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第26話:特殊召喚

女性には優しい主人公ですが、敵には容赦も恩赦もかけないです

「あんた一人で私を止めるって?はっ!笑えない冗談はやめなさい。あんた程度、簡単に殺せるのよ!」


「お前が俺を?無理無理。頭の悪いあんたがどうやって俺を殺せるんだ?この簡単な迷宮に何時間もかかってるようなやつに負けるわけないだろ?」


「・・・・ちっ!やっぱりムカつくわ!さっさと死になさい!《風魔法ウィングカッター》!!」


「芸がないな。さっきと同じじゃないか?《土魔法アースクリエイト》」


先程と同じように土の壁を築き、風の刃を防いだ。


「ちっ!!」


「次はこちらからだ。《土魔法アースクリエイト》!!」


ウェンディの足下に魔法陣が展開されると、地面が盛り上がり始め、巨大な手の形をした土の塊となった。

それをまるで空中にいる蚊を潰すかのようにバチンッとウェンディを挟み潰す


「甘いわ!《風魔法トルネ・シールド》!!」


ウェンディの足元に魔法陣が現れ、彼女の身体の周りに竜巻を纏わせ、それによって迫り来る土の手を破壊した


「《樹木魔法チェインツリー》!!」


壊された土壁の中から、幾多の蔦が彼女を縛ろうと襲いかかる


「なっ!!」


彼女は驚くも後方へ飛び退いた


「ちょっと!!何で2種類も魔法を使えるのよ!?あんた、『土』を司るダンジョンマスターじゃないわけ!?卑怯じゃないの!」


「は?何で卑怯になる?お前も風魔法以外使えばいいだろ?」


「何言ってるのよ!ダンジョンマスターは基本1種類の魔法しか使えないのよ!?」


「・・・・・5種類使えるが?」


「嘘でしょ!?そんなの聞いてない!」


「まあいいや。貴重な情報をありがとう。そして、隙だらけだ。《死霊魔法デス・スペース》!!」


大きな黒い魔法陣がウェンディの足元から光出すと、そこから黒いオーラが吹き出し、ウェンディを包み込んだ


「あっ・・が・・くる・し・い」


この魔法の効果は、吹き出る黒いオーラの内側にいる使用者以外の生命活動を徐々に停止する魔法。

つまり、ウェンディの内臓はほぼ機能停止状態、あと、数秒の命だ


「・・た・すけ・・て」


苦しみながら倒れ込んだウェンディは眷属がいる方へと必死に体を向けたが、既にそこにはホブゴブリン・リーダーによって殺された肉の塊しかなかった


「・・・ます・た・・おわっ・た」


「お疲れ様リーダー。どうだった?」


「・・ほか・のより・・20・びょう・・かかっ・・た・」


「リーダー相手に20秒以上もったのか!そりゃ凄い!」


「・・・ます・たは?」


「もう終わるよ」


俺は、自分の首や心臓部を自分で掻きむしりもがいているウェンディの姿をただ見下ろす


「・・・わかっ・た・まっ・・て・る」


「てなわけで、お前の眷属はここにはもういない。残念だったな」


「・・い・や・・たす・・け・て」


「助けない。お前が死ぬまで、ここで見ててやるよ」


「・・そん・な・・・しに・・た・く・ない・・・・うっ!」


一際強いうめき声を発したウェンディはピクリとも動かなくなり、光の塵となり消滅した。

どうやら、ダンジョンマスターは死ぬと光の塵になり消滅するようだ。

ウェンディの消滅を見届けた瞬間、脳内ぬ機械音声が響く


『おめでとうございます。『風』のダンジョンマスターを撃破したことにより、レベルが20になりましたのでスキルを新たに得ることができます』


目の前にスキル選択をするモニターが出現した


①土魔法強化:土魔法の威力を増やすスキル


②樹木魔法強化:樹木魔法の威力を増やすスキル


今回、選択できるスキルは二つとも魔法強化のスキルのようだ


「俺は土魔法をよく使うから、土魔法強化を選択しよう」


スキル『土魔法強化』を選んだ。


『かしこまりました。続きまして、『風』を司るダンジョンマスターを撃破したことによりいくつかの特典が貰えます。まず初めに、風を司る魔物を召喚することができるようになりました』


ダンジョンマスターを撃破すると特典が貰えるのか。

それも、倒したダンジョンマスター由来の魔物が召喚できるようになったらしい


『さらに、風魔法が使用可能になりました』


風魔法も使えるようになった


『最後にダンジョンマスター撃破による功績により、強い個体の魔物を特殊召喚することができます。こちらよりお選びください』


再び目の前にモニターが現れた


①烏天狗 男or女

②かまいたち 雄or雌

③ロック鳥 雄or雌

④風の精霊 男or女


ダンジョンマスターを倒すことによって、強い魔物を召喚できるなんて最高じゃないか!

それに風魔法も使えるようになったし、風の魔物も召喚できるようになったし、良いことづくしだな


「もちろん。俺は女性の烏天狗を選ぶ!!」


『かしこまりました。では召喚を開始いたします』


目の前に魔方陣が現れた。

すると、魔方陣内に突然竜巻が発生したと思ったら、その竜巻の中心に、黒い翼を持ち、顔に小面の能面の着けた女性が宙に浮いていた


「・・・・貴方がマスター?」


元々無口なのか、口数が少ないがそれでも綺麗な声だ。

何故、能面を着けているかは知らないがボディーラインからして、中々な美女だろう


「ああ、俺は北郷京。君のマスターだよ」


「・・・・よろしく」


やはり無口らしい


「これからよろしくな烏天狗」






眷属

ホブゴブリン・リーダー

幽霊騎士

クレイゴーレム

烏天狗


ゴブリン雄:75匹

ゴブリン雌:20匹

スライム : 3匹

闇カラス :10羽

ゾンビ  :20体

スケルトン:10体

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