第120話:『淫』の魔物 シトリー
ローズ視点
「いや〜ん!私好みの良い男がたくさんいるじゃない!!」
転移した先は、『淫』を司るダンジョンの入口
そして、私の目の前には、たくさんのインキュバスがいた
「な、なんだ!貴様ら!!いったいどこから現れた!!」
1人のインキュバスが叫んだ
「そんなのどこからでも良いじゃない!あぁ、もう我慢できないわ!!!」
私は身につけていた防具を全て外し投げ捨て、身一つとなった
「な、何故全裸に?!!そして何故、そんなに大きくなっているのだ!!!!」
インキュバスは私の行動を理解できないのか困惑しており、どうすればいいか動けないでいる
「さあ、ランスロットちゃん!スケルトンナイトリーダーちゃん!クラウンちゃん!ここは私に任せて、先に行って頂戴!!!」
「ソ、ソウカ?ナラバ、サキニイクトシヨウ」
「そ、そうですね!わたくしめが居てもどうやら邪魔になってしまうようですし」
「そ、そうだね!じゃ、ローズさん!先に行ってるね!」
「必ず満足して追いつくわ!!!」
それを聞いたランスロットちゃんら3人は先へ走り出した。
それを見送った私は一番近くにいるインキュバスへ向かって、走り出した
「それじゃあ、いただきまあす!!!!」
「ひっ!来るなっ!来るなぁぁぁぁぁ!!!!!」
インキュバスの絶叫がダンジョン内に響き渡る
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スケルトンナイトリーダー視点
「ローズ様は大丈夫でしょうか?」
ローズ様と別れてから、かなり時間が経った
インキュバスは先の浅い階層のみだったのか、インキュバスは遭遇せず、出会うのはスライムやゴブリン、オークといった、あまり強いとは言えない魔物ばかり
「モンダイナイダロウ」
「そうだね!ローズさんは変態だけど凄く強いから大丈夫だよ!」
「そうですね。あの方は変態ですが、頼りになる御仁。安心して任せられます」
3人で進みながらローズ様のことを語っていると、ランスロット様が急に剣に手を掛け止まった
「ナニモノダ」
「ほう、我に気がついたか」
声の先に視線を向けると、山羊の頭を持ち、六つの乳房、黒い翼の魔物が足を組んだ状態で宙に浮いていた
「気をつけて2人とも!あいつは『淫』を司るダンジョンマスターの眷属で一番強いバフォメットって言う悪魔だよ!」
「知っていたか。そう我の名はシトリー、このダンジョンで唯一、リリス様に名を頂いた者だ」
「ナラバ、キョウシャカ。ワレガアイテシヨウ」
「いえ、ランスロット様。ここはわたくしめにおまかせを」
「シカシ・・」
ランスロット様が不安なのもわかる。
このシトリーと言う魔物は、わたくしめより遥かに強い。
だが、ここで引いては一生弱いまま、ならば覚悟を決めるのみ
「貴方の相手はダンジョンマスターのはず。ならばこの者は自分が相手をするのが道理かと」
「・・・・」
「お先に行ってください。ランスロット様、クラウン様」
「・・・ワカッタ。コノモノハ、マカセル」
「ありがとうございます。必ず追いつきます!」
「ユクゾ、クラウンドノ」
「・・・うん」
ランスロット様とクラウン様は走り出した
「行かせぬ」
シトリーと言った魔物は走る2人の背へと魔法を放とうとしている
「貴方の相手は自分だと言いましたよ!」
2人を狙うシトリーの首へ、ロングソードを振るうが、黒い魔法陣によって阻まれてしまったが、2人から注意を逸らせたようだ
「邪魔をするな。《闇魔法 闇玉》」
邪魔をする自分がかなり煩わしいのか、わたくしめに黒球の魔法を放ってきたが、左に避け、ロングソードを構え直した
「やっと、わたくしめを見ましたね」
「煩わしい骸骨が」
眷族
一鬼
ランスロット→→→『淫』のダンジョンへ
東風
クラウン→→→『淫』のダンジョンへ
紅
クレイゴーレム
スケルトンナイトリーダー→→→『淫』のダンジョンへ
バンピールナイト
犬神
鬼・ランサー
鬼・アーチャー
鬼・アサシン
鬼・キャスター
コーカサスオオカブト
魂喰い
剣
ユキ
ゴブリン雄:2220体(+400)
ゴブリン雌:520体(+60)
スライム : 3匹
闇カラス : 10羽
スケルトン: 10体
化け猫 : 10体
妖狐 : 10体
魔狼 : 2体
ハニービー: 10体
住民
クラリス
クララ
サンスネル
スローン
スインス
アリソン
イヴァンナ
メア
ニア
シルフィー
ローズ→→→『淫』のダンジョンへ
所有金額
9908万4千700シュール
所有貨幣
石貨 :0枚
銅貨 :500枚
銀貨 :47枚
大銀貨: 5枚
金貨 :78枚
大金貨: 3枚
白銀貨: 8枚
白金貨: 9枚




