第136話:『儡』の対処法
「『塑』を司るダンジョンマスターのアイロック、『儡』を司るダンジョンマスターのジョロウダユウか」
俺はピートルからもたらされた情報の内容を反芻していた
「『塑』より『儡』の方が厄介だな」
『塑』は質より量って感じで、何とかなると思うけど、『儡』に関しては、人間や魔物を操るって事だし、不意打ちで攻撃される可能性がある
「質問しても大丈夫ですか?」
「わかる範囲でしたら、何でもお答え致します」
「ジョロウダユウが生成する特殊な糸で、人間や魔物を操ると言ってましたが、対処法はありますか?」
「対処法は簡単です。糸を切ればいいのです」
「その糸は簡単に切れるような脆い糸なんですか?」
「いいえ。かなり頑丈です。ですが、北郷様の眷属なら大丈夫かと」
「その根拠は?」
「魔剣です。その糸は魔力が通っていない武器は弾くのですが、魔剣のような魔力が通っている武器でなら切ることが可能となります」
「魔剣か、なるほど。それなら俺らなら切ることができるな」
魔剣所持者は、ランスロット、ホ・ワイト、カーミラ、サンスネルの4名。
それに勘ではあるが、俺の神殺刀『神斬狼』でも切ることは可能だろうな
「ただ不安な事がひとつ」
「何でしょうかピートルさん」
「特殊な糸を視認できないのです」
「それは透明ってことですか?」
「はい。糸は魔力で出来ており、視認されないよう透明にしているのです。なので、誰が操られているのかわからないのです」
「厄介ですね」
「厄介です。それにジョロウダユウはほぼ表には出てきません。一度、糸を付けられた場合、切られるまで距離関係なく操ります」
「それではダンジョンに赴き、ジョロウダユウを倒すしかないってことですか」
「残念ながら」
「ちなみに、『儡』のダンジョンへ転移は可能ですか?」
「それが私は『儡』のダンジョンへ行ったことがないので転移が出来ないのです」
「行ったことがあるのは?」
「オクロック様は数回行ったことがありますが、今回手出しはしないとのことです」
「そうですか・・・」
「一つだけ手はあります」
「それは?」
「『塑』を司るダンジョンマスターであるアイロックです。あの者に、私かクラウンが触れることが出来れば『儡』のダンジョンへ転移できるようになるはずです」
「はず?」
「触った者が、一度でも行ったことがある場所へ転移をできるようになるスキルを私たちは所持しています。不安材料があるとすれば、アイロックが『儡』のダンジョンへ行ったことがない可能性があることなのです」
「アイロックではなく、ジョロウダユウに操られている者では駄目ですか?」
「操られた者が『儡』のダンジョンへ行っていれば良いのですが望みは薄いかと」
「それならジョロウダユウが自作したっていう傀儡人形ならどうでしょう?ダンジョンマスターが自作したのならダンジョンで作ってる可能性もあるはず」
「そうですね。傀儡人形ならダンジョンで作られている可能性はかなり高いと思います」
「わかりました。では、傀儡人形を回収し、クラウンに触れてもらい、『儡』のダンジョンに転移できるようにしてもらい、早急にジョロウダユウを倒す。この流れでどうでしょう?」
「大丈夫だと思います」
「ありがとうございます。では『儡』に関してはこれぐらいにしまして、次は『塑』について聞いても?」
眷族
一鬼
ランスロット
東風
クラウン
紅
ホ・ワイト
カーミラ
クレイゴーレム
犬神
鬼・ランサー
鬼・アーチャー
鬼・アサシン
鬼・キャスター
コーカサスオオカブト
魂喰い
剣
ユキ
ハイインキュバス
魔鉱角牛
ゴブリン雄:5320(+900)
ゴブリン雌:1540(+320)
スライム : 3匹
闇カラス : 10羽
スケルトン: 10体
化け猫 : 10体
妖狐 : 10体
魔狼 : 2体
ハニービー: 10体
ドワーフ : 10体
住民
クラリス
クララ
サンスネル
スローン
スインス
アリソン
イヴァンナ
メア
ニア
シルフィー
ローズ
所有金額
2億2408万4千700シュール
所有貨幣
石貨 : 0枚
銅貨 :500枚
銀貨 : 47枚
大銀貨: 5枚
金貨 :578枚(+500)
大金貨:203枚(+200)
白銀貨: 8枚
白金貨: 19枚(+10)
金塊:250個




