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プロローグ

　１２月２４日、クリスマス・イヴ。

　イエス・キリストの降誕日にあたるこの日、世界の大部分は特別な空気に包まれる。　それは日本とて例外ではない。

　だが、生活の中で宗教を意識することがあまりないこの国では、その雰囲気は他のキリスト教の国々とは多少異なっている。

　この日を待ち望んでいるのは、幸せな恋人たちや純真な心をもつ子供・・・。

　彼らは決してイエスの誕生を祝福しているわけではない。　だから本来の意味からは外れているのかもしれない。

　でも。

　それでもクリスマスは特別な日。　

　彼らは願う。二人の刻が永遠に寄り添いあっていくことを。

　彼らは祈る。サンタクロースが雪と共に舞い降りることを。

　強い想いは奇跡を呼び起こす。　

　それは、聖なる日に神様がくれた、クリスマスプレゼントなのかもしれない。

すさまじく昔に書いた小説を投稿してみました。

喜んでもらえたら嬉しいですが(;-_-;)