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第76話:買い物《到着》

王都といったら中世ヨーロッパ

だが、ヨーロッパの街並みを実際見たことがないから、少し難しいなぁ

視点はクラウンへと変わり、時間も少し戻る


「じゃあ、行ってくるね!!」


クララちゃんとクラリスさんが扉をくぐる姿を見た後、僕も魔スター君へ挨拶をして扉の中へ入った


・・

・・・


王都イシュタリアの城門に到着した

僕はすぐさま横にいる二人を見ると、親子そろって目を閉じていた


「目を開けて大丈夫だよ二人とも!」


僕は二人に目を開けるよう促すと、二人は恐る恐る目を開けた


「すっっごぉぉぉぉぉい!!!さっきまで洞窟だったのに!!」


クララちゃんは目をキラキラ光らせながらはしゃいでいた


「これは・・・・本当に魔法とはすごいものですね・・・・」


いつもならクララちゃんに注意するはずのクラリスさんもどうやら驚いているみたいで口が開いたままである


「さあさあ二人とも!そんなとこで固まっていないで、中に入ろう!」


クラウンは二人の手を引っ張って、城門へ向かおうと歩きだそうとした


「お、お待ちください!私たちは身分を証明出来る物を持っておりません!」


クラリスは慌てて言うと


「そんなもの無くて大丈夫だよ!安心して!」


クラウンはいつも通りニコニコ笑いながら、クララとクラリスの手を引いた

3人が城門にいる警備兵の前に歩いていく


「ク、クラウン様・・・」


「大丈夫、大丈夫!」


クラリスの不安をよそに、3人は警備兵の前を素通りした

まるで警備兵からは3人のことが見えていないようだ


「クラウン様、これはいったい・・・・」


「普通の人がぼくを認識する事なんて無理だよ!」


「と言いますと?」


「スキルだよ!」


「スキルですか?」


「うん!スキルで自分より弱い者には認識されないっていうスキルを使っているんだ!」


「ですが、私たちは?」


「このスキルの便利なところは、自分だけでなく自分が触れている人も認識されないっていうものなんだ!だから、ぼくが二人に触れているかぎり、誰にも認識されないから安心してね!」


「な、なるほど・・・・すごいのですね」


クラウンとクラリスが話していると


「難しくてよくわからないけど、クラウンお姉ちゃんがすごいってことはわかるよ!!」


クララが無邪気な笑顔でクラウンを見ると、クラウンは嬉しそうな顔をしながら、クララの頭を撫でた


「ぼくの話はもう終わり!さあ、王都に入ったし、お買い物しちゃおう!!」


王都に入り、警備兵が見えなくなったところでクララとクラリスの手を離した


「さてと、まずは何から買うの?」


「そうですね・・・」


荷物のことは買ったそばからダンジョンに送られるから心配はない。

お金に関しても、ダンジョンマスターの北郷京から預かっているため、それも気にする必要もない


「まずは・・・どこかで両替しましょうか?」


「そうだったね!すっかり忘れてたよ!ありがとうクラリスさん!」


「いえ!私はなにも・・・・・それはそうと、私は土地勘がありません。どこで両替ができるのかわかりません・・・」


「そうだね!ぼくも知らないから誰かに聞いてみようか!」


クラウンはそう言って、近くの露店の店主に聞きに行った

そして数分もしない内に戻ってきた


「おまたせ!聞いてきたよ!!」


「クラウン様、ありがとうございます!」


「別に大丈夫だよ!でね、どうやら王都には※両替商がいるみたいだよ!」



※両替商:今でいう銀行のこと。両替の他、貸付などもしている



「両替商がいるのですね!どこにいらっしゃるのでしょうか?」


「確か、貴族区にお店があるみたいだよ!」


「貴族区ですか?」


「貴族区というのは、中心の王城の近くに貴族や豪商が住んでいる地区があるんだ!つまりお金持ちが集まっている地区って感じかな!」


そう貴族区は王城の周りにある

貴族区には、一般民が暮らしている居住区、あらゆる商人が商売をしている商店区

この二つの区を抜けた場所に貴族区がある


「なるほど!この王都にはそんな場所があるんですね!」


「うん!」


「でしたら、早く行きましょう!」


その後、居住区と商店区の間を抜け、両替商がいる貴族区へ入った

貴族区は居住区と商店区とはかなり異なり、豪邸しか存在しない


「わあぁぁぁぁ!!すごい!すごいよお母さん!大きいお家がいっぱいあるよ!!」


「そうねクララ」


「さあ二人とも!さっさと両替しちゃおう!」


クラウンはクラリスとクララの手を握り引っ張った


「貴族区には警備兵がうようよいるからね!スキルで気づかれないまま両替商のところに行こう!」


貴族区は場所が場所なために、常に警備兵が巡回している

居住区や商店区なら目立ちはしないが、この3人の格好では貴族区だと目立ちすぎる


「ありがとうございます!クラウン様!よろしくお願いします!」


「おねがいします!!」


クララはクラリスの真似をして同じように頭を下げた


「大丈夫だよ!さあ、行こう!!」


クラウンは二人の手を握ったまま、両替商がいる店へと歩き出した


・・

・・・


数分後

【イシュタリア両替店】という看板が見えた


「二人とも、あそこだよ!」


「ありがとうございます!クラウン様!私、文字が読めないのでクラウン様がいてくださって、本当に助かります!!」


そうクラリスとクララは文字の読み書きができないのだ

だが、それはおかしい事ではない

なぜなら、この国で読み書きができるのは、金を持っており学校へ通うことのできる者や商人しかいないのだ


「別にいいよ!あ、そういえば魔スター君が言ってたけど、いずれダンジョンに学校を創るって!」


「が、学校ですか!?」


「そ!それもお金がなくても学校に通えるようにしたいって言ってたよ!」


「それは・・・・」


「そうだね・・・。そんなこと普通はしないね」


「はい・・・・」


先も言った通り、学校に行き勉学に育むことができるのは、金持ちと商人のみ

貧困と隣り合わせの村人ではどんなにあがいても学校に行くことが出来ないのである


「ただ、魔スター君。こんなことも言ってたよ」


「?」


「『普通?そんなのは知らん。俺がしたい様にするだけだ』ってさ!」


「・・・・・変わってますよね」


「変わってるね!でも、そこが好きなんだけどね!」


「私もです」


「わたしもお兄ちゃんのこと大好き!!」


クララの言葉を聞いて、クラリスとクラウンは笑ってしまった


「さて!話してる間に両替店に着いたよ!」


3人は両替店の入り口の前で歩くのを止めた


「さあ!中に入ろ!」







眷属


一鬼

ランスロット

東風

クラウン→→→王都イシュタリアへ

クレイゴーレム→→→ドワーフの村へ

スケルトンナイトリーダー

バンピールナイト

犬神

鬼・ランサー

鬼・アーチャー

鬼・アサシン

鬼・キャスター

コーカサスオオカブト

魂喰い


ゴブリン雄:1180体(+200)

ゴブリン雌:360体(+80)

スライム :  3匹

闇カラス : 10羽

スケルトン: 10体

化け猫  : 10体

妖狐   : 10体

魔狼   :  2体

ハニービー: 10体 



住民

クラリス→→→王都イシュタリアへ

クララ→→→王都イシュタリアへ

サンスネル→→→ドワーフの村へ

スローン→→→ドワーフの村へ

スインス→→→ドワーフの村へ

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