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第92話:『時空』と『力』

剣とユキの鍛冶屋の近くに滝と川があると書きましたが、諸々の事情でただの開けた空間にしました

北郷 視点


この場所は、新たな住人のために創り上げた森の階層。

俺が立っているこの場所は、崖の側で木々が生えていない開けた空間である


「やっほー!魔スター君!お待たせ!」


声と共に、何も無い空間からクラウンと宙に浮かぶレンガ造りの家が現れた


「それで魔スター君!この場所に置いても大丈夫かな?」


クラウンは、草は生えているが不自然に木が生えていない、開けた空間を指し示した


「ああ、そこでよろしく」


「了解!じゃあ、そこに置いちゃうね!」


宙に浮かんでいたレンガ造りの家はゆっくりと地面に下りる


「これで大丈夫だね!」


「それにしてもレンガ造りの家をそのまま転移させるってヤバいな」


「えっへん!伊達に『時空』の魔物をしてないよ!」


クラウンは俺に褒められ嬉しそうにする。

俺とクラウンが話していると、レンガ造りの家の扉が開き、家の中からサンスネル、スローン、スインス、そしてクラウンが言っていた剣とユキが出てくる


「サンスネル、スローン、スインス、お疲れ様」


「京殿!ただいま戻りました!」


「それがクラウンとクレイが言っていた炎剣『スルト』か?」


俺はサンスネルの腰に差してある赤黒い異様な形の剣へ視線を移す


「はい」


「かなりの業物だ。大切にしろよ?」


「はい!」


俺は炎剣『スルト』から視線を外し、剣とユキへ視線を移した


「二人が剣とユキだな?俺がこの『魔』を司るダンジョンマスターの北郷京だ」


「俺は剣、魔剣鍛治師だ。隣りのこいつは、妻のユキだ」


「これからよろしく頼む。それで二人は周りに人がいない静かな場所がいいとクラウンから聞いて、とりあえずこの場所を用意したが大丈夫だったか?」


俺の言葉を聞いた剣が辺りを見渡す


「ああ。こんな清々しい場所を用意して頂き、感謝する」


剣とユキは二人揃って、俺へと頭を下げて礼を言ってくる


「いやいや、こっちの我儘で来て頂いたんだから、これぐらいはさせて頂くよ」


「・・・・」


「ん?どうかしたか?」


「いや、あんたのようなダンジョンマスターは珍しいと思ってな」


「そうなのか?」


「そうだね!魔スター君はダンジョンマスターにしては珍しい、礼義正しいダンジョンマスターだよ!」


『お話の最中、誠に申し訳ございません』


会話をしていると頭の中にイージスの声が響く


「なんだっ、誰だ!?」


「落ち着いてくれ。紹介するよ、彼女はイージス。声だけの存在で味方だよ」


『驚かせてしまい、大変申し訳ございません。マスターより紹介された通り、私はイージス。よろしくお願い致します』


「こちらこそ、すまない。俺は剣、こいつは妻のユキだ。今後世話になる」


「それでイージス、どうしたんだ?」


『はい。お二人の歓迎会のご用意が出来たことをご報告致します』


「おっ!そうか!」


「歓迎会?」


「ああ、これから同じダンジョンの仲間になるんだ、歓迎会をするのは当たり前だろ?」


「そ、そうなのか?」


剣は自分たちの歓迎会が開かれると思っていなかったらしく、驚いている


「ここではそれが当たり前だ。それより二人の歓迎会がもうすぐ始まる、案内するから着いてきてくれ」


「・・・本当に変わったダンジョンマスターだ」


「すまないが少し待ってくれるかな?」


二人を案内しようとした瞬間、背後から声をかけられた


「!!?」


俺はすぐさま振り向き、声の主を探した。

すると、木々の間から二人の男、『時空』と『力』のダンジョンマスターが立っていた


「これはこれはオクロック殿に、レオニダス殿。急な来訪ですね?驚きましたよ」


俺は二人の姿を確認し、すぐさま剣とユキの前に庇うように立つ


「いやなに、『機械』が探していた魔物を御主が見つけたと風の噂で聞いてな」


「僕も同じ理由さ、まさかオクロックと鉢合わせするとは思わなかったけどね」


「それは私も同意見だ、レオニダス」


