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第15話:ただいま

ただいまって言葉

いいな~

俺がこの世界に来て早3日。

森の中にいるおかげか、滝の近くにいるおかげか、凄く清々しい気持ちで朝を迎えられた


「さあ、今日も張り切って頑張っていきますか!」


今日の予定は以下の通り

①ゾンビ剣士がいた村に戻り、村人全員アンデッドの魔物にする

②新たな眷属たちと共にダンジョンに帰る


あとは、ゴブリン達がどのくらい成長したか確認もしたいな。

それじゃあ、川で顔を洗って果物を朝食にしてから村に出発しよう


ーーーーーーーーーーーーーーー

3時間後


もう少しで村に到着というときにビッグバードが襲ってきたこともあり、そいつを倒した瞬間、脳内にアラームのような音が響いた


「な、なんだ!?」


それと同時に頭の中にイージスとは違う機械音声が響いた


『おめでとうございます。レベルが10になりましたのでお好きなスキルをお選びください。なお、今回、会得できなかったスキルについては今後も会得するチャンスはございますのでご安心ください。では、この二つのスキルからお選びください』


機械音声を聞いていると、目の前にスキル選択をするモニターが出現した


①アイテム作成:決まった物と物を合成、新たなアイテムを創りだすスキル


②アイテム収納:異次元に物を無限に保管することができ、保管した物は時間が停止する


中々どちらも捨て難いスキルではあるが、今後も会得するチャンスはあるらしいから、今回は食料のことを考え、スキル『アイテム収納』を選択しよう


「では『アイテム収納』で頼む」


『かしこまりました。スキル『アイテム収納』で本当によろしいでしょうか?』


「大丈夫」


『おめでとうございます。貴方は新しいスキル『アイテム収納』を会得しました』


「・・・これは中々酷いな。スキル選択に視界を奪われたら、戦ってるときに出られたら最悪だぞ」


何事にもタイミングがあるだろうに融通が効かない機能だ。

イージスとはまったく違う


「まあいいや。収納スキルをGET出来たし、早速、アイテムバッグの中身を移そう」


アイテムバッグの中から出した物は以下だ


①レッドボア各部位

②薬草

③ポキポキエノキ

④アポーの実


このアイテムバッグも中々の収納量だが、ビッグバードは入らないため、どうしたものかと悩んでいた所にこのスキル選択、まさに渡りに船だった


その後、村につくまで、ビッグボアやビッグバード、ジャイアントスネークなどといった魔物に会ったが、今は肉となりアイテムボックスに入っている。

ちなみにアイテムボックスとは、スキル『アイテム収納』のことであり、アイテムボックスの方が呼びやすくて気に入っている。

そうこうしている間に、いつの間にか村についていた


「やっと着いたよ。3時間4時間歩くとか、かなりヤバイ疲れて死にそうだわ」


今まで2時間ぐらいなら、外出の際に歩いていたこともあるが、それ以上だと、中々ない。

早く村人全員をアンデッドにしてダンジョンに戻ろう


「《死霊魔法リビングデッド》!!」


村全域に黒い魔法陣に現れ、村にあった死体はすべてゾンビとなり、この土地に埋められていた遺骨はスケルトンとなり甦った。

総勢、30体近いアンデッドを使役することができた


「それじゃあ、用事も済んだしダンジョンに戻りますか。あと、1時間も歩くのは面倒だが、訓練だと思えば気が楽かな?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

1時間後


重たい足を引きずりながら、やっとの思いでダンジョンへと辿り着いた


『お帰りなさいませ、マスター』


「おかえりなさいませ、マスター」


ダンジョン入口にはクレイがお出迎えをしてくれており、イージスも声だけで凄く心配したのがわかる


「お帰りなさいませ、マスター。旅は如何でしたか?」


「中々面白い旅だったよ。眷属は増えたし、食料も確保できた。1つの村は壊滅したけど、残りの1つの村は友好的だったよ」


「作用ですか。見たところ食料らしきものはございませんが、まさかこのゾンビたちが?」


「いやいや、なんつう思考よ?道中、収納スキルを手にいれたからそこに入れてるだけさ。それはそうと、そっちは大丈夫だったか?」


『はい。まったく問題ございません』


「そうですね。強いて言うなら、イージス様がマスターが出発してからずっと心配しすぎていたことぐらいですかね?」


『クレイ!?何を言ってるのですか!私はそんな・・・』


「心配してくれなかったのイージス?」


ちょっぴりイージスを弄ってみたくなったが、これはやぶ蛇だった


『・・・心配した、心配したに決まってるじゃないですか!!マスターが死んでしまわないかとか?マスターが傷ついて倒れていたらとか?いつ帰ってくるんだろうとか?ずっと心配で心配で!もう私は留守番は嫌でございます!私は貴方様と一緒にいたい。いさせてください!!!』


ヤバイ

イージスの声が完全に泣いている声だわ。

クレイの方を見ると、面目なさそうな顔をしていた。

弄りすぎてしまったようだ


「悪かったよイージス。俺も凄く寂しかったから、もう二度とイージスから離れない。約束するよ」


『・・・・本当ですか?』


可愛い


「うん、約束する。だから泣かないでくれ?」


『・・・・・はい』


まだ泣き声だが、なんとか泣くのを止めるのに成功したようだ


「とりあえず言ってなかったことを言うよ」


『??』


「ただいま」


『お帰りなさいませ、私のマスター』







眷属

ゴブリン雄  :40匹

ゴブリン雌  :10匹

スライム   : 3匹

闇カラス   :10羽

クレイゴーレム: 1体

ゾンビ剣士  : 1人

ゾンビ    :20体

スケルトン  :10体


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 「アンデット」ではなく「アンデッド」だと思います
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