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第63話:『虫』vs『魔』 蟻のアンタレス

『虫』戦はまだまだ続きます

東風 視点


「よもや我が軍が全滅するとは思わなかったぞ」


筋肉ムキムキな蟻はカチカチと顎を鳴らしながら、こちらを威嚇する


「我の名はアンタレス。貴様らの命を狩る者だ」


アンタレスと名乗るムキムキな蟻は、通常の蟻と同じで手足含め6本であり、4本の腕でそれぞれロングソード、槍、斧、金棒を持っている


「フム。ワレハランスロット。ワレガオヌシノアイテヲシヨウ」


「いえ、ランスロット様は力を温存してください。この者は私がお相手します」


前に出ようとするランスロットを止め、セイバーがランスロットと変わるように前に出る


「・・・ワカッタ。セイバーヨムリハスルナ」


「はい。行って参ります」


セイバーはアンタレスに向けて一歩ずつ近づいていく


「いいのか?全員でかかってきてもよいのだぞ?」


「セイバーヲアマクミルナ」


ランスロットが言うのと同時にセイバーはアンタレスへと走り出す


「そうか。ならまずは貴様から殺してやろう」


アンタレスは上の左手に持っているロングソードを頭上に振り上げ、間合に入ったセイバーの頭目掛け、ロングソードを振り下ろす。

しかし、セイバーはアンタレスのロングソードが頭に当たるギリギリのタイミングに、アンタレスの胸元に飛び込み、アンタレスのロングソードを避ける。

そしてセイバーは握っている刀の※鵐目しとどめの部分で、アンタレスの脇腹を強く強打する


鵐目しとどめ:刀の柄の先端部に付いている金属のこと


「ぐっ!!」


セイバーの見た目は細く、力は弱そうに見えるが、細かろうがセイバーの種族は鬼である。

鬼は人間よりも怪力である。

そんなセイバーに脇腹を強打されたアンタレスは吹っ飛びはしないものの、体がくの字に折れ曲がってしまった。

その隙を見逃さなかったセイバーは追い打ちをかけるように、一歩踏み込んで鞘から抜刀し、斧を握るアンタレスの下の右手を斬り落とす


「ぐ、ああああああああああ!!!!??」


アンタレスはあまりの激痛で悲鳴を上げたが、すぐさま意識をセイバーへと戻し、彼から離れるため後方へ飛び退く


「逃さない。《炎魔法 炎鎖縛》」


セイバーの足元の地面に、小さな赤い魔法陣が複数浮かび上がり、その魔法陣から炎の鎖が現れ、アンタレスの四肢を縛る


「ぬう!」


アンタレスは力任せに、四肢を縛る炎の鎖を引き千切る。

蟻は自分の体重の5倍の重さの物でも持ち上げることができる。

アンタレスの身長は約190cmぐらいのムキムキな身体で、体重は約90kgから100kgぐらいあるだろう。

つまり、アンタレスは約450kgの物量を持てる


「一瞬、動きを止められれば十分!」


アンタレスが炎の鎖を引き千切っている隙にセイバーは一瞬にして、アンタレスの懐へと近づき、鞘に納めていた刀を再び抜刀する


「ぐうぅぅ・・・」


抜刀された刀により、金棒を握っている下の左手を斬り落とす。

さらに続けざまに、アンタレスの左肩へと斬り掛かるが


「な!?刀が!??」


アンタレスの左肩から右脇腹へと切り裂こうとしたが、アンタレスの鍛え上げられた筋肉により、セイバーの刀が途中で止まってしまった


「ふん!!!」


刀が止まったことに驚き身動きを止めたセイバーをアンタレスは右手の拳でセイバーの顔を殴りつけるが、セイバーは咄嗟に左手に握っている鞘で拳を防ぐが、アンタレスとセイバーの体重差で、セイバーの身体が浮かび、そのまま殴り飛ばされてしまった。

だが、セイバーは殴られた時すら刀を手離さなかったため、筋肉に埋まって取れなくなっていた刀が外れてくれた。

セイバーは外れた刀を握ったまま殴り飛ばされ、地面に勢いよく身体を打ち付けた結果、砂埃が舞い上がる


「我の腕を2本も奪ったことは誉めてやろう。だが、これで終わりだ」


舞い上がっている砂埃から視線を外したアンタレスはランスロットへと視線を向ける


「次は誰だ?」


「ナニヲイッテイル?マダオワッテイナイゾ?」


「何?」


アンタレスはランスロットに言われ、急ぎ砂埃へと顔を向けようとした瞬間、砂埃の中から声が響く


「《炎魔法 炎纏剣》」


アンタレスが落ち着きを取り戻した砂埃の中を凝視すると、そこには頭や口から血液が流れているセイバーが頭上へ刀を振り上げて立っている。

そして振り上げられている刀には、メラメラと炎を纏っている


「き、貴様!!?」


アンタレスは慌てながらロングソードでセイバーへ切り掛かるがセイバーの方が早い


「遅い」


セイバーは振り上げている燃えた刀で、アンタレスの左肩から右脇腹を斬り裂く


「・・・・貴様の・・勝ちだ」


アンタレスは袈裟懸けに焼き切られ、ゆっくりと上半身が地面に落ちていった


「ふう、強かった・・・」


アンタレスの上半身が地面に落ち、アンタレスが塵へと変わるのを見届けたセイバーはゆっくりと地面に倒れる


「セイバー!」


私たちは急ぎ、倒れたセイバーへ駆け寄る


「大丈夫ですか!!」


サンスネルは倒れたセイバーの上半身を持ち上げる


「・・・・・ZZZ」


セイバーは寝息を立てていた


「フッ、ヨクヤッタ。イマハネムレ」






眷属


一鬼

ランスロット

東風

クラウン

クレイゴーレム

スケルトンナイトリーダー

バンピールナイト

犬神

鬼・セイバー

鬼・ランサー

鬼・アーチャー

鬼・アサシン

鬼・キャスター


ゴブリン雄:980体(+700)

ゴブリン雌:280体(+140)

スライム :  3匹

闇カラス : 10羽

ゾンビ  : 10体

スケルトン: 10体


住民

クラリス

クララ

サンスネル

スローン

スインス

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