二人は普通に会話しているように見えるが目が笑っていないこともあり、生きた心地がしない


「お二人とも。まさかとは思いますが剣とユキを連れて行こうなどとは考えていらっしゃらないですよね?」


俺は咳払いをしつつ、二人の会話を遮る


「・・・考えていると言ったら?」


「止めますよ」


「御主に我らを止められると?」


「甚だ遺憾だが、僕もオクロックと同じ意見だよ」


二人の殺気が混じった眼差しを一身に受け、俺の体から冷や汗が出始めた


「よせ北郷!俺らのために無茶をするな!!」


「無茶?そりゃするさ、仲間を無理に奪われそうになっているのに無茶をしない馬鹿はいない」


「・・・北郷」


「オクロック殿にレオニダス殿、あまりがっかりさせないで頂きたい」


「なんだと?」


「あなた方は百近くいるダンジョンマスターの中でもトップクラスの存在。そんな方々が最近現れた新人を二人して脅す。恥ずかしくはないんですか?それとも『機械』のダンジョンマスターの事が怖いから、この二人を引き渡してご機嫌取りをしようとしているのですか?」


「貴様・・・」


オクロック殿もレオニダス殿も俺の言葉を聞いて、額に青筋を立てている


「もしそれなら失望しました!」


「ふっ、ふっはっはっはっ!!」


いきなりオクロック殿が腹を抱えて笑い始めた


「くっくっく!」


横ではレオニダス殿も笑っている


「え?」


「すまん、すまん。どうだレオニダス、賭けは私の勝ちでいいな?」


「いいよ。くくっ、まさか僕が賭けに負けるとはね」


「賭け?え?」


俺は二人の顔を交互に見ると、さっきまではあんなにも凄い剣幕だったにも関わらず、それが嘘かのような笑顔だ


「すまんな、レオニダスとはここに来る前に賭けをしていてな、御主が仲間を守るために我々に牙を向けるか否かを」


「そう。そしてその賭けは僕の負けさ。まさか僕たち二人に牙を向けるなんてね、ここ数年ぶりに笑ったよ」


「オクロック殿にレオニダス殿!まさか最初から芝居を?」


「ああ。ちなみに私とレオニダスは仲が良いのだ」


「そうだよ、昔からオクロックとは賭けをしたり、共に食事をする仲なんだよ」


「・・・まさかクラウン?初めから知ってたのか?」


「ごめんごめん、魔スター君!面白かったから黙ってた!」


「酷すぎる!俺は死ぬ覚悟もしたのに、内心笑っていたのかよ!」


「そう怒るでない。我らが悪かった。これこの通り」


オクロック殿とレオニダス殿は頭を下げた


「わかりました、わかりましたよ!で、結局のとこ、剣とユキは連れて行かないんですよね!?」


「それに関しては大丈夫だよ。僕らは二人を連れていかない」


「ああ、連れていかん。何故我らが奴の喜ぶことをしないといかんのだ」


「魔スター君、オクロック様とレオニダス様は『機械』のダンジョンマスターであるデウスマキナ様と仲が悪いんだ」


「クラウン!奴の名を出すでない!」


オクロック殿の言い方や表情を見る限り、その『機械』のダンジョンマスターを毛嫌いしているのは本当らしい


「奴の話は終いだ。これからが肝心だ」




眷族


一鬼

ランスロット

東風

クラウン→→→ドワーフの村へ

クレイゴーレム→→→ドワーフの村へ

スケルトンナイトリーダー

バンピールナイト

犬神

鬼・ランサー

鬼・アーチャー

鬼・アサシン

鬼・キャスター

コーカサスオオカブト

魂喰い



ゴブリン雄:1180体(+200)

ゴブリン雌:360体(+80)

スライム :  3匹

闇カラス : 10羽

スケルトン: 10体

化け猫  : 10体

妖狐   : 10体

魔狼   :  2体

ハニービー: 10体 


住民

クラリス

クララ

サンスネル→→→ドワーフの村へ

スローン→→→ドワーフの村へ

スインス→→→ドワーフの村へ

アリソン

イヴァンナ

メア

ニア

シルフィー

ローズ


所有金額

9913万4千700シュール


所有貨幣

石貨 :0枚

銅貨 :500枚

銀貨 :47枚

大銀貨: 5枚

金貨 :83枚

大金貨: 3枚

白銀貨: 8枚

白金貨: 9枚

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