」

「…あんたもしかして専属になったのかい?」

おばちゃんは俺の格好に気づいたのだろう、今更だが。

専属とはおそらく専属執事のことを言っているのだろう。

「まぁ、そうみたいなんだよな」

「あらまぁ、ライがなるなんて思いもしなかったよ。なにかわけアリだね?」

「ま、そんな感じ」

俺の大体の事情を把握したのだろう。

次におばちゃんはリーナに声をかけた。

「リーナは元気にしてたかい?最近来てくれないから心配してたよ」

「ん、げんき、だよ」

「そうかいそうかい、元気で何よりだよ、元気が一番さね」

そういっておばちゃんはリーナを撫でる。

なんといったってこの市場の人達はリーナ思いだったりする。

なので、さっきから魚屋のおっちゃんだったり肉屋の夫妻も声をかけてくれる。

まぁ、こんなに暖かい国なのはアリシアとその前の女神様のおかげなのだろうかね。

俺はこちらを見つめてくるアリシアの頭を優しく撫でてやる。「えへへ〜」とアリシアは気持ちよさそうにするのだった。うーむ、可愛い。

妹にしてよかったと心の底から思うのだった。

リーナはというと市場のおじちゃんおばちゃん達に囲まれていた。

リーナがこの市場に来たのは実に二週間ぶりである。そのためかみんないつもよりリーナにかまってる。

まぁ、リーナが可愛いからって言うのもあるんだろうけど。

しばらくして、リーナはおばちゃん達から開放されて戻って来る。

と、同時に俺へダイブ。

これがまぁ、いつものリーナの甘え方なんだよな。

俺はそのリーナダイブを優しく受け止めて優しく頭を撫でてやる。

リーナもアリシアみたいに頬を綻ばせて嬉しそうに顔を俺の胸に埋める。やっぱりリーナが一番だな。

「さてと、それじゃあそろそろ服屋に行こうか」

「うむ!」

「んっ」

俺は右手にリーナと手を繋ぎ、左手にアリシアと手を繋いで行きつけの服屋にむかうのだった。



「あらぁいらっしゃぁぁい」

服屋に入って俺達を出迎えてくれたのはオカマ口調な、ではなくそのままオカマのザルバさん。

ここ服屋『マーベラスキューティー』の店主、ザルバ・ケウラスさんのお店だ。

「あらぁ、今日はリーナちゃんだけじゃなくてぇものすごっく可愛い子もいるじゃなぁい」

ザルバさんはアリシアに目を光らせて周りをぐるぐると徘徊しまじまじと見始める。

すごいアリシアが困惑しているが…。

ちなみにザルバさんは筋骨隆々の漢である。

頭はハゲている。丸坊主である。

しかし、ザルバさんはオカマでありながら筋骨隆々な体躯にも関わらず人気がある。

服屋といえばここっていうほどぐらいに。

それはなぜかというと服のセンスに関してはザルバさんの右に出るものはこの国にはいないとさえ言われている。

それぐらい、ザルバさんは服の選ぶセンスは半端ない。

でもそれだけじゃない、人柄のよさもあるのだ。

まぁ初見の人は見た目がこれでオカマだからびびって腰を抜かすんだよな、ほぼ。

俺も最初はびびった、あまりの恐怖に本気で警戒態勢にはいった。

それに、リーナよりもまず俺が狙われる!って思ってたし。

けどザルバさんは場を和ませるように手から急に花を出すというマジックをしてみせてくれた。

そこからなんやかんや話すうちにザルバさんと打ち明けた。コミュ力も半端なくある。

おばちゃんとはまた違ってザルバさんもここの生徒から人気のある人だ。

まぁ、だいたいが女子だが。

服屋ということでファッション好きな女子からよく相談を受けるとか。

あと、恋についての相談も受けつけてるらしい。

そんなザルバさんの店ではいまじゃすっかり俺もお得意様の一人である。

「どうしたのこの子?まさかライの妹かしらぁ?」

「おう、俺の妹だよ」

俺は平気な顔して言ってのける。

女神ということはできるだけ伏せとくことにした。

それと嘘は言ってない。

