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第28話:進化と模擬戦

今回は少し長くなってしまいました!

翌日の朝


俺はイージスに起こされた


『マスター!マスター起きてください!マスター!』


「ん・・・なに・・・どうしたの?」


まだ寝ぼけている状態でイージスに尋ねた


『一鬼が!』


「え?」


『彼は今、草原エリアにおりますので』


俺は草原エリアへと転移魔法陣で転移した。

草原エリアに到着すると、そこには幽霊騎士やクレイ、烏天狗もすでに来ていた


「みんな!」


「オハヨウゴザイマス。アルジ」


「おはようございますマスター」


「・・・・・おはよ」


「おはよう!一鬼は?」


「おはよう・・ますた」


後方から一鬼の声がしたが、こんな流暢に話せてなかったはず、俺は声のする方へと視線を向けた


「は?え?」


そこには、背が一段と大きくなり、身体も一段とムキムキ、頭から二本の角を生やした鬼が立っていた


「どうかしたのか?」


「いや、どうしたって言いたいのは俺のセリフだが」


『マスター、どうやら一鬼は昨日の『風』のダンジョンマスターの眷属を多く倒した事と、名前を与えられたことにより進化したようです』


「マジか。ちょっと鑑定してみるわ」


俺は一鬼を見ながらスキル『鑑定』を発動した


一鬼

レベル65

種族:大鬼(オーガ)亜種

攻撃力:6000

守備力:5800

魔力 :  50

スキル:『鬼族統率』『急成長』『魔力耐性 中級』『魔王の眷属』

ユニークスキル:『疾風迅雷』

魔法:なし


なにこれ?

特に『魔王の眷属』と『疾風迅雷』ってどんなスキルだ?


「なあイージス。一鬼のスキル『魔王の眷属』とユニークスキル『疾風迅雷』ってどんなスキルかわかるか?」


『はい。ではそれぞれご説明致しますね』


イージスの説明はこうだ


魔王の眷属

概要:『魔』を司るダンジョンマスターの眷属のみ習得することが可能なスキル。

『魔』を司るダンジョンマスターが生きている限り攻撃力と守備力、回復力が2倍になる


疾風迅雷

概要:一時的だが、スピードと攻撃力を2倍に引き上げることができる。

しかし、一度使うと身体中が筋肉痛になり、動きが遅くなるが、デメリットはスキル所有者のレベルに応じて変わる


お、落ち着こう。

落ち着いて1つずつイージスに確認しよう


「イージスに質問。大鬼亜種ってなに?」


『あ、亜種ですか?』


「珍しいの?」


『昔は存在していたと言われておりますが、当時も数体しかいなかったと記録されております。ですので、大鬼の亜種がどんなものなのか正直わかりません。申し訳ございませんマスター』


