第131話:『機械』来る
「貴様が北郷京か」
不意に背後から声をかけられた
「!!!!?」
俺はすぐさま声のした背後へ振り返った。
先程までは誰もいなかったはずが、そこには一人の男が立っていた
「誰だあんた?」
俺は正体不明の男から離れるため、ゆっくりと後退る
「隙だらけだな」
男の言葉と同時に、右手をこちらへ向けてきた
「おい!」
またしても背後から声を聞こえるが、今度は聞き覚えのある声である
「オクロック殿!!?」
「私もいるよ」
正体不明の男の後ろから、またしても聞き覚えのある声が聞こえた
「レオニダス殿!」
「やあ、京君。この前ぶり」
レオニダス殿は愛想良く、俺に笑顔を向けているが、目だけは違く、殺意漲る眼差しをしていた
「デウス、何のつもりだ?」
オクロック殿は怒気混じる声で、デウスと呼ばれた男を睨みつけていた
「冗談だ、本気にするな」
デウスと呼ばれる男は、ゆっくりと右手を下げた
「それで、オクロック殿にレオニダス殿までいったいどうしたのですか?それにこの方はいったい?」
「彼はデウスマキナ。『機械』を司るダンジョンマスターさ」
「お主に会ってみたいと言って聞かぬのだ」
「だから連れてきちゃった」
「連れてきちゃったってレオニダス殿・・・」
「大丈夫さ、もし一瞬でも君を殺そうとしたら、僕とオクロックで止めるからさ」
「そうは言いましても・・・」
先程から見下した目付きで、まるで品定めをされているかのように見られて気分は悪い
「つまらんな。『時空』と『力』が気に入っている新人がいると聞いて興味があったが、実際に見てみたら小石と変わらんではないか。我は興味が失せた!」
「デウスよ、京君に何か言うことがあったのではなかったか?」
「ああ、忘れていた。No.153についてだが、我の手駒2人を倒すことができれば見逃してやろう」
デウスマキナはそれを告げると、オクロック殿とレオニダス殿を置いてダンジョンから出て行った
「No.153?」
デウスマキナが帰り際に言っていたが、この数字はいったい
「ユキさんのことだよ京君。デウスは自分の眷属を識別番号で呼ぶんだ」
「ああ、なるほど理解しました」
「あと、デウスが言っていた手駒についてなんだけど」
レオニダス殿はチラッとオクロック殿を見た
「『塑』と『儡』だ」
「『塑』と『儡』ですか?」
「そうだ。デウスは昔から『塑』と『儡』を支配しており、デウスの命令で常に動くのだ」
つまり、『機械』のパシリが相手らしい
「ちなみに、『塑』の眷属はゴーレム、『儡』の眷属は傀儡人形で構成されているんだ」
「ゴーレムと傀儡人形ですか、それぞれのマスターの名前と容姿などわかりますか?」
「確か、『塑』のマスターの名はアイロック、『儡』のマスターはギエモンと言っていたはずだ。容姿に関してはわからぬ」
「いえ、名前だけでもわかったのでよかったです。ありがとうございます」
「それでこれからどうするんだい?」
「そうですね、とりあえずユキに『塑』と『儡』について知っているか聞きます。お二人は如何されますか?」
「いや、我らはこれで帰るつもりだ」
「そうだね。デウスが帰ったことだし、僕も帰るかな」
「わかりました。オクロック殿にレオニダス殿、お手数おかけして申し訳ありません」
「これは我らが好きでやっていること、お主が謝ることはない」
「そうだよ。僕らが勝手にやっていることなんだ、謝らないでよ」
「そうですか、ありがとうございます」
「うん。じゃあ、僕らは行くね。またね」
「『塑』と『儡』は格上だろうが、お主から大丈夫であろうな。ではな」
オクロック殿とレオニダス殿はそう告げ、立ち去っていった。
その後、この時に得た情報を眷属や住民に共有し、ユキや剣、クラウンに『塑』と『儡』について尋ねたが、有力な情報はなかった
眷族
一鬼
ランスロット
東風
クラウン
紅
ホ・ワイト
カーミラ
クレイゴーレム
犬神
鬼・ランサー
鬼・アーチャー
鬼・アサシン
鬼・キャスター
コーカサスオオカブト
魂喰い
剣
ユキ
ハイインキュバス
魔鉱角牛
ゴブリン雄:3720(+1500)
ゴブリン雌:960(440)
スライム : 3匹
闇カラス : 10羽
スケルトン: 10体
化け猫 : 10体
妖狐 : 10体
魔狼 : 2体
ハニービー: 10体
ドワーフ : 10体
住民
クラリス
クララ
サンスネル
スローン
スインス
アリソン
イヴァンナ
メア
ニア
シルフィー
ローズ
所有金額
2億2408万4千700シュール
所有貨幣
石貨 : 0枚
銅貨 :500枚
銀貨 : 47枚
大銀貨: 5枚
金貨 :578枚(+500)
大金貨:203枚(+200)
白銀貨: 8枚
白金貨: 19枚(+10)
金塊:250個