「あらぁ、これはまたダイヤの原石を持ってきてくれたわねぇ。今日は人一倍張り切っちゃうわよぉ」

アリシアがあまりにも可愛いのかザルバさんの目が鋭く光ってる。

どうやらファッション魂に火がついたみたいだ。

そういえばリーナの時もものすごかった。

瞬きする間に似合いそうな服(全部無茶苦茶似合ってた)を十着ももってきて着せ替えては次を着せての繰り返しだった。

そうして数十分ぐらい待ってたらリーナが本物の女神として降臨したのを今でも覚えてる。

ちなみにだが十着とも全部買った。

あとティルのドレスもザルバさんに選んでもらったものだ。

「ライちゅわん、時間はあるかしらぁ?」

「おう、充分あるからリーナのも最高に似合う服を選んでくれないか?」

「もちろんよぉ!ライちゅわんには感謝してるわよぉ。私の魂がいままでになく燃えてるわぁ!一時間ぐらい私にくれないかしらぁ?」

一時間か、なら俺はその間にメクリを買いに行くとしよう。

帰ってきた時のリーナとアリシアの姿が今から楽しみだ。

「あぁ、じゃ俺はその間にお使いを済ましてくるんでザルバさんあと頼んでいいですか?」

「任せろぉぉ!俺が最高にリーナちゃんとアリシアちゃんを女神に変えてみせるわぁぁぁ!」

ザルバさんは燃えすぎると漢に戻っちゃうんだよね。そのギャップ差がすごいせいかアリシアは無茶苦茶びびってる。

あとすみません、ザルバさん。アリシアは本物の女神なんですよ。

俺は心の中でザルバさんに謝り店を出る。



町外れの平原にぽっつりと建つ一軒家。

知る人ぞ知る薬屋シェルラン。

ここには双子のシェル・ミリアーナさんとラン・ミリアーナさんがひっそりと経営している薬屋さんで、ほとんどの薬が揃ってる。

なかったらなかったで頼んだら作ってるくれるから実質全部の薬が揃ってるのだ。

ただ、町外れの場所にあるため知るものはそんなにいないとか。

あと、最近になってちょっとしたカフェもやってるとか…。

薬屋とカフェの組み合わせってなかなか新しいな。

「はぁぁ、疲れたぁ」

「もう見えてるじゃない、もう少しだから頑張りなさい」

ティルが俺を励ます。

ティルは俺が町から出てほんのちょっとしたところで姿を現した。

何事かと思った。

ただティル曰く、あの子達だけデートだなんてずるいと言い出して俺の腕に絡みつくのだった。

ま、可愛いから許す。

というか、デートか。あれってデートなのか?とも心の中で疑問を持ったりもしたが特に気にすることなく俺はティルの手をとってシェルランに向かうのだった。

その途中、道のりが長いせいで俺はばててた。

カフェっておそらくだけど休憩所の意味あいを込めてじゃないんだろうか。

「ほら、ついたわよ」

「お、おう〜」

ティルがシェルランのドアを開けて中に入る。

人前に出るのを嫌うティルだがここは例外だった。

ちょっとだけ話をさせてもらうとティルは人が嫌いだ。

公の場所に自ら姿を現すようなことは絶対にしない。

だから、街から出てすぐじゃなくてちょっと遠くへ行ったところで出てきた。

まわりにほかの人間がいないかを確認して。

ちなみにザルバさんも例外なんだが個人的にティルは関わりづらいみたいだ。

そんなティルがどうして俺の魔剣になったかはまた今度話すとしよう。

それに、ここシェルさんとランさんはサマソのじっちゃん以外に唯一、俺とティルの正体を知ってる人なのだ。

「あら、いらっしゃい〜」

俺達を出迎えてくれたのは白衣を着た美女。

シェルさんだ。

この人は一言で言うならゆるふわお姉さんだな。

髪は茶髪で伸ばしているがふわっとした感じでゆったりとしてる。

瞳は綺麗な深海色で顔もすごく整ってるし体はボンキュボンの三点見事にクリアである。

ただし、胸だけボン!である。

簡単にいうと巨乳なのである。

いつもニコニコ笑顔で迎えてくれるので一瞬で疲れが吹っ飛ぶ。

昔、髪について触り心地良さそうだなって言ったら触らしてくれた。

