第159話:泥田坊
『只今より泥田坊を特殊召喚致します』
俺は三つの選択肢、『泥田坊』『海坊主』『鉄鋼ゴーレム』の中から『泥田坊』を選び、今から特殊召喚をする所である。
目前には移動用転移魔法陣とは紋様が違うタイプの魔法陣が出現し、光を放つ。
そして、光が治まり魔法陣が消えると、魔法陣があった場所の中央に一体の魔物が立っていた
「あれが泥田坊か」
立っている魔物を観察すると、まず体は泥で構成されており、背丈は人間の女性と同じぐらいの150cm。
そして特徴的なのは顔の中心に大きな眼が一つであることぐらいである。
俺は泥田坊に近寄り、声を掛けた
「俺の名前は北郷京。君を召喚したダンジョンマスターだ」
俺の声を聞いた泥田坊は泥の瞼を開き、大きな眼は俺を映す
「私は泥田坊。私を召喚してくださりありがとうございます」
かなり礼儀がいい魔物のようだ
「召喚されたばかりで申し訳ないが、君のことを鑑定させていただいてもいいだろうか?」
「もちろん大丈夫です」
「ありがとう。では失礼して」
俺は泥田坊に視線を向けながら、スキル『鑑定』を発動した
泥田坊
レベル1
種族:泥田坊
攻撃力:500
守備力:600
魔力 : 0
妖力 :600
スキル:『物理ダメージ半減』『泥化』『泥移動』『泥探知 下級』『泥食回復』
魔法:なし
「スキルの説明をお願いしたい!」
『かしこまりました。まずは「物理ダメージ半減」については名前通りでございます』
「うん。その後のを聞きたい」
『かしこまりました』
説明によると以下の通りとなる
・『泥化』:泥田坊が触れている土や砂を泥に変化させるが、石や岩、鉱石は泥に変化させれない
・『泥移動』:泥田坊は通常通り歩くことはできるがかなり遅いが、泥の上にいる時や泥内を移動する際は、人間の早歩きもしくは走る速さと同じになる
・『泥探知 下級』:指定した者が泥に触れると居場所を探知するが、下級の場合、半径数キロ程度の距離の探知になってしまう。(上級以上だと国を越えても探知できる)
・『泥食回復』:泥を食べることで、体力や妖力を回復させる。(通常の食事は土か泥のみ)
『以上となりますが、何か、質問はありますか?』
「無いです」
『かしこまりました。ではわたくしからは以上となりますので失礼致します』
「あの・・・」
「あ、待たせてしまったね泥田坊」
「いいえ、大丈夫です」
「さて、これである程度は君のことを把握できた。あとはこのダンジョン内の案内だが、今呼んでいるから少々待っててくれ」
「わかりましたマスター」
俺はイージスに頼んで泥田坊を案内してくれる者を呼んでいたが、早々と到着した
「お・ま・た・せ、ご主人様!!」
ハイインキュバスを呼んだのは俺だが配役を間違えたか心配になる
「き、急に悪かったなインキュ」
ハイインキュバスだと長いのでインキュと呼んでいるが、インキュ自身も気に入ってくれているようだ
「大丈夫よん!ご主人様の為なら例えどんなに離れていても駆けつけるわん!」
くねくねとしながら俺に抱きついてこようとするが、それを避けた
「冗談はさておき、この子が新しい眷属かしら?」
インキュはくねくねするのを止め、泥田坊へと視線を向けた
「ああ、泥田坊だ。悪いけど、ダンジョン内の案内頼まれてくれるか?」
「もちろんよご主人様!私に任せなさいな!」
「あ、あの・・・」
「さあ行くわよ!私についてきなさい」
インキュはそう言って、泥田坊を移動用転移魔法陣へ無理矢理乗せて消えていった
「・・・まあ、インキュは悪い奴じゃないから安心してくれ」
俺は誰もいなくなった虚空へと小さく呟いた
眷族
一鬼
ランスロット
東風
クラウン
紅
ホ・ワイト
カーミラ
クレイゴーレム
犬神
鬼・ランサー
鬼・アーチャー
鬼・アサシン
鬼・キャスター
コーカサスオオカブト
魂喰い
剣
ユキ
ハイインキュバス
魔鉱角牛
平家蜘蛛
花魁蜘蛛
泥田坊
ゴブリン雄:1720(+400)
ゴブリン雌: 600(+100)
スライム : 3匹
闇カラス : 10羽
スケルトン: 10体
化け猫 : 10体
妖狐 : 10体
魔狼 : 2体
ハニービー: 10体
ドワーフ : 10体
住民
クラリス
クララ
サンスネル
スローン
スインス
アリソン
イヴァンナ
メア
ニア
シルフィー
ローズ
所有金額
2億2408万4千700シュール
所有貨幣
石貨 : 0枚
銅貨 :500枚
銀貨 : 47枚
大銀貨: 5枚
金貨 :578枚(+500)
大金貨:203枚(+200)
白銀貨: 8枚
白金貨: 19枚(+10)
金塊:250個




