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第109話:敗因と魔剣トリックスター

「ム・・・?」


「あ、ランスロット気がついた?」


「ワレハ、イッタイ?」


「大丈夫か?ユキのビームが直撃して、地面に叩きつけられて、気を失ってたみたいだぞ?」


「ムゥ、ワレトシタコトガ、ナサケナイ」


「仕方がないかと。魔力切れも起こしておりましたので」


俺とランスロットが話しているとユキがこちらへと来て会話に混ざった


「・・・」


「魔力切れは初めてですか?」


「アア」


「そうですか。では次は注意してください。私が相手だったからよかったものの、もし敵との戦いの最中に魔力切れになったら大変です」


「ワカッタ・・」


自分自身が情けないのか、ランスロットの言葉に覇気がない


「ですが、先程のコンビネーション技は中々良かったですよ?無理しない範囲であのようなコンビネーション技が出来るようになると良いかと」


「ソ、ソウカ。ワカッタ」


レベルの差が激しいユキから褒められ、少しは元気になったようだ


「では北郷様、よろしいでしょうか?」


「ああ、よろしく頼む」


「ム?」


「ランスロット、キャスターに後で礼を言っときな。気絶している間、ずっと回復に努めていた」


「ワカッタ」


「北郷様」


「あ、はい。ランスロット、頑張れよ?」


「?」


そう言い、俺はランスロットとユキから離れた


「ではランスロット様、少々お聞きしても?」


「ダイジョウブダ」


「それではお聞きしますが、何故、魔力切れを起こしたとお思いですか?」


「ソレハ、ワレノマリョクガ、スクナイカラデハ、ナイノカ?」


「少し違います。あなたはわざわざ魔力を半分にしていたのです」


「ドウイウコトダ?」


「やはり気がついていませんでしたか。あなた様の愛馬グィネヴィア、彼女はあなた様の半身ですよね?」


「ソウダ」


「グィネヴィアはあなたの半身。つまり、あなたの魔力を半分持った存在と言うことです。これでわかりましたか?つまり、あなたはわざわざ自分の半身と距離を置いていたことになります。もし共に戦っていれば魔力切れは起こさなかったでしょう」


「ソウナノカ?」


「はい。その証拠に魔力切れを起こした者はこんな早く復活はしません。グィネヴィアがあなた様のそばに来たことにより、魔力が補給されたからです」


ユキはランスロットの側にいる愛馬グィネヴィアを見ながら説明した。

グィネヴィアはランスロットを心配そうに見つめ、弱々しく嘶いた


「それがランスロット様の敗因でございます。今後はこれに懲りて、戦う時もグィネヴィアと共に戦ってください。わかりましたね?」


「ウム、ワカッタ。スマナカッタナ、グィネヴィア」


ランスロットはグィネヴィアの頭を優しく撫でた。

グィネヴィアは気持ちいいのか、目を細めている


「私からは以上でございます。何か質問はありますか?」


「イヤ」


「畏まりました。では戦闘終了、日常モードへ戻ります」


ユキの瞳は赤から青へと戻った


「キョウハ、ベンキョウニナッタ。レイヲイウ」


「いえ。では私はこれにて失礼致します」


ユキはそう言って闘技場を後にしようとした、その時


「ちょっといいか?」


解散しようとしていた所、後ろから剣が声を掛けた


「剣様?」


「剣からも何かアドバイスがあるのか?」


「いや、アドバイスはない。ないが少し気になることがあってな」


「気になること?」


「悪いが、その剣を見せてくれないかランスロット?」


「イイゾ」


ランスロットは持っている剣を剣へと渡した


「やはりな」


剣はランスロットの剣をまじまじと見ながら呟いた


「何かわかったのか?」


「この剣が魔剣なのは知っていたか?」


「コノケンガ、マケン?」


「やはり知らなかったか。この剣の名前は魔剣トリックスター、俺がまだユキと出会う前に打った一振りだ」


「マケン・・トリックスター」


「能力だが、他の魔剣と少し違くてな。魔法を魔力に変え、使い手に付与するってものだ」


剣が言うには、ランスロットが持っている剣は魔剣であり、名前を魔剣『トリックスター』

魔法をこの剣で防ぐ、または斬ることによって、その魔法を魔力に変換し、ランスロットへ付与するって能力らしい


「つまりだ、この魔剣トリックスターがあれば魔力切れになる回数も減るってことだ」


「コノケンニ、ソノヨウナチカラガ・・・」


「だから、その能力を上手く扱えるよう練習してみるんだな。俺からは以上だ。悪かったな引き止めちまって」


剣はランスロットに魔剣トリックスターを返し、闘技場を後にした


「待ってください剣様!」


後を追うようにユキも闘技場を後にした。

そして、ここにいるのは俺とランスロットのみとなった


「ランスロット」


「ナンデショウカ、アルジ」


「その魔剣が巡り巡ってお前の物になったのは運命なんだと思う。だから、その能力を最大限に扱えるよう頑張って、俺の最硬の盾になってくれよ」


「・・・カナラズ」


そして俺もランスロットを残し、闘技場を去った


眷族


一鬼

ランスロット

東風

クラウン

クレイゴーレム

スケルトンナイトリーダー

バンピールナイト

犬神

鬼・ランサー

鬼・アーチャー

鬼・アサシン

鬼・キャスター

コーカサスオオカブト

魂喰い

ユキ



ゴブリン雄:1820体(+300)

ゴブリン雌:460体(+80)

スライム :  3匹

闇カラス : 10羽

スケルトン: 10体

化け猫  : 10体

妖狐   : 10体

魔狼   :  2体

ハニービー: 10体 


住民

クラリス

クララ

サンスネル

スローン

スインス

アリソン

イヴァンナ

メア

ニア

シルフィー

ローズ



所有金額

9908万4千700シュール


所有貨幣

石貨 :0枚

銅貨 :500枚

銀貨 :47枚

大銀貨: 5枚

金貨 :78枚

大金貨: 3枚

白銀貨: 8枚

白金貨: 9枚


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