第72話:兄と妹
バンピールはかなりのブラコンです
「申し訳ございませんマスター。わたくしは名を頂けません」
バンピールは申し訳なさそうに俯きながら言った
「な・・・・」
「何を言っているのですか!!」
俺はなんでかを聞こうとした瞬間にバンピールの後ろからスケルトンナイト・リーダーが怒鳴るように言った
「お兄ちゃん・・・」
「あなたは自分が何を言っているのかわかっているのですか!マスターの優しさを踏みにじる様な行為、処分されても仕方がないのですよ!!」
「だって・・・・」
「だっても何もありません!申し訳ございませんマスター!どうか妹をお許しください!」
ナイト・リーダーはバンピールの前で頭を地面に擦り付けながら謝罪をしてきた
「落ち着けナイト・リーダー。なあ、バンピール。なんで名前を受け取ってくれないんだ?」
俺は腰を下げ、俯いているバンピールと目を合わせるよう覗き込んで、彼女に優しく質問をした
「俺はバンピールの考えをバンピールの口から聞きたいんだ。教えてくれないか?」
「・・・・・・・・わたくしは・・・」
「うん」
「わたくしはスケルトンナイト・リーダーの妹です。生まれる時も死ぬ時も一緒です。だから・・・だから、名前を付けてもらう時もお兄ちゃんと一緒がいいです」
バンピールは涙を流しながら答えた
「っ!!?」
ナイト・リーダーはそれを聞いて眼球があるべき場所に涙を浮かべていた
「そうか・・・わかった。バンピールの名前はナイト・リーダーと共に付けることを約束しよう」
「ほ、本当!!?」
「ああ。約束だ」
「ありがとうございます!」
バンピールは満面の笑みで顔を上げた
「わたくしめからもお礼を申し上げますマスター!」
スケルトンナイト・リーダーもバンピールの横で笑顔でお礼を言った
「大丈夫だよ。それよりナイト・リーダーにはバンピールの為にも、次の戦いで絶対に活躍してもらわないとな」
「が、頑張ります!!」
「お願いね!お兄ちゃん!!」
バンピールはさっきまで泣いていたのが嘘かのような顔で言った
「うんうん!美女は笑顔はいいね」
「び、美女!?」
バンピールは顔を赤らめているが、俺は気にせずに話を続けた
「さて、もう一つ重要なことがある」
「なんだ?」
「次の戦いは1ヶ月後に決まった。それまでに眷属を増やそうかと思う」
「・・・・1ヶ月後ね」
今まで黙っていた東風が口を開いた
「ああ」
「・・・・・だけど、次の戦いは私は留守番の方だから、何でもいいや」
東風はそれを言って、どこかへ飛んで行った
そこへコーカサスが俺に聞いてきた
「次の戦い、おいも参加すごちゃ」
コーカサスの方言はまだ慣れないが、どうやら戦いたいようだ
「わかった。だけど、今のコーカサスだと参加させれない。だから、1ヶ月後の戦いまでに強くなれ」
「わかった」
コーカサスは大きく頷いた
そこへ一鬼が
「なら、おれが鍛えよう」
「本当か!」
「その前にコーカサスの強さを見てみるか」
「頼んます!」
俺はコーカサスへと視線を集中させた
コーカサス
レベル1
種族:コーカサスオオカブト
攻撃力:1800
守備力:1700
魔力 :500
スキル:『ダメージ軽減』『筋肉超回復』
魔法:なし
やはり一鬼と同じパワータイプ
レベル1だけどかなりの数値だ
これは鍛えれば、一鬼と同じぐらいの強さになるだろう
「見てみたが、予想通り一鬼と同じパワータイプだ。それも一鬼と同じぐらい強くなるだろう」
「やはりな。ならば俺がきたえてやる方がいいな」
一鬼は両手の骨をボキボキならしていた
かなりやる気があるようだ
「一鬼どん、よろしく頼んます」
コーカサスは一鬼へ頭を下げた
「ああ。さっそくやるぞ」
一鬼はそう言って、コーカサスを連れて、どこかへ歩いて行った
「じゃあ解散だな」
俺も眷属召喚を考えたかったから、先ほどまでいた場所へ戻ろうと思った。
その時
「マスター、少しお時間よろしいでしょうか?」
眷属
一鬼
ランスロット
東風
クラウン
紅
クレイゴーレム
スケルトンナイトリーダー
バンピールナイト
犬神
鬼・ランサー
鬼・アーチャー
鬼・アサシン
鬼・キャスター
コーカサスオオカブト
ゴブリン雄:1180体(+200)
ゴブリン雌:360体(+80)
スライム : 3匹
闇カラス : 10羽
ゾンビ : 10体
スケルトン: 10体
住民
クラリス
クララ
サンスネル
スローン
スインス




