酒は飲んでも飲まれるな
ウサギ族……耳が特徴的な種族。行動が早い特性をもつ。
カメ族……甲羅をもつ種族。少しだけ動作はゆっくり。
ウサギとカメが、山頂を目指し競走した。
――時は過ぎ現代でも、ウサギとカメは色々な分野で切磋琢磨していた。
パブ「月見」でウサギの青年――兎田は軽く呑んでいた。
そこへ同僚の亀の青年――亀田がやってきて、共に酒を呑み始めた所から話は始まる。
「遅いぞ、亀田。先に呑んでた〜」
兎田はほろ酔い気分で何とも楽しそうだ。
「見りゃわかるよ。あんまり飲み過ぎんなよ?兎田が早すぎんだよ」
「えへへ~早く呑みたかったんだぁ。亀田は何飲むの〜」
「俺は何時ものやつ。ウーロンハイ、薄めだ。俺、酒はあんまり強くないし」
亀田はウーロンハイとサラダを注文し、ちびりちびりと自分のペースで呑む。ここでもウサギとカメの特性が表れていた。
「それでさー上司がさぁ無茶振りしてきてさぁ〜」
「うんうん。兎田は頑張ってるよ。そろそろお会計しようか?」
「そうだね〜いっぱい食べたし、飲んだし……話も聞いて貰ったし〜」
酒が進むにつれ仕事の愚痴になり、つまみも減る。そろそろ飲むのもやめようかと、お会計をしようとふたり(?)で席を立ったその時である。
「ケッ……ウサギとカメが仲良く酒飲んでら、仲良しこよしってか?あぁ?」
勿論亀田は悪酔いして、絡んできたウサギ……兎内を相手にせず、兎田と共に店を後にした。
亀田に絡んだ兎内は、相手にされ無かったのが悔しかったのか、他の亀の客――荒亀に喧嘩を売り、カメとウサギの種族間の争いに発展したのだった。
〜次の日〜
兎田「うぅ……アタマ痛い……この人だかり……何があったの?」
亀田「……酔っぱらい同士の喧嘩らしいよ?」
兎田「マジか~巻き込まれなくて良かったぁ」
亀田「ホントだよ。酒はほどほどがいいよ」