むっちゃ良かった、というか癖になる触り心地だった。

それが気に食わなかったのかティルが対抗して自分の髪も触らせてきたのはいい思い出である。

まぁ、ティルの場合は触るとかじゃなくて撫でるだったがな。

本人はそれで良かったのか後で顔真っ赤にしてて可愛かったが。

「ティルちゃんお久しぶり〜元気してた〜?ライ君もお久しぶり〜髪触る〜?」

シェルさんは喋り方もゆったりとした感じである。

ちなみにこうして俺が訪れる度にシェルさんは自分の髪を触らせようとするのだ。

理由を前に聞いたら気持ちよかったんだとか。

そして俺は遠慮なく髪を触らせてもらうのだった。

そんなことをしていると店の奥の扉があいてもう一人の美女、ランさんがやってきた。

「ライ君ティルちゃんお久しぶり。シェルはちゃんと働きなさい」

こちらはキリッとしたお姉さん系。

シェルさんとは違ってショートヘアーでスレンダーだ。

そこは双子なのか顔はほとんどそっくりだ。どちらもどちらで魅力的なのである。

ちなみにランさんは瞳の色は深紅色だ。母親が青で父親が赤だったって前に質問した時にランさんが教えてくれたのだ。

その遺伝がそれぞれに残ったのだとか。

それとランさんはミニスカウェイトレスの格好をしてた。

「お久しぶりランさん、ちなみになんでそんな格好をしてるんだい?」

「私の趣味よ。それより、ここまでくるのに疲れたでしょ。よかったらなにか頼んでいく?」

ランさんがエプロンのポケットからメニュー表を取り出して俺に渡す。

ほんとにやってたのか。

でもこれはこれでありがたいな。

それに薬屋とカフェっていってもシェルランならありだな。

なにせ、シェルさんの作る薬はどれも宝石みたいにキラキラしてるのだ。

逆にカフェの味を引き出してた。

うむ、こんなことができるのはここだけだろう。

周りには草原に多数生息するメデウサギがあっちこっちにいる。

メデウサギといっても普通のうさぎと全然変わりがない。

変わりがあるとすれば普通のうさぎよりも人懐っこいということぐらいかな。

たぶん、この中に入ってきているメデウサギ達も草原にいた子達だろう。

窓が空いてたからそこから入ってきたんだろうな。

シェルさんもランさんもあまり気にしてないみたいだし逆に癒されるな。

「そうそうライ君、今日はどんな用事で来たの?」

俺はメニュー表を片手にシェルさんの髪を触ってたらランさんが質問してきた。

その質問には俺ではなくティルが答えた。

「グーデンっていう人のお使いよ」

ティルは椅子に座ってメデウサギをかわいがっていた。

「あぁ、大臣さんのお使いね。わかったわ、少し待っててちょうだい」

そういうとランさんはまた店の奥に引っ込んでいった。どうやらグーデンもここの常連客らしい。

何が欲しいのかも聞かずに行ったあたりからして相当通ってるのだろう。

「そういえば〜ライ君〜、この前は大丈夫だった〜?」

「ん?なんのことですか?」

髪を触られながらシェルさんが心配そうにこちらを見る。

「この前の試験試合のことよ〜、大変だったってきいたわよ〜?」

あぁ、あの時の事件ってここまで広がってたのか。

やっぱそれほどやばい事件だったんだなって改めて認識させられた。

「大丈夫ですよ〜ってね、なんともないから心配しないでください」

「ん〜、でも念のために診察はさせて〜」

そういってシェルさんは俺と真正面に向き合うように座る。

「い、いや、それやるとまたティルが怒るので…」

かくゆう俺は後ずさる。

なにせ、シェルさんの診察は…。

「だーめ、逃げないの〜」

シェルさんは俺の首に腕を回して逃げれないようにホールドする。と同時に俺の顔を自分の胸に抱き寄せる。

なんともいえない心地良さが顔いっぱいに広がる。

「むぐぐ」

「ん、おとなしくしててね〜」

これがシェルさんの診察。

