第154話:見えない侵入者
北郷 視点
時は『塑』を司るダンジョンマスターであるアイロックとその眷属のミストカーフが急襲してきた時点に戻る
「本命が来たみたいだ。行けるか一鬼?」
「雷は十分に充電できた。いつでも行ける」
「よし。行ってこい一鬼!!」
「まかせろ!」
一鬼は転移魔法陣でダンジョン入口へと転移した
「ついに『塑』のダンジョンマスターが現れましたか京様」
「かなり大きいわねマスター」
一鬼と入れ替わるようにホ・ワイトとカーミラが俺がいる草原エリアへと転移してきた
「大丈夫だろう。なんせ一鬼が行ったんだからさ」
「そうね。一鬼なら大丈夫ね」
俺とホ・ワイト、カーミラで雑談していると、落雷のような轟音がダンジョンに響いた
「ほら、大丈夫だったろ?」
「今のは一鬼殿のユニークスキル『雷皇一墜』ですね。ここまで響くとは流石です!」
『お話中、失礼致します』
「どうしたイージス?」
『つい今し方、何かがダンジョンに侵入致しました』
何か、と表現するなんてイージスにしては珍しい。
いつもなら姿形も報告してくるのに
「何か?珍しく曖昧だね」
『申し訳ございません。生物か魔物かも不明でございます』
「姿は?」
『それが反応はするのですが、姿が見えず・・・』
「姿が見えない?透明になっているってこと?」
「透明になる魔物なら面倒だわ」
「そうですね。これが他のダンジョンマスターからの攻撃なのかどうかもわかりません」
「良いわ。ちょっとわたくし、見てくるわ」
「いけません!!危険すぎます!!!」
「探知は出来ないけど、スキル『霧化』でならこっそり近づくことも逃げることも可能だから、ここはわたくしが行くのが良いと思う」
確かにカーミラのスキルは気づかれずに侵入者を探すことが可能であり、一番安全か
「わかった。許可する」
「京様!?」
「ただし、少しでも危険を感じたり、違和感を感じたらすぐ逃げること。それが条件」
「わかったわ」
「カーミラ・・・」
「大丈夫、心配しないでお兄ちゃん。危なかったらすぐ逃げるから」
「わかりました。気をつけて行くのですよ?」
「うん!行ってきます!」
カーミラは小さく頷き、侵入者の反応がするダンジョン1階には直接行かず、入口へと転移した
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カーミラ 視点
「さてと、とりあえず反応があった場所にこのまま行くのは危ないから、スキルで姿を隠さないと」
そしてわたくしはスキル『霧化』を発動、自身の体をミスト状に変化させた
『これでよし。さっさと侵入者の反応があった場所に向かわないと』
ミスト状になったわたくしは、侵入者の反応があったダンジョン1階へと向かった
『ここらへんね?でも何もいないわね。イージス、反応はどうなってるの?』
『反応はカーミラ様がいるそこなのですが何もいないですか?』
イージスの返答を聞き、さらにあたりを見渡したがやはり何も見つけられない
「スキルを解除しても大丈夫そうね」
あたりに何もいないのを確認し、スキル『霧化』を解除し、急襲に備え、腰に差している魔剣『ザ・ペイン』と『ザ・ペスト』を抜き、構えた
「誰かわからないけど出て来なさい」
わたくしの言葉にもまったく反応がない
「・・・反応なし。やっぱり何かの間違いだったのかしら」
警戒を解き、抜いていた魔剣を腰に差し直した
「ずっとここにいても仕方がないし戻りましょう」
改めてあたりを見渡し、何もないことを再度確認、異常がないため移動の魔法陣に乗り、この場所を後にしようと、魔法陣が光った瞬間、わたくしの首にチクリッと小さな痛みが感じた
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??? 視点
『操作開始』
眷族
一鬼
ランスロット
東風
クラウン
紅
ホ・ワイト
カーミラ
クレイゴーレム
犬神
鬼・ランサー
鬼・アーチャー
鬼・アサシン
鬼・キャスター
コーカサスオオカブト
魂喰い
剣
ユキ
ハイインキュバス
魔鉱角牛
平家蜘蛛
花魁蜘蛛
ゴブリン雄:1720(+400)
ゴブリン雌: 600(+100)
スライム : 3匹
闇カラス : 10羽
スケルトン: 10体
化け猫 : 10体
妖狐 : 10体
魔狼 : 2体
ハニービー: 10体
ドワーフ : 10体
住民
クラリス
クララ
サンスネル
スローン
スインス
アリソン
イヴァンナ
メア
ニア
シルフィー
ローズ
所有金額
2億2408万4千700シュール
所有貨幣
石貨 : 0枚
銅貨 :500枚
銀貨 : 47枚
大銀貨: 5枚
金貨 :578枚(+500)
大金貨:203枚(+200)
白銀貨: 8枚
白金貨: 19枚(+10)
金塊:250個




