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宗狂の教え  作者: 真水
1章 牢獄編
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2人目の従者

「どこから話そうか……じゃあ最初は、君たちがどの刑に処されるかって話からかな」

「どの刑に処される可能性が高いんですか?」

「死刑一択だ。それ以外に何かあると思ってたのか?」


平然と告げられたその言葉に、僕は衝撃を隠せなかった。

なぜなら僕の周囲の子供たちは、何をしでかしても裁判では不問にされるのが常だったからだ。


「やっぱり根はボンボンなんだなお前。どうせ“裁判で不問になって終わり”くらいに軽く考えてたんだろ?」


この男は僕の心を見透かせるのだろうか。

あまりにも正確で、恐ろしいほど鋭い。思わず畏怖を覚えるほどだ。


「でしたら宣教活動なんて夢のまた夢ではないでしょうか? 僕とガロスはここで死ぬことになるのでしょう?」

「おいおい、マジかよ。君はこんなくっせぇ場所で最後を迎えるつもりなのか?」

「僕だってこんな所で死ぬのは嫌ですよ! まだネブラ様に誓った約束を果たすどころか、実行すらできていないのに!」


するとデリックは、信じられないものを見る目を向けながら僕に問いかけてきた。


「セドリック君さ……“脱獄”って言葉、知ってるか?」


――脱獄。その言葉には覚えがある。

経典にはこう記されていたはずだ。

『脱獄とは、悪魔に憑かれ罪を認められなくなった者がするもの』。


「お前は……僕をコケにしているのか?」


自分でも信じられないほど低い声が出た。

僕に悪魔を憑けようとした目の前の男――ネブラ様をコケにした目の前の男に、抑えきれない殺意が込み上げる。


「待て待て待て待て! なんでそんなに怒ってるのか分かんないよセドリック君! 頼むから話し合おうぜ? もし俺が悪いこと言ったなら謝るから、な!?」


軽薄なその言葉を聞いて、僕はガロスの方を見た。

彼は「出番ですか?」とでも言いたげな顔をしている。


この男の重要性は理解している。

だが、僕に悪魔を憑けようとした男だ。生かしておけば、いずれネブラ様を害する存在となるだろう。


――殺すか。


「ちょっと待て、セド。その男を殺すな」


ガロスにGOサインを出そうとしたその瞬間、背後から声が聞こえた。

おそらく、僕の従者だった者の声だ。


その声を聞いて、僕は少し冷静さを取り戻す。デリックの処遇は保留だ。今は、彼との再会を優先するべきだろう。


「久しぶりだな、セド。元気にしてたか?」

「こんな場所じゃ元気もクソもないさ。……久しぶり、ルシアン」


僕は従者――ルシアン・ラルフルと再会した。

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