これやる度にティルとリーナは拗ねるのだ。

何に拗ねてるのか知らないが…。

しばらくして俺は開放される。

「ん〜とくに大きい怪我はなさそうね〜」

「ぷはっ、だから言ったじゃないですか」

俺は恐る恐るティルの様子を確認するがうさぎにかまっていてどうやらみられてないようだ。

ほっ、よかった。

「でも右腕の傷は治療させてね〜」

「ほんと、毎度のことですけどよくわかりますね」

俺は幼い頃に右腕を再起不能になるレベルの損傷を負ったことがある。それは今でも完治はできずこうしてシェルさんと会う度に治療を施してくれるのだ。

それもまぁ、いつもティルの闇魔法の一つである幻惑魔法で隠していたのだが。

シェルさんにはいつもの様にバレてしまう。

さすがドクターだと思う。

「ライ、なにか来るわ」

急にティルに呼ばれてビクッとしたがティルの声は切羽詰まっていたものだった。

ティルの膝上にいたうさぎはいまじゃティルにしがみついて震えている。

まわりのうさぎたちも震えている。

それを見てシェルさんが困惑する。

「何が来るんだ?」

「外よ」

俺は慌ててシェルランからでて平原を見渡す。

そこに一部毒ガスみたく紫色の霧が濃くかかっている場所があった。

よく目を凝らしてみるとそこには紫色の鎧を全身につけた何かがたっていた。それも五体。

「人じゃないわ」

俺が感づいていたことをティルは教えてくれる。

あれは人の形をしているが人じゃない。

むしろ、鎧の中身はなにもないと言った方がいいだろう。

だからといってモンスターでもない。

その鎧騎士はどんどんこちらに近づいてくる。

ある程度見えるようになってわかった。

あれは、あの鎧の騎士たちは…。


「「魔女騎士」」

( ゜∀゜)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

あらすじも改変しなくちゃ。とか今更ながら思ってる我こと魔王である。ということで読んでくださってる皆様方ありがとうございます。おっぱい!しまった、とりみだしてしまった。そうじゃないんだ、我がいいたいのはそういうことじゃないんだ。我気づいたのだよ。これ巨乳キャラ少なくね?たしかに究極のシスコンを目指してこれ書いたけれど!ほとんど妹ポジションだからひんぬーか美乳設定にしたよ!?我的には美乳おしだけど!だけど、いくらなんでも巨乳がすくなすぎる。んで、我友達に相談したら

「ロリ巨乳」

「それだ!!」

ということで我はもう一人の妹にするキャラをロリ巨乳にすることをここに宣言する!

よし、これで巨乳の件に関してはどうにかなった、はず…。ロリ×巨乳=我的に最強!

ということで次回は戦闘+念願のお風呂(っ'ヮ'c)<ウッヒョォォォォオにするから楽しみに出来るやつは楽しみにしておくがいい!あと来週か再来週の月曜日にカクヨムというサイトかここ、なろう!に新しい物語をだしていきたいとおもうのだが、もしカクヨムに出した場合はなろうで読んでくれてる皆様方ほんとに申し訳ありません。カクヨムでも読んでくれるという方はありがとうございます。でもまだ、カクヨムに出すと決まった訳では無いので…。ちなみにもうひとりの友達に我が出してる物語は普通と言われてどうゆうのがいいん?と聞いたら某有名なアクセラレーターさんみたいなダークサイド系のがいいとのことで作ってるんですがなかなかにうまくいかなくて…。どこまで希望に添えるかわかりませんが頑張ってプロット書いてるので少々お待ちを!俺ケモも毎週金曜午後6時に更新中ですのでそちらもぜひよろしくお願いいたします。ということで皆のもの、次回はできるだけエロくやっていこうと思う!ではまた来週の水曜午後六時にな人間共!はぁ、無茶苦茶書く量が増えた気がする…

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