「いや、希少種だということがわかったから気にしないで。それに他にも聞きたいことがあるんだ」


『何なりとお聞きください!』


「じゃあ、ユニークスキルって何?」


『ユニークスキルっというのは、1個体につき1、2個のみしか習得できない、かなりレアなスキルでございます。普通こんな簡単に習得できるスキルではないのですが・・・』


「だ、そうだ。わかったか一鬼?」


「ああ。大体はわかった」


「それにしても凄いスキルをゲットしたものだ」


「ああ」


「・・・クヤシイナ。ライバルガトオクニイッテシマッタヨウダ」


「安心しろ幽霊騎士。次はお前メインで出陣してもらうから、すぐに追いつけるさ!その時に備えてしっかりと鍛えておけよ?」


「ワカッテイル!・・・マッテイロ、ヒトツキ!スグニオイツイテミセル!!」


「一鬼もスキルがあるからって鍛えるのを疎かにするなよ?」


「わかっている。もっともっとつよくなる。幽霊騎士もはやくおいついてこい」


「・・・・・私もすぐに追いつく」


「え?まさか、烏天狗もこいつらと同じ脳筋か?」


「・・・・・悪い?」


「いえ、滅相もございません」


烏天狗は強さとか気にならない物静か系女子かと思ったのだが、まさか脳筋系女子だったとは・・・・


「・・・・で、いつになったら一鬼と闘えるの?」


「忘れてた。一鬼どうする?」


「おれはいつでもだいじょうぶだ」


「・・・・・・なら、今から」


「だそうだ一鬼。俺らは離れて観戦しているから2人とも、俺らに気にせずやりな」


「ウム。ヒトツキノアトハ、ゼヒワレトモ」


「・・・・・わかったわ」


「んじゃ、俺らは離れるか・・・」


俺らは、一鬼と烏天狗をその場に置いて離れた。

2人は俺らが離れたのを確認するや否や、距離をとり臨戦態勢となった


「どっからでもかかってこい」


「・・・・・ええ、いくわ」


先行は烏天狗。

黒い翼を羽ばたかせ、空へ跳び上がった


「・・・・・《風魔法トルネ・スネーク》」


烏天狗は手を突き出すと、小さな魔法陣が光出し、そこからまるで大蛇のような竜巻が生まれ、一鬼へ襲い掛かった


「むっ!!」


一鬼は竜巻を避けることもせず、真正面から受けきった


「そんなものか?」


「・・・・・・まだよ。《風魔法トルネ・バード》《風魔法ツイン・トルネ・スネーク》」


烏天狗は焦らずに宙に二つの魔法陣を生み出す。

1つ目の魔法陣からは、身体が竜巻のように風が渦巻いている巨大な鳥が生まれ、2つ目の魔法陣からは、先程の大蛇のような竜巻が二匹生み出された


「あまい」


しかし、一鬼は金棒を強く握り、思い切り振るい、その際に発生した風圧だけで二つの魔法を打ち壊した


「てかげんなどかんがえるな。ころすきでこい」


「・・・・・・わかったわ」


烏天狗がなにかを諦めたのか覚悟をしたのか、彼女の手のひらに風が集まり始めた。

最初は微風であったが、時間が経つにつれ、風が徐々に強くなり、最後には暴風となった。

そして集まった暴風を丸い球体へと無理矢理変形させた。

完成したのは巨大な黒い球体。

黒い球体の中では暴風が吹き荒れているのか轟々と音が鳴り響いている。

そして巨大な球体は徐々に徐々に小さくなり始め、数秒でソフトボールの玉ぐらいの大きさに収縮した


「・・・・・おまたせ」


「いつでも来い!」


烏天狗は黒い玉を一鬼に対して解き放った


「《風魔法 暴虐の風玉》」


解き放たれた黒い球体は一直線に一鬼の元へ飛んでいった


「どんなまほうだろうとおれがこわす!『疾風迅雷』!!」


何と一鬼はその球体を真正面から向かい打つためにユニークスキル『疾風迅雷』を発動した。

そして、一鬼は両手で金棒を握り、地面に金棒の先が当たるぐらい大きく振りかぶり、球体へと降り下ろした。

両手持ちの本気の一撃、ホブゴブリンの時点でかなりの破壊力だったが、今はどのくらいなのか。

全力で降り下ろされた金棒は球体とぶつかり、球体は弾けた。

エネルギーとエネルギーの衝突により、一鬼と烏天狗を中心とした爆発が起き、二人を飲み込んだ


「一鬼!?烏天狗!?」


俺ら見学組の元まで爆風は来ていたが、それが治ると同時に急いで二人の元へ駆け寄った


「大丈夫か!二人とも!」


砂埃と煙によって、二人の生存が確認できないが少し時間が経つと砂埃と煙も治り、煙の中から一鬼と烏天狗がこちらへ歩いてきた


「二人とも無事だったか!」


「すまないますた。しんぱいかけた」


「・・・・・ごめん」


「ほんとだよ。どっちもやりすぎ」


よく見ると、一鬼は両手から血を流し、烏天狗は肌に擦り傷が出来ていた。

あんな爆発を受けて、軽傷は普通ありえない。

まして、守備力が低い烏天狗は軽傷のはずがない


「・・・・・危なかった。あと少しでも魔法が遅れたらヤバかった」


どうやら、彼女は風魔法によって爆風からある程度は身を守れたようだ


「それにしても、いいわざだった。しぬかとおもったぞ」


「・・・ふん。そんなにダメージも入ってないのでしょう?」


「そんなことはないぞ」


「・・・・・どうかしらね。まあいいわ。満足したし、少し休みたいわ」


そう言って彼女はどこかへ翔んでいってしまった


「お疲れ様、一鬼。お前も疲れたろうから休みな」


「わかった。ありがとう」


一鬼もどこかへ歩いていった


「それにしても、凄い威力でしたねマスター」


「ああ。前回同様クレーターが出来てるわ」


『さすがは一鬼でしたね。あの魔法から軽傷程度で済むとは。幽霊騎士はどう思います?』


「クヤシイガ、ケイショウデハスマナイダロウ」


「悔しいなら強くなれるさ。強くなって、強くなりまくればいいだけのことだろ?」


「ソウダナ・・・・・」


「幽霊騎士?」


「・・・・・ワレモカラダヲウゴカシタイカラ、シュギョウシテクル」


幽霊騎士も思うことがあるのかどこかへ行ってしまった




眷属

一鬼

幽霊騎士

烏天狗

クレイゴーレム


ゴブリン雄:75匹

ゴブリン雌:20匹

スライム : 3匹

闇カラス :10羽

ゾンビ  :20体

スケルトン:10体

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