表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/209

第34話:vs250人の騎士

毎日やるつもりが、ゲームのイベントに夢中でまったく投稿出来てませんでした。

申し訳ないです

幽霊騎士 視点


我は今、移動用魔法陣に乗り、ダンジョン入口に転移してきた。

ダンジョン入口の外にいる騎士に見つからないよう、平原にいる部隊の所まで行くにはここで時間をかけるわけにはいかない。

そのためダンジョン入口から外を観察すると、騎士共はみな楽しそうに会話をしており、少しぐらいの物音程度なら気づかれないだろう。

そして隙を見つけ誰にも見つからないよう急ぎ森の中へ駆け込み、木々の影に隠れ、平原を目指して走り出す


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

15分後


急ぎ平原に向かった甲斐があり、15分程度で平原へ辿り着き、木々の影に身を潜め平原にいる騎士共の様子を確認する


「騎士長殿!!先行隊から報告です!ダンジョン内は複雑な迷宮になってはいるものの、魔物や罠らしきものはないとのことです!」


「ふん、ダンジョンなのに魔物もトラップもないか。そんなダンジョンにいつまで時間をかける気だ!さっさとダンジョンコアを破壊してこい!!」


「も、申し訳ございません!!先行隊に急ぐよう連絡いたします!!」


平原には簡易テントが設置されており、そこにどうやらこの部隊の隊長がいるようだが、話し方を聞いている限り、かなり傲慢な態度である。

そのためか部下からは嫌われているようでテント内には警護の者は誰一人もいない


「サテ、ワレモソロソロウゴクトスルカ」


我は木々に隠れながら、簡易テントに近づき、気が付かれないようテントに斬り込みを入れ、そこから静かに侵入する。

そして、この部隊の隊長の背後に気配を消して近づき、剣を構えた。

しかし剣を構えた際、鎧が軋む音を放ってしまい、騎士の隊長が我の存在に気がついてしまった


「な、なんだきさ・・・」


叫ばれては厄介なため、即座に首を刎ねた


「コレガ、コノタイノタイチョウダト?ヨワスギテハナシニナラン」


落胆のため息をついた瞬間、簡易テントの入口を警護していた一般兵が、異変に気がつき、テント内に入ってきてしまった


「なっ!!騎士長殿!?」


さっきまで騎士長と呼ばれた男がいたであろう所には、首を刎ねられた無残な姿の骸と我がいた


「き、貴様!!一体何者だ!!!」


叫ばれてしまい、テントの近くにいた騎士が続々と集まってくる。

自分の内に熱いものを感じた我は、主が言うバトルジャンキーなのだろうな


「ワレハ、ユウレイキシ。オヌシラノイノチヲウバイニキタモノダ!!」


我は右手に剣を、左手に大盾を構え、集まってきた騎士に突撃した。

急なことで5人ほど動けないでいる者がおり、訓練不足と感じた。

我はまず先に動けない兵士に近づき首を刎ねた。

続け様に隣にいた兵士の心臓を突き刺し、胴を切り落として5人全員葬った。

これで残り245人


「なぜだ!!なぜ、鎧を貫通する!!」


敵に自分の情報を渡すわけがない。

我に問いてきた騎士の首を刎ね、事態に我に返った騎士らが剣を構え向かってくる。

迫り来る騎士の剣をすべて受け切り、受け流す


「ハァ、ハァ、ハァ」


あれからどれくらい経っただろうか。

我は次から次へと向かってくる騎士を葬り続け、足者には数えきれないほどの騎士の屍が転がっていた。

近くには騎士がいないのか向かってくる者がいなくなり、辺りは静かになっていた。

次の騎士が来るのを待とうと構えを解いた瞬間、見計らっていたのか、我が先ほどまで隠れていた森の奥から火の玉が飛んできた。

我は避けることもなく大盾でその火の玉を防ぐが、これには見覚えがあった。

昨日、我が葬った村を襲った騎士が使っていた炎魔法だ


「スキヲツクノハイイ。ダガ、ソノアトガダメダナ」


折角、我から見えない場所から魔法を放っているのに、位置がバレバレである。

森の中に走っていくと、騎士が何十人も待ち構えていた


「フム、ワナカ」


騎士たちは我が近づいてきたのを確認すると、一斉に炎魔法を放ってきた


「サクセンハイイガ、アイテガワルカッタ。《闇魔法 黒渦》!!」


我の前に黒く小さな球体が宙に浮く。

球体は徐々に形を変え、球体はさらに小さくなり、そこに小さな渦ができた。

いや、球体から渦が生まれているようだ。

そして我を襲いくるすべての火の玉は、黒い渦に吸い込まれ、小さな球体へ取り込まれ消えていった。

この魔法は、黒い球体に触れた物体を問答無用で内部に取り込み、巨大な重圧で押し潰す、それだけの力


「なにっ!!?」


騎士らは驚いているのか次の手を打ってこない。


「コレグライデオドロイテドウスル。《闇魔法 闇月》!!」


驚いて固まっている騎士らに、黒い三日月状の斬撃を放ち、ほとんどの騎士の胴体を切り落とした。

だが運がいいのか、三人は黒い三日月状の斬撃を避け、我に向かってくる。

三人の剣を大盾で受け止めた際に気が付いたが、明らかに他の騎士とは練度が違う。

三人の騎士は我に防がれると、すぐに後方へと下がるが、すぐさま赤い髪をした青年が一人前へ飛び出し、我へ切り掛かる


「《炎魔法 炎纏剣》!」


赤い髪の青年が持つ剣の周りに炎が出現し、メラメラと燃えている。

青年は燃えている剣を振り上げ、我へ振り下ろす


「ム!」


燃えている剣を大盾で防いだ


「ツヨイナ」


