第153話:影の偵察と予想外の答え
「流石です、一鬼様!!」
紅はランサー、アーチャー、アサシン、平家蜘蛛、花魁蜘蛛を引き連れ、ミストカーフを倒したばかりのおれへと駆け寄る
「まだだ」
まだ『塑』を司るダンジョンマスターのアイロックの生死がわからないため油断できない
「アサシン、アイロックが吹き飛んだ場所は見ていたか?」
「は、はい!」
「奴の生死がわからない。確認してきてくれないか?もし奴が動けなさそうならこちらに連れて来てくれ」
「かしこまりました。《影魔法シャドーダイブ》」
アサシンはまるで水に潜るように影の中へと入り込み、アイロックの生死を確認しに向かった
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アサシン 視点
一鬼様の命により、アイロックの生死を確認するため、『塑』のダンジョンマスターの影に移動した。
私の得意とする《影魔法シャドーダイブ》は、私の影から目視した者の影に移動する転移系魔法
「『塑』のダンジョンマスターはどうなっているかしら」
『塑』のダンジョンマスターの影から少し顔を出し、危険はないか確認した。
安全を確認し、影から身体全てを出すと、『塑』のダンジョンマスターは球体の右半分が潰され、地面に少し埋もれた状態で発見できた
「さっさと連れて行かないと」
私は一鬼様の命のため、『塑』のダンジョンマスターを一鬼様が待機している場所に連れて行かないといけない。
そのため、微動だにしない『塑』のダンジョンマスターへ触れようとした、その時、閉じていた銀色の瞼が開いた。
その瞬間、奴の左右に魔法陣が発生し、そこから人間サイズの土のゴーレムが生まれた
「おっと」
手を伸ばしかけていたが、ゴーレムが生まれたのを確認するや否わ距離をとった
「死んだフリとか汚い。《影魔法 影刺し》」
ゴーレムの足元の影から鋭い黒いトゲが生え、2体いるゴーレムを貫いた
「死なない程度に気絶させないと。《影魔法シャドーハンズ》」
先とは違い、私の足元の影から巨大な拳が二つ生え、宙に浮いた
「死なないでよ」
その言葉が終わると、宙に浮かぶ巨大な二つの黒い拳が『塑』のダンジョンマスターへと殴る。
1発、2発と最初はゆっくりと殴っていたが、時間が経つにつれ殴るスピードが早くなる
「こんなものかな」
何分殴っていたかわからないが、目の前にいる『塑』のダンジョンマスターは既に瀕死なのか、ゴーレムを新たに創り出すことはせず、瞬きもすることもしなくなり動かなくなったが、よくよく観察すると微妙に痙攣はしているので死んではいない
「さっさと戻ろう。《影魔法シャドーダイブ》」
瀕死の『塑』のダンジョンマスターに触れ、共に影へと潜った
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数十分後
「ただいま戻りました」
アサシンの声がすると、顔半分近く潰れていてもはや動くことが出来ない半壊状態のアイロックを連れたアサシンが影から上がり出る
「まだ生きてはいるなアイロック」
アイロックはおれの言葉を聞くと、瞼をゆっくりと開けた
「会話はできるか?」
おれはアイロックに訊ねると、少し時間を空けて小さな魔法陣が奴の真横にでき、その中から小さな土人形を創り出した
『な・をしり・い』
途切れ途切れの声が土人形からする。
どうやらアイロックはもはや瀕死の状態、会話をするのもやっとらしい。
「質問だ。『儡』のダンジョンに行ったことはあるか?」
『な・・い』
「次の質問だ。『儡』はいつ攻めてくるか知っているか?」
『し・ている』
「いつだ?」
『・・・』
「答えろ」
『・・・もう・・きて・い・る』
「なんだと!?」
『デウス・・さま・さき・・に逝き・・・ます』
アイロックはゆっくりと瞼を閉じる
「おい!もう来ているとはどう言うことだ!どこにいる!おい!!」
アイロックは答えることなく、塵となり消滅した
眷族
一鬼
ランスロット
東風
クラウン
紅
ホ・ワイト
カーミラ
クレイゴーレム
犬神
鬼・ランサー
鬼・アーチャー
鬼・アサシン
鬼・キャスター
コーカサスオオカブト
魂喰い
剣
ユキ
ハイインキュバス
魔鉱角牛
平家蜘蛛
花魁蜘蛛
ゴブリン雄:1720(+400)
ゴブリン雌: 600(+100)
スライム : 3匹
闇カラス : 10羽
スケルトン: 10体
化け猫 : 10体
妖狐 : 10体
魔狼 : 2体
ハニービー: 10体
ドワーフ : 10体
住民
クラリス
クララ
サンスネル
スローン
スインス
アリソン
イヴァンナ
メア
ニア
シルフィー
ローズ
所有金額
2億2408万4千700シュール
所有貨幣
石貨 : 0枚
銅貨 :500枚
銀貨 : 47枚
大銀貨: 5枚
金貨 :578枚(+500)
大金貨:203枚(+200)
白銀貨: 8枚
白金貨: 19枚(+10)
金塊:250個




