第143話:平家蜘蛛
「お待たせ致しました」
紅、ランサー、アーチャー、アサシンは5000体の雄ゴブリンと、1580体の雌ゴブリンを草原エリアへと連れて来た
「手間をかけたね」
「いえ、これぐらいお安い御用です。して、この大蜘蛛らはいったい?」
紅は俺の後方で待機していた呪毒蜘蛛へ視線を向けた
「こいつらは呪毒蜘蛛。今からゴブリン達と共に融合される魔物だよ」
「・・・左様ですか」
紅は何か言いたそうな顔をしているが、その性格上何も言わない。
やはり、同族である鬼や大鬼にしてもらえると考えていたのだろうけど、流石に同タイプの眷属はそんなに必要はないと思う。
ポケ◯ンでも手持ちはすべて違うタイプにしたい派である
「さて、まず雄ゴブリン5000体、呪毒蜘蛛10体からさっそく融合してしまおう」
そうして、5000体もの雄ゴブリンは隊列を組み、その周りを囲うように10体の呪毒蜘蛛を配置させた。
次に、配置した魔物らの足元に全員が入る程の魔法陣が出現し、光を放つ。
数秒で光が収まると、5000体のゴブリンと呪毒蜘蛛はすべて姿を消し、魔法陣の中央には1体の大きな魔物が現れた
「あれは・・・」
そこにいたのは、赤茶色の大蜘蛛。
大きさは、軽ではない普通の乗用車ぐらいある。
足は通常8本のはずが10本あり、8本の足で胴体を支え、鋭い爪の前足2本で獲物を切り裂くようだ。
さらに異質なのは、頭部が鬼の顔をしており、通常複数ある目は2つしかなく、さらに鋭い牙が生え揃っている。
そして最後に、お尻部分には小さい赤いドクロ模様がいくつも浮き上がっている
「やあ、俺は北郷京。この『魔』を司るダンジョンマスターで君の主だ。ここに関する記憶は残っているかな?」
「・・・あル。ヌしがワしの主といウこトも記オくに残っテいル」
「それはよかった。では君は何て魔物なのか確認しても大丈夫だろうか?」
「モちろンだ」
了承を得ると、俺はスキル『鑑定』を発動した
平家蜘蛛
レベル1
種族:平家蜘蛛
攻撃力:1500
守備力:1600
魔力 : 0
妖力 :2000
呪力 :1500
スキル:『複眼』『呪毒』『毒糸』『毒耐性 上級』『呪力耐性 上級』
使用魔法:なし
「平家蜘蛛って言うのか。魔力の代わりに呪力があるってことは犬神と同じタイプだね」
「わシはヌしの力にナれるか?」
「もちろん。ただ、修業内容を考えないと、修業相手が呪毒で死ぬかもしれないから、修業は十分に気をつけてくれ」
誤って、修業相手に呪毒を使ってしまったら、死ぬ可能性が高い。
キャスターもしくは犬神なら直せるか後日確認しておこう
「アいわカった」
「さて、それじゃあ残りも融合させてしまおうか」
俺は、残っている雌ゴブリン1580体と呪毒蜘蛛10体へと視線を向けた。
そして平家蜘蛛の眷属融合の時と同じように雌ゴブリン1580体を並ばせ、その周りに10体の呪毒蜘蛛を配置させた
眷族
一鬼
ランスロット
東風
クラウン
紅
ホ・ワイト
カーミラ
クレイゴーレム
犬神
鬼・ランサー
鬼・アーチャー
鬼・アサシン
鬼・キャスター
コーカサスオオカブト
魂喰い
剣
ユキ
ハイインキュバス
魔鉱角牛
平家蜘蛛
ゴブリン雄:1320(−5000)
ゴブリン雌:2080(+540)
スライム : 3匹
闇カラス : 10羽
スケルトン: 10体
化け猫 : 10体
妖狐 : 10体
魔狼 : 2体
ハニービー: 10体
ドワーフ : 10体
住民
クラリス
クララ
サンスネル
スローン
スインス
アリソン
イヴァンナ
メア
ニア
シルフィー
ローズ
所有金額
2億2408万4千700シュール
所有貨幣
石貨 : 0枚
銅貨 :500枚
銀貨 : 47枚
大銀貨: 5枚
金貨 :578枚(+500)
大金貨:203枚(+200)
白銀貨: 8枚
白金貨: 19枚(+10)
金塊:250個




