第137話:『塑』の対処法
「ありがとうございます。では『儡』に関してはこれぐらいにしまして、次は『塑』について聞いても?」
『儡』への対処法はどうにか決まったが、次は『塑』への対処法を決めないといけない
「どうぞ」
「まず『塑』を司るダンジョンマスターの名はアイロックで合ってますか?」
「はい、合っております」
「では、アイロックですが、どのように攻めて来ると思いますか?やはり先程言った通り、量で押してくると考えて良いでしょうか?」
「はい、その認識であっております。アイロックは材料と魔力があればほぼ無限にゴーレムを創造してきます。それがかなり厄介です」
「材料と魔力があればほぼ無限ですか・・・」
「はい」
「アイロックは、ジョロウダユウと同じで表には基本でないと考えて大丈夫ですか?」
「それが、アイロックはジョロウダユウとは違く、交戦的で、戦う際は眷属の誰かに融合し、先頭で暴れるようなタイプです」
「予想外ですね。てっきり眷属を大量に召喚して、自分は動かないタイプかと」
「よく勘違いされますが、唯一の名前持ちと基本融合して戦いますね」
「その名前持ちの情報は?」
「確かですが、名前はラビ・レーヴ。巨大な魔鉱石のゴーレムです」
「魔鉱石のゴーレムですか。だとすると、魔法はあまり効果はない?」
「そうですね。なので、戦う際は力と力のぶつかり合いになるかと。私が知っているのはこれぐらいとなります」
「魔鉱石のゴーレムだってわかっただけで十分な収穫です」
魔鉱石のゴーレムであるラビ・レーヴは、一鬼に任せるとしよう。
パワーなら一鬼が一番だし、何より、『淫』は出陣させると以前言ったにも関わらず、『淫』はランスロットらが攻略してしまった。
なら、『塑』に関しては一鬼に任せるのが筋ではある。
それに、現在、クラウンの《空間魔法 精神空間》に5日間も入っており、戻るのは明日の予定のはずだ。
5日間ということは、精神空間内では7200時間、日数にすると300日、つまり約10ヶ月間を修業してくるということ、そして、一鬼のスキル『急成長』が伴うことで、かなり強くなって帰ってくるのはわかりきっていることだ
「ラビ・レーヴに関しては大丈夫でしょう。問題は量です。ゴーレムを10万、20万創られたら、流石にたまったもんじゃない」
「北郷様、少し質問してもよろしいでしょうか?」
「何でしょうかピートルさん?」
「北郷様の眷属に水魔法が使える者はおりますか?」
「水魔法ですか?水魔法を使える者はうちにはいないですね」
「そうですか。それなら炎魔法を使える者は?」
「炎魔法なら紅が使いますよ?」
「なら紅様を『塑』との戦いの前線に配置した方がよろしいかと」
「てことは、ゴーレムには水と炎が効くってことですか?」
「土と泥のゴーレム限定になりますが、水なら洗い流し、炎なら熱により乾燥させ、動きを鈍らせれます」
「わかりました。では他のゴーレムは紅率いる部隊に任せるとしましょう」
ピートルとの話し合いの結果、パワータイプのアイロックとラビ・レーヴは同じパワータイプの一鬼に。
そして他の雑魚ゴーレムに関しては、炎魔法使いの紅と紅率いる鬼軍に任せることが決定した
「何とかなりそうなので、私は帰らせて頂きますね」
「ありがとうございます。何から何まで」
「大丈夫です。ただ・・・」
「ただ?」
「これはすべて10年前までの情報でございます」
「10年前!?」
「それでは私はこれで」
「あっ!」
そう言い残し、彼女はそそくさと逃げるよう姿を消した
眷族
一鬼
ランスロット
東風
クラウン
紅
ホ・ワイト
カーミラ
クレイゴーレム
犬神
鬼・ランサー
鬼・アーチャー
鬼・アサシン
鬼・キャスター
コーカサスオオカブト
魂喰い
剣
ユキ
ハイインキュバス
魔鉱角牛
ゴブリン雄:5320(+900)
ゴブリン雌:1540(+320)
スライム : 3匹
闇カラス : 10羽
スケルトン: 10体
化け猫 : 10体
妖狐 : 10体
魔狼 : 2体
ハニービー: 10体
ドワーフ : 10体
住民
クラリス
クララ
サンスネル
スローン
スインス
アリソン
イヴァンナ
メア
ニア
シルフィー
ローズ
所有金額
2億2408万4千700シュール
所有貨幣
石貨 : 0枚
銅貨 :500枚
銀貨 : 47枚
大銀貨: 5枚
金貨 :578枚(+500)
大金貨:203枚(+200)
白銀貨: 8枚
白金貨: 19枚(+10)
金塊:250個




