第38話:急な来訪者
ブックマークしてくれる方が50人になりました!
最近、俺の物語は楽しいだろうか。
つまらなくないだろうか
と、不安で中々更新ができないですが評価の数、ブックマーク数を見て、少なからず自分の物語を、自分の眷属たちを評価してくれている人がいると実感できています
烏天狗とバンピールナイトの腕試しが始まる。
二人は一触即発な気配を身に纏いながら、このボス部屋の中央へと移動する。
そして、彼女たちが部屋の中央に到着し、バンピールナイトが二本の剣を構えた瞬間
ビー!!ビー!!
侵入者がダンジョンに侵入したのを知らせるブザー音がこの部屋に鳴り響く。
出鼻をくじかれた烏天狗とバンピールナイトはとりあえずどうするのか俺に指示を求める
「・・・・タイミング最悪」
「本当よ!やっと烏お姉ちゃんと遊べると思ったのに・・・」
烏天狗とバンピールナイトは早く戦いたかったようで邪魔者の存在に落胆を示す
「まあまあ。ここにいる以上仕方がないさ。今、イージスが侵入者の確認をしている所だから少し待ってて」
『お話し中申し訳ございませんマスター。確認がとれました』
「早いね?どうだった?」
『少々、マズイことが・・・』
イージスが報告を口にしようとした瞬間だった
『うぉぉぉぉい!!!「魔」のダンジョンマスターよ!聞こえているか!!!』
ダンジョン内に男の声が大きく響いた
「な、なんだ!?」
『俺は「獣」を司るダンジョンマスターのレオパルトってんだ!!聞こえてたら、返事してくれや!!』
ダンジョンマスターが一人で敵の陣地に侵入してきたことに一同驚愕していた。
俺は侵入者を確認するため、宙にモニターを映す。
モニターには筋骨隆々で、まるでライオンのようなたてがみを生やした男が立っていた。
どこぞのウ〇ォーギンを想像させる姿だ。
俺らは状況がつかめないまま、とりあえず凄く五月蠅いためモニター越しに返事をしようと思う。
そうすることで相手にも俺の声が聞こえるようになっている
「待たせたな」
『お!やっとか!!お前が「魔」のダンジョンマスターの北郷京でいいか?』
「そうだ」
『そうか!!俺はレオパルト。「獣」のダンジョンマスターだ!!』
「自己紹介はいい。何の用で、ここに来た?」
『つれない男だが、まあいい。要件はひとつ!俺のダンジョンとお前のダンジョン。どっちが強いか決めようぜ!!!』
「はあ?」
『お前、あの「時空」のダンジョンマスターから気に入られてるみたいじゃねえか?ってことは強いんだろ?なあ、俺と殺ろうぜ!』
「・・・・・ちょっと待って。意味がわからん」
『俺は強い奴と殺し合うのが大好きなんだ!!だから殺ろうぜ!!』
「・・・」
『なんだ?ビビってんのか!!男ならさっさと決めろよ!!!』
「・・・待ってろ」
一度モニターを消し、俺は幹部眷属たちの顔を一人ずつ見て、どうするか意見を求めた
「どうする?」
「もちろん、やるにきまっている」
一鬼が答えた
「モチロンダ。アソコマデチョウハツサレタノダ。ヤルニキマッテイル」
ランスロットが続いた
「・・・・もちろん今回は私がメインでいいのよね?前回、あんなに我慢したのだから」
烏天狗なんてやるかどうかじゃなく、そのあとのことをもう言っている
「わたくしめも戦いたいですな」
スケルトンナイトリーダーもやる気満々だ
「当然、わたくしの活躍の場を設けて下さるのですわよねマスター?」
バンピールナイトも変な圧を出し戦いたいと言い始める
「イージスはどう思う?」
『私はマスターの指示に従います』
俺は少し考え、ため息を吐きながらモニターをつけた
「待たせた」
『おせえぞ!!まさか怖気づいたかよ?』
