第156話:カーミラの治療
北郷 視点
「カーミラ!!!!」
力無く座り込んだカーミラを心配し、ホ・ワイトは急いで駆け寄る
「お兄ちゃん・・・」
「今、キャスターを呼びますから待ってなさい」
「イージスに呼んでもらってるから、もうすぐ来ると思うよ」
「あ、マスター・・・」
「ん?どうしたカーミラ?」
座っているカーミラの前にホ・ワイトが庇うように立つ
「京様、この度は我が妹が大変ご迷惑をお掛けしました。つきましては、処罰は兄であるこのホ・ワイトだけにして頂きたく・・・」
「お、お兄ちゃん!?ご、ごめんなさいマスター!わたくしが全て悪いの!だからお兄ちゃんは悪くないわ!罰はわたくしが受けるからお兄ちゃんを罰しないで!!」
「はい、ストップ!何を勘違いしているかわからないけど、二人を処罰するつもりはこれっぽっちも無いよ。それにカーミラは操られてたんだから悪くないでしょ?悪いのはカーミラを操った奴なんだから」
俺の言葉を聞き、ホ・ワイトとカーミラは分かりやすくホッとしている
「じゃあ本題だ。カーミラ、あの場所でいったい何があったんだ?」
「それが・・・」
カーミラが質問に答えようとしたその時、イージスに呼ばれたキャスターがこの草原エリアに転移してきた
「・・・話は回復してからお願いします」
「急に来てもらって悪いなキャスター」
「・・・・大丈夫。それで患者は?」
「カーミラだ。魔剣『ザ・ペスト』で切っているから、流血が止まらない状態だ」
「・・・・・わかった。《草治癒魔法 癒しの草布》《草治癒魔法 治癒草の朝露》」
地面に緑色の小さい魔法陣が二つ現れ、そこからそれぞれ形が違う草が生えてきた。
一つは、葉の形がまるで包帯みたいに細長くクルッと丸まっている物。
もう一つは、一枚葉だが、葉が瑞々しく濡れており、キラキラと輝いている物。
キャスターはそれぞれの草から葉の部分を採取し、カーミラの元に近寄った
「・・・傷をみせて」
「は、はい」
カーミラはキャスターに、血を流し続けている左手首を見せた
「・・・・処置を始める」
キャスターはまず《草治癒魔法 治癒草の朝露》から採取した葉をギュッと握り絞ると、その葉からキラキラと輝く水滴が滴り落ち、カーミラの未だに流血している傷口に掛ける。
水滴を掛けた瞬間、ドクドクと流れ続けていたカーミラの血液は止まった
「・・・・次はこっち」
流血が止まった傷口に、《草治癒魔法 癒しの草布》から採取した包帯の形をした葉を巻く
「・・・・・これで処置は終わり。あとこれ首に刺さってた」
葉を巻き終えたキャスターは俺に木製の針のような物を渡し、そそくさと移動用転移魔法陣に乗り、別階層へと消えた
「あ、わたくし嫌われてる?」
「いや。キャスターはただ人付き合いが苦手なだけだから気にしないで大丈夫だよ」
「そ、そうなんだ、よかった・・・」
「さて、治療も終わったし、さっきのはなしの続きをしよう。いったい1階層に行った時なにがあったんだ?」
眷族
一鬼
ランスロット
東風
クラウン
紅
ホ・ワイト
カーミラ
クレイゴーレム
犬神
鬼・ランサー
鬼・アーチャー
鬼・アサシン
鬼・キャスター
コーカサスオオカブト
魂喰い
剣
ユキ
ハイインキュバス
魔鉱角牛
平家蜘蛛
花魁蜘蛛
ゴブリン雄:1720(+400)
ゴブリン雌: 600(+100)
スライム : 3匹
闇カラス : 10羽
スケルトン: 10体
化け猫 : 10体
妖狐 : 10体
魔狼 : 2体
ハニービー: 10体
ドワーフ : 10体
住民
クラリス
クララ
サンスネル
スローン
スインス
アリソン
イヴァンナ
メア
ニア
シルフィー
ローズ
所有金額
2億2408万4千700シュール
所有貨幣
石貨 : 0枚
銅貨 :500枚
銀貨 : 47枚
大銀貨: 5枚
金貨 :578枚(+500)
大金貨:203枚(+200)
白銀貨: 8枚
白金貨: 19枚(+10)
金塊:250個