「あなたのような強者に褒めて頂けるとは嬉しいですね」


赤い髪の好青年は笑顔で答えたが、顔に似合わず隙がまったくない


「質問があります。あなたは何者なのですか?」


「キョウシャニハナノルベキカ。ワレハユウレイキシ。オヌシラガセメテイル、ダンジョンノモノダ」


「やはりですか。何が目的でこんなことをするのですか」


「フシギナコトヲイウ。ヌシラガ、セメテイルバショハワレノスマイナノダゾ?コウゲキシテキタカラヤリカエシタダケノコト」


「それは貴方がたが、森を抜けた場所にあるアルソン村を襲ったのが悪いのでしょう」


「ナニヲイッテイル?アノムラヲシュウゲキシタノハ、ヌシラノナカマデアロウ?」


「そ、それはどういうことですか?」


「おい。魔物が言っていることを一々鵜呑みにするな」


我が好青年の騎士と話していると、横からこの好青年より少し年上の筋肉質の男が話を遮った


「ですが・・・」


「俺らは上から言われたことをやるだけだ。余計なことは考えるな」


「いえ、それだと人形と同じです。余計かどうかは私が判断します」


「・・・・ふん。どうなっても知らんぞ?」


「すみません。お見苦しい所を見せました」


赤い髪の好青年が我へ頭を下げる


「ダイジョウブダ。キニスルナ」


「先程の話の続きですが、村を襲った者について教えてもらっても?」


「ヨカロウ」


我は武具を下ろし、昨日の出来事をすべて話した。

生き残ったクララやクラリスを助け、住む場所も与えていることも説明した。

この好青年も装備を下ろし、我の話を静かに聞いており、残りの二人も好青年の後ろで、話を聞いているものの、何かあっても対応できるように装備は置かずにいる


「イジョウガ、キノウアッタコトダ」


「・・・信じられないと言いたいとこですが」


「ああ。あの4人ならやりかねないな」


「そうですね。実はあの4人は隊の中でも騎士道にとても反していることで有名な男達でした」


「ナルホドナ。オヌシラハ、ソンナヨニンヲイッショニ、コウドウサセタケッカガコレトイウコトカ」


「・・・・申し訳ありません」


「ソノセイデ、ワガアルジハ、タイヘンイカッテオラレル。トテモザンネンダガ、オヌシラモココデコロサナイトイケナイ」


我がそう言うと、好青年を含む三人の顔に緊張が見てとれる


『幽霊騎士様、今よろしいでしょうか?』


我の中にイージス様の声が響く


「な、なんですか?誰もいないのに声が・・・・」


「キニスルナ。ワレノナカマカラダ。イカガナサイマシタカ、イージスサマ?」


『忙しい所申し訳ございません。マスターから伝言がございます』


「アルジカラ?」


『はい。ではお伝えします。外にいる騎士はお前が話している三人のみになった。三人は殺さずそのまま帰らせるように。帰ったのを見送ったら、戻ってこい。とのことです』


「ナント!ワレハソンナニコロシテイタノデスカ?マッタクキガツカナカッタ」


『集中していましたからね』


「ワカリマシタ。コノモノラハミノガセバイイノデスネ?」


『そうです』


「カシコマリマシタ。オヌシラモキコエテイタダロウ?コンカイハミノガス」


「・・・・・それはできません。ダンジョンにはまだ騎士が残っておりますので、自分等だけ帰るわけにはいきません」


『それについてですが、ダンジョン内の侵入者は250人全員死亡が確認できましたので、残る意味はないかと』


「なっ!?」


「ソウイウワケダ。イノチヲムダニスルナ。サッサトタイキャクシロ」


「それは・・・・」


「おい。この魔物相手に俺らだけだと手に余る。見逃してくれるのなら、一度退却して、上に報告するべきだ」


「それはそう、ですね」


「よし。なら帰るぞ」


「わかりました。幽霊騎士殿、今回はイシュール王国騎士団の団員が御迷惑おかけしました。騎士団を代表して謝罪させていただきます」


好青年は我に向かって深々と謝罪した


「キシガマモノニアタマヲサゲテイイノカ?」


「魔物だろうが何だろうが、誤ったことを謝罪するのは同然かと」


「フム。オヌシノセイカク、ワレハスキダナ。ダガ、ソレヲココロヨクオモワナイモノモイル。キヲツケヨ」


「心配してくれるのですね?ありがとうございます」


「ウム。ソレト、カエルマエニオヌシラノナマエヲキカセテハクレヌカ?」


「これは大変失礼を!私はイシュール王国第一騎士団所属のサンスネル。後ろの厳ついのが、私と同じ第一騎士団所属のスローン。その隣にいる無口なスキンヘッドが、第一騎士団所属スインスです」


「サンスネル、スローン、スインス、コンドアウトキハミノガサナイダロウ。サア、キガカワラヌウチニタイキャクセヨ」


「はい。貴重な時間をありがとうございます。では!」


サンスネル、スローン、スインスは我を背にして帰っていったのを確認し、我はダンジョンへと帰った






眷属

一鬼

幽霊騎士

烏天狗

クレイゴーレム


ゴブリン雄:220体(生まれたため)

ゴブリン雌: 70体(生まれたため)

スライム :  3匹

闇カラス : 10羽

ゾンビ  : 24体

スケルトン: 10体


住民

クラリス

クララ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] ランスロットって誰や!? あと幽霊騎士の喋り方が片言すぎて読むのが疲れるんで『、』などで区切るなどして欲しいですネ。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