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第13話:スパルタ

自分にとってはスパルタだと思いますが、スポーツをしている人や自衛隊の人にとっては甘いかも

クレイゴーレム 視点

訓練所


12時になり、休憩を終えたゴブリン達はしっかれ整列しながら集まっていた


「誰も遅刻していないね。それに言わなくても整列している。イージス様から聞いてはいたけど、本当にここのゴブリンは優秀みたいだ。これはこれからが期待できるね」


『はい。授業中も誰も喋らずにしっかりと私の話を聞いてくれておりました。さすがはマスターが召喚したゴブリン。他とは違います』


「ゴブッ!!」


ゴブリン達は2人に褒められて凄く喜んでいた


「さて、じゃあ今から、18時まで基礎訓練をしてもらうから話をきいてくれ!」


「ゴブッ」


「スケジュールは12時から16時まで筋力トレーニングをしてもらう。その後16時から1時間の休憩を取り、17時から18時まで武器に慣れてもらう予定だ。かなり厳しくいくつもりだ。頑張ってついてきてくれ!」


「ゴブッ!」


「たぶん18時になるころには全員動けなくなっているだろうから、それだけは覚悟しておいてくれ」


「ゴ、ゴブッ!」


「覚悟は決まったかな?なら、まずは筋力トレーニングの内容を説明しよう」


今日の筋トレのメニューは以下である

①腕立て伏せ:100回

②腹筋   :100回

③背筋   :100回

④スクワット:100回


メニューを一通り、注意点を指摘しながら実際にやってみせた


「これを今日は初日だから3セット、その後、50mダッシュを往復30回を目標にやってもらうつもりだ。もし脱落してもその者のために一時中断を取ることもしない。容赦なく置いていくだけだ。だから、限界が来ても諦めずにやり続けろ!どんなに遅くてもやり続ければいつかは終わる!


「・・・・・ゴブ」


やっぱり意気消沈しましたか


「ひとついいことを教えます。脱落者とは物事を諦めた者を言います。諦めなければ脱落者とは言わない。だから、ゴブリン達、マスターに褒めてもらうために脱落者にはなるな!以上で自分からの話は終わりです」


「ゴブッ!ゴブゴブ!!」


どうやらリーダーが皆を励ましてくれたようで、全員やる気が戻ってきていた

リーダーの存在は本当に大きい、姿形はマスターそのものの偽者である自分の言葉だとこれが限界だ


「さあ、始めようか!」


ーーーーーーーーーーーーーーーー

4時間後


訓練所には、屍のように倒れた多くのゴブリン達がいた


「みんなよく頑張りました。16時ですので1時間程休憩にしますから、トイレに行くなり水を飲むなり、自由にしてください。ただし、トレーニングが終わるまで筋肉は冷やさない様に注意してください。中途半端に冷やしてしまうと、怪我をしてしまう原因にもなりますので」


「ゴ・・ゴブ・・・」


いつも元気よく返事をしていたリーダーさえも、訓練の後は元気がない


「あと、次は武器の訓練ですので、休憩中に自分に合った武器を選んでおいてください。もちろん相談はいつでも歓迎です」


クレイは武器が置いてある所を指で示した


『スパルタですね』


「そうですね。しかし、このぐらいしなければいざというときにマスターを守れません。誰かを守るにはチカラが必須ですからね」


『そうですね。次は武器の訓練ですか?いったいどこから武器を持ってきたのです?』


「あれはマスターが出発前に訓練用として、魔法で創ってくださった物です」


木製の武器へ視線を向けると、そこには剣や盾、槍、弓矢、短剣、棍棒などといった多種多様の武器があった


「どうやらマスターは、この武器の中から自分に合った武器を選んで、それを極めてほしいみたいです」


『マスターらしいですね』


「はい、まったくです」


ーーーーーーーーーーーーーーーー

1時間後


休憩が終わり、ゴブリン全員が訓練所へと戻って来ていた


「では今から約1時間武器の訓練をしてもらいます。武器は休憩中に選んで頂いていますか?」


「ゴブ!」


ゴブリン達は少しは元気になったみたいで返事もハキハキしていた


「今から1時間かけて素振りをしてもらいます。武器の扱い方は先程、休憩中に教えましたから大丈夫でしょう。では、他のゴブリンに当たらないように広がってから、終わりの合図があるまで素振りをしてください!」


ゴブリンらは各々武器を持ち、当たらないように配慮しつつ素振りを開始した


「言い忘れてました!今日はこれで終わりですので、終わったら、各自自由時間で大丈夫です!あと、武器は各自で持っていてください。当面の間はその武器がパートナーですので大事に扱ってください!話は以上です。素振りを続けてください」


ーーーーーーーーーーーーーーー

1時間後


先程同様、ゴブリンらは屍のように倒れながらも今日の訓練をやり遂げた


「お疲れ様です!限界を超えただろうによく頑張りました!あなたたちは期待以上に頑張ってくれましたので、マスターもきっと褒めてくれるでしょう」


「ゴブッ!ゴブゴブ!!」


「あ、喜んでいるところ申し訳ございませんが、明日も今日と同様の時間に座学と訓練をしますので、遅刻しないように」


「・・・・・ゴブ」


「あと、各自しっかり水分をとり、休息してください。では今日はこれで終了となります。お疲れ様でした」







眷属

ゴブリン雄  :40匹

ゴブリン雌  :10匹

スライム   : 3匹

闇カラス   :10羽

クレイゴーレム: 1体

ゾンビ剣士  : 1人

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