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第51話:共に行こう

王国騎士団のサンスネルを主人公にした短編物語『炎に愛された青年と炎騎士』を別に書いてみたので気になる方は是非読んでみてください

※過去の話で3話か4話で完結にする予定です

「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」


重力魔法を解いた瞬間、王国騎士団総団長イカロスが俺の首を目掛け剣を大きく振りかぶる


「サセヌ」


俺の首にイカロスの剣が当たる直前、ランスロットは剣を鞘から素早く抜き放ち、イカロスの首を刎ねた


「マスター。ユダンセヌヨウ」


「助かったよ、ランスロット」


油断はしたが、不安はない。

なぜなら俺の盾であるランスロットが側にいるのだから。

それに俺はランスロットのことを信用しているから


「では国王。早く賠償金を用意して頂きましょうか?」


重力魔法を解除された国王イシュール五世はゆっくりと立ち上がり、手元にある呼び鈴を鳴らした。

その鈴の音を聞いた使用人の若い男性がこの玉座の間に入室、イシュール五世の側に駆け寄る。

イシュール五世は隣に来た使用人へ何かを告げると、使用人の男性はすぐ部屋から退出していった


「今、用意するよう伝えた。少し待っていてくれ」


「わかりました。では他にも欲しいものが幾つかあるのでその話をさせて頂きましょうか」


「・・・・・欲しいものだと?」


「正確な地図が欲しいのでね。こんなに立派な国なら正確な地図ぐらいあるだろう?」


ダンジョン付近の地理はある程度把握はしているつもりだが、それ以外まったくわからない。

クララとクラリスに確認はしてみたが貧乏な村であったため地図などはなかったし、地理についてもわからないと言っていた


「・・・わかった。用意させよう。他には?」


「ありがとうございます。他はそうですね・・」


俺はサンスネル、スローン、スインスへと視線を向ける


「彼ら3人が欲しいですね」


「なんだと?」


「彼らは中々有能そうなのでね。俺は有能な人間もたくさん欲しいのだよ」


サンスネル、スローン、スインスを俺のスキル『鑑定』でこっそり確認してみたが、かなり有能だ。

それなのに、平民出身だからと重宝されていないのが俺は気に入らない。

それならいっそのこと、この3人をダンジョンに連れて行き、そこで生活してもらった方、あいつらからしても良いだろう


「どうだ3人とも?俺らのところに来ないか?」


尋ねられた3人は目を見開き困惑していたが、勧誘されるとは夢にも思ってなかったようだ


「私は・・・・」


3人は迷っているようだが、嫌ではなさそうだ。

ならば、可能性はある


「お前らには悪いと思ったが、俺のスキルでお前らを見させてもらった。3人とも中々のレベルだし、スキルもある。それに経験もある。俺はさっきも言ったが有能なやつが欲しいんだ。それに平民出身だ、貴族じゃないだとか、そんなくだらない理由でお前らを蔑ろにしている奴のもとにいさせたくないんだ」


嘘偽りなく、3人に述べた


「もう一度言うぞ、お前らが欲しい」


「・・・・・」


3人は黙ったまま、お互いをみていたが、その沈黙もすぐに破られた


「・・・・・俺はそれでもいい」


今までずっと黙っていたスインスが口を開いた


「そうだな。俺もそれでもいいかもな」


続いてスローンが口を開いた


「スローン、スインス・・・・」


二人が承諾したことにサンスネルは戸惑っているようだ


「サンスネル。俺はこの人と同じことを感じていた。俺らはともかく、お前が一兵士なのは納得できない。お前ならもっと強くなれるはずだ。お前の足枷になっている騎士団より、この人の元に行けば、お前はさらに強くなれる。輝くことが出来る。俺はそっちの方が嬉しい。スインスだってそう思うだろ?」


スローンはスインスに同意を求めた


「・・・・・ああ」


「スインスもこう言っている。それにこのままここにいると、お前はあの人のことを悔やみ続けるだろ?だから、一緒に行くぞ?」


「あの人?」


俺はスローンの言葉に聞き返した


「ああ。前王国騎士団総団長である炎騎士のイーフ団長だ。イーフ団長は俺らを騎士団に推薦してくれた人物であり、サンスネルの師匠でもある」


「へえ、凄い人なんだな?」


「ああ。あの人は俺らと同じ平民出身にも関わらず、王国騎士団総団長の地位まで登り詰めた最高の人だった」


「だった?」


俺は違和感を感じ、スローンに再び聞き返した


「団長はもういない。当時、王国騎士副総団長であった、そこで死んでいるイカロスに暗殺されたのだ」


「・・・・・」


サンスネルの方を見ると、俯いている


「サンスネルはそのことを気にしすぎて、強くなれないでいるんだ。本来なら、もっと強くなれるはずなのに・・・・」


「そうか、俺も会ってみたかったな」


「だから、サンスネル。忘れるなと言っているんじゃない。ここを出て一緒に新しい場所に行こう」


俯いて聞いていたサンスネルは顔を上げると、その顔に迷いはなかった


「王、今までお世話になりました」


それは王国騎士団を辞め、俺の仲間になることを示す言葉であった







眷属


一鬼

ランスロット

東風

クラウン

クレイゴーレム

スケルトンナイトリーダー

バンピールナイト

犬神

ホブゴブリン・セイバー

ホブゴブリン・ランサー

ホブゴブリン・アーチャー

ホブゴブリン・アサシン

ホブゴブリン・キャスター


ゴブリン雄:180体(+80)

ゴブリン雌:120体(+20)

スライム :  3匹

闇カラス : 10羽

ゾンビ  : 10体

スケルトン: 10体


住民

クラリス

クララ

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