第2話:ステータス確認で半日!?
言葉って難しいです。
本当に。
目が覚めるとそこは、どこかの洞穴の中だった
「あれ、ここって洞窟?普通、勇者召喚って、目が覚めたら王様とか綺麗な王女様がいるものじゃないの?何で誰もいないの?」
現状自分がどこにいるのか、外は危険じゃないのかを確かめるべく洞窟から外に出て、辺りを見回すと森に囲まれていた。
まあ、洞窟でも、どこかの岩山の頂上付近とかじゃなくてよかったが、それにしても予想外。
王様とかから、テンプレな言葉を言われるかと、少し期待してたのに・・・・
天照様が召喚場所を変えてくれたのかな?
それにしても、天照様凄く美人だったなぁ、天照様を見れただけでも異世界に召喚された甲斐があるな
「まあ、国からの逃走とか面倒な事をしなくて済むからいいか」
それにダンジョン造りも気兼ねなくできる。
ただし、問題点もある
①ここはどこなのか?安全なのか?
②ダンジョン造りと言っても、どうやってやれば?
③お腹すいた・・・
この3つだ。
まあ、周りを見回した感じ、やばいモンスターがいそうにはないから、安全面に関しては大丈夫か・・・
食料の面は、2、3日ぐらいなら食べなくても何とかなるが、早急に食料を確保したい。
あとはダンジョン造りだが、これはどうしたら良いものなのかまったくわからない。
とりあえず、俺のステータスはどんなものなんだろうか?
テンプレ通りなら・・・
「ステータスオープン!」
シーン・・・・
恥ずかしい!!
大声で、自信満々に言ったのに何も出ないだとか!
それっぽいの言っていくか
「ステータス!」
違う
「ステータスよ出よ!!」
これも違う
「オープンステータス!!!」
出ない
「出でよステータス!!!!」
・
・・
・・・
・・・・
・・・・・
何も出ない。
あれから何時間たったのよ?
さっきまでの青い空が、今じゃ燃えるような夕焼けよ?
普通、ある程度言えば、出てこないか?
ステータス見るだけで、半日終わるってヤバイな・・・
「あ~、どうしたら自分のプロフィール見れんの?」
そう言って、ため息を吐いた瞬間だった。
目の前にそれが出てきた
プロフィール
北郷京
レベル1
種族:人間
攻撃力:100
守備力:100
魔力:無限
スキル:『鑑定』『隠蔽』『魔力無限』『ダンジョンクリエイト』
使用魔法:『土魔法』『樹木魔法』『死霊魔法』『時魔法』
「・・・・・」
言葉って難しい。
どうやら、ステータスを見るには『プロフィール』って言わないといけないらしいが、半日もかけた意味よ!
改めて言おう。
何度でも言おう
「言葉って難しいなぁ・・・・」