第112話:『装』のダンジョンの詳細
『装』を司るダンジョンからの使者であるホウゾウインが消えた
「おい北郷!!」
ホウゾウインが消えると、剣が俺へと詰め寄った
「どうした剣?そんな怖い顔をして」
「どうしたもこうしたもない!何故あんなことを言った!」
「なんでって、お前らを侮辱してきたし」
「侮辱ぐらい、無視しろ!!」
剣を出来損ない、ユキを趣味の悪い人形と言った奴を無視しろって?
そりゃ無理な話だ
「来るぞ?奴らが」
「知ってるよ?来てもらはないと困る」
「だが・・・」
「剣様落ち着いてください」
「ユキ・・・」
「そして北郷様、ナイスです」
「ユキ?」
「北郷様が言ってくださられなければ、私が攻撃してました」
「ユキ!?」
「剣様、私は愛する旦那様を侮辱されて、黙っていられるほど優しい女ではありません。もし奴らが攻めてきても私が出ます」
ユキは愛する剣を侮辱され、かなり怒っているようだ。
最初は戦わないという条件でここに来てくれたのに
「・・・ユキ、それはダメ」
ユキの出陣を東風が諫めた
「何故です東風様?」
「・・・・あのハゲは私がやる」
「・・・わかりました、お譲りしましょう。本来、私達は戦わないという条件でしたので」
「・・・ありがとう。で、マスター」
「は、はい!」
「・・・作戦は?」
「そうだな、とりあえずメインは東風だな」
後の作戦は俺だけで決められないな
「イージス、ここに主要メンバーを呼んできてくれ」
『かしこまりました。メンバーは、一鬼様、ランスロット様、紅様、クラウン様でよろしいでしょうか?』
「それで大丈夫」
『かしこまりました。すぐお呼びいたします』
「で、みんなが来る前に聞いとくかな、剣」
「なんだ?」
「『装』のダンジョンマスターと眷属についてわかる範囲で構わないから教えてくれ」
俺は『装』についてまったく知識がない。
知識がないままでは作戦もなにも決められない。
だから最初、クラウンに聞こうかと思ったが、ここには元『装』の眷属の剣がいる。
色々聞こうじゃないか
「・・・わかった。まず奴らについてだが」
剣が言うには
まず『装』のダンジョンについてだが、基本武器を持っており、エルフやドワーフ、獣人といった二足歩行の眷属のみの構成らしい。
さらに武器に関しては、長剣や短剣、刀、槍、弓矢などあらゆる武器を使っているらしい。
ただし、魔剣などは嫌われているらしく、武器に関しては業物メイン。
「そして、ダンジョンマスターについてだが」
『装』を司るダンジョンマスターの名前はムラマサ、最上大業物の刀を持つ男。
岩だろうが、鉄だろうが、山だろうがすべてを斬ることができるらしい。
ちなみに最上大業物とは、業物の2ランク上の物を示すとのこと
「で、眷属に関してだが、名前を与えている者は2人しかいない」
剣によると、ネームあり眷属は2名。
1人はさっきまでいたハゲ、もとい坊主のホウゾウイン。
ホウゾウインは十文字槍を扱い、奴の突きは目で追えないほどの速さらしく、あだ名が「神速のホウゾウイン」と言われているらしい。
もう1人は、名前をタメトモ。
扱う武器は弓矢、かなりガタイのいい男で、「剛弓のタメトモ」と言われているらしく、放った矢一本で岩を砕いたとか
「この2人が要注意だ」
「わかった。ちなみに他の眷属はどのくらいいる?」
「名前なしだと、当時はかなりいたな。名前なしだけで一国落とせるほどだ」
「かなりいるな」
「ああ。他に聞きたいことはあるか?」
「そうだな、そんなに数がいるのに、どうやって武器を打っているんだ?どこかから資材を運んでいるのか?」
「それは簡単なことだ。『装』のダンジョンは鉱山なんだ」
「鉱山!!」
「そうだ。鉄や銅、金、銀はもちろん稀にオリハルコンやミスリル、ヒヒイロガネも取れていた」
「よし決めた」
「?」
「奴らが持っている武具や鉱石、すべて奪おう」
眷族
一鬼
ランスロット
東風
クラウン
紅
クレイゴーレム
スケルトンナイトリーダー
バンピールナイト
犬神
鬼・ランサー
鬼・アーチャー
鬼・アサシン
鬼・キャスター
コーカサスオオカブト
魂喰い
剣
ユキ
ゴブリン雄:2220体(+400)
ゴブリン雌:520体(+60)
スライム : 3匹
闇カラス : 10羽
スケルトン: 10体
化け猫 : 10体
妖狐 : 10体
魔狼 : 2体
ハニービー: 10体
住民
クラリス
クララ
サンスネル
スローン
スインス
アリソン
イヴァンナ
メア
ニア
シルフィー
ローズ
所有金額
9908万4千700シュール
所有貨幣
石貨 :0枚
銅貨 :500枚
銀貨 :47枚
大銀貨: 5枚
金貨 :78枚
大金貨: 3枚
白銀貨: 8枚
白金貨: 9枚