「・・・・怖気づく?俺が?寝言は寝て言え。お前程度に怖気づいてたら、最強になれるかっての!!だから、その勝負受けて立つ!!!!」
俺の言葉を聞いたレオパルトは口を開けて呆けていると、すぐ我に返り、大きな声で笑い始めた
『嬉しいね!!最近なんか、俺が「力」のダンジョンマスターの弟だからってペコペコしているやつが多くてな!!退屈してたんだ!!!』
「『力』のダンジョンマスター?」
『なんだ?知らねえのか?「力」を司るダンジョンマスターは「時空」を司るダンジョンマスターと同じトップ10の一角だぞ?』
「ほう!!なら、その弟を俺が倒せたら箔が着くってもんだな」
『ブハハハハハッ!!!それを知ってなお、俺様を倒せる気でいやがるのか!!』
「当たり前だろうが!!トップ10の弟だろうが、トップ10だろうが、俺が、俺らが全員噛み殺してやる!!!」
『いいねえ。そうこなくっちゃな!!なら正式にお前にダンジョン戦を申し込むとしようか!!!』
「受けて立つ!!!」
『なら、日取りだ!!さすがに今からはあれだからな!明日でどうだ!明日の正午に勝負だ!!!』
「わかった」
『なら、明日楽しみにしているぜ!首を洗って待ってろや!!』
「お前こそな!!!」
そうして『獣』を司るダンジョンマスターであるレオパルトは笑いながら帰っていった
「・・・・・」
『マスター?』
「烏天狗、今回は任せていいか?」
「・・・・もちろん」
「なら、今回のダンジョン戦は烏天狗がメインだ。一鬼とランスロットは念のためダンジョンコアを守ってくれ」
「りょうかい」
「カシコマリマシタ」
「ナイトリーダーとバンピールナイトはゴブリンとゾンビ、スケルトンを率いて、攻めて来る低レベルの魔物を倒してくれ」
「かしこまりました」
「何故わたくし達が雑魚を相手にしなくてはいけないのですか!」
「口を慎みなさい!妹よ!!」
「だ、だって・・・」
「まあまあ。二人は今日召喚したばかりだからレベルが低いと思うんだ。ダンジョン戦には技術だけじゃ補えないものもありそうだからね」
「それは・・・・」
「とりあえず、二人のプロフィールを見せてくれ。それによって決めるよ」
「わかりました」
「いいわよ」
二人に許可をもらい、俺は二人をじっと見つめ、スキル『鑑定』を発動した
スケルトンナイトリーダー
レベル5
種族:スケルトンナイト
攻撃力:700
守備力:750
魔力 :250
スキル:『切味向上』『アンデット指揮』
魔法 :なし
バンピールナイト
レベル1
種族:バンピール
攻撃力:500
守備力:450
魔力 :400
スキル:『切味向上』『アンデット指揮』
魔法 :なし
スケルトンナイトリーダーはランスロットとの模擬戦の影響か少しレベルが上がっている。
ナイトリーダーとバンピールナイトは兄弟ということもあり、スキルも同じだ。
だが、やはり召喚したばかりで、色々低い
「ありがとう二人とも。見た限り、やっぱり今のレベルだと低すぎるから、今回は雑魚を任せるよ」
「かしこまりました。妹よそれでいいな?」
「うう、わかったわ」
「わかってくれてありがとう。ここで大切な二人を亡くす訳にはいかないからね。今回は雑魚を狩りつつ自分を鍛えてくれ」
「よし。明日はダンジョン戦だ。各自準備と休息はしっかりしといてくれ」
そこで解散した。
『獣』を司るダンジョンマスターであるレオパルト、2回目のダンジョン戦の相手に申し分ない
眷属
一鬼
ランスロット
烏天狗
クレイゴーレム
スケルトンナイトリーダー
バンピールナイト
ゴブリン雄:220体
ゴブリン雌: 70体
スライム : 3匹
闇カラス : 10羽
ゾンビ : 10体
スケルトン: 10体
住民
クラリス
クララ




