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第108話:ランスロットvsユキ

その日の夕方、俺は闘技場の観客席に座っていた。

左側には剣、右側には一鬼が座っており、眷属らもまた同じように観客席に座っている。

そして、皆の視線の先には、アリーナ中央にいるランスロットとユキがいる。

いつもはランスロットの横に愛馬「グィネヴィア」がいるんだが、今回はアリーナ内にはいない。


「あの剣、中々な業物だな」


左側にいる剣がランスロットの右手に持つ剣を見て感想を告げた


「どうやら、昔イシュール王国の王から授かったとかなんとか言ってたな」


「あの姿になる前か?」


「ああ。このダンジョンの近くにあった村で、ランスロットと出会ったんだ。まあ、今と昔ではまったく姿形は違うがな」


「元は王国の騎士だったのか?」


「多分な?ランスロットは転生させる前の記憶はあまり持っていないから、詳しくはわからん」


「そうか」


「・・・」


「・・・」


『お話中申し訳ありません、マスター。二人の準備が整いました』


「わかった」


俺はイージスから準備が整ったことを聞き、席から立ち上がった


「みな!今日も集まってくれて礼を言う!今日は最大の防御を持つランスロットがユキの相手をつとめる!」


俺の声を聞いた観客らが歓声を上げる


「ユキ、ランスロット二人から何かあるか?」


俺はアリーナ内の二人へ問いた


「ワレカラハ、ナニモナイ」


「私からも特にはありません」


「そうか!なら早速始めるか!ルールは以前と同じ、相手を殺さないこと!あとは武器を使おうが何しようが問題はない!!!」


「ワカッタ」


「大丈夫です」


「よし!!じゃあ始めよう!試合・・・」


俺は深く息を吸い


「開始!!!!!」


と開始を告げた。

まず動いたのはランスロット。


「《闇魔法 闇月》!」


ランスロットは剣を振り下ろし、すぐさま左から右へと振り抜くと、剣から三日月状の黒い魔力が十字の形となり、ユキへと放たれた


「戦闘モード移行」


十字状の魔力が迫る中、ユキの瞳は青から赤く変わった


「シールド」


そしてユキは左手を前方に向けると、手の先からエネルギーが可視化され、まるで盾のように形が変わった。

そして、十字状の魔力はエネルギーの盾に当たり、黒い魔力は霧散した


「次は私です。ブラストショット!」


ユキは左手を下げ、次に右手を前方へ向けると、てのひらに付いている丸い水晶が光り始め、ランスロットへ単発のビームを発した。

ランスロットは左手に持っている大盾を前に構え、ビームを防いだ


「コンナモノハ、キカン!」


「そうですか。でしたらこれはどうでしょう?」


ユキは再び右手を前方へ向けると、てのひらの水晶が先よりも強く光り始めた


「チャージ・ブラスト」


てのひらから、先よりも強い単発のビームが発せられた。

ビームを防いだランスロットは大盾を弾き飛ばされ、さらにバランスを崩してしまった


「ヌゥ!」


それを見逃すユキではなかった


「ジェット」


一鬼との戦いの際に現れたブースターがユキの背に再び現れ、バランスを崩したランスロットの目の前へ瞬時に移動し、ランスロットの胴体を蹴り上げた。

蹴り上げられたランスロットはすぐさま身体を一回転させ、ユキに追撃されないよう彼女から距離をとるため、バックステップで後方に下がり再び剣を構えたようとするも、ランスロットに向けてユキは何かを投げた。

それはランスロットが先程弾き飛ばされた大盾であり、彼は剣で防いだが、一瞬ユキから目を離してしまった


「どこを見ているのですか?チャージ・ブラスト!」


真後ろからユキの声が聞こえたと同時に、ランスロットの背に衝撃が走った。

背に攻撃が直撃したランスロットは大きく吹き飛び、何回もバウンドしながら、アリーナ内を転げ回った


「弱いですね」


ユキは倒れて動かないランスロットへ言い放った


「マダ・・ダ」


ユキの言葉を受けたランスロットはゆっくりと、手と膝をつきながら起き上がろうとしながら


「《闇魔法 漆黒の沼》!」


と呟く

ランスロットの手が触れている箇所から闇がゆっくりと広がり始め、数秒後にはまるでステージに漆黒のテーブルクロスが敷かれたような状態になった


「これは・・・」


当然ユキの足元にも漆黒の闇が広がっている。

ユキは様子を見るため、空中へ退避した


「コノヤミノウエハ、ワレノミガアルケル」


この魔法は、使用者以外のモノを全て飲み込む魔法。

その証拠に割れた石床の石などはゆっくりと闇に飲まれていき見えなくなってしまった


「良い考えとは言えません。すぐ魔力が切れますよ?」


「シンパイムヨウ、スグオワラセル。《闇魔法 黒渦》」


ユキの飛んでいる左右両側に黒い渦が現れ、空気吸い込み始めた


「これは・・・動けません」


左右どちらからも強く吸い込まれることで、ユキは身動きが取れなくなってしまった


「イマダ!」


動くことが出来なくなった隙を見逃すランスロットではない。

彼は大きく飛び上がり、ユキの目前まで移動し、剣を頭上目掛け振り下ろした


「仕方がありません、まさかこれを使うことになるとは。モード・アラクネ」


振り下ろされた剣はユキを切ることはなかった


「クッ!」


彼の剣を止めたのは、ユキの背中から現れた第二の左手であった


「これをお見せすることになるとは思いませんでした」


ユキの姿はまるで蜘蛛のようで、元からある手足含めると計8本という形だ。

ランスロットの剣を止めたのは、ユキの背中から現れた第二の左手。

さらに他の手でランスロットの手足を握りしめると、まるで蜘蛛の巣にかかった蝶のように身動きが取れなくなった


「これで終わりです。チャージ・キャノン」


ユキは口を大きく開くと同時に光始め、ランスロットへそれを放った。

まるでドラゴンブレスかのような攻撃が、身動きが取れない彼へとなす術もなく直撃した。

ユキはランスロットを離すと、彼の力なく石床へと落ちていった


「中々なコンビネーションでしたが、これで終わりです」


その言葉通り、ランスロットはピクリとも動かず、またアリーナ内に覆われていた闇、ユキを捕らえていた渦も消えていった





眷族


一鬼

ランスロット

東風

クラウン

クレイゴーレム

スケルトンナイトリーダー

バンピールナイト

犬神

鬼・ランサー

鬼・アーチャー

鬼・アサシン

鬼・キャスター

コーカサスオオカブト

魂喰い

ユキ



ゴブリン雄:1820体(+300)

ゴブリン雌:460体(+80)

スライム :  3匹

闇カラス : 10羽

スケルトン: 10体

化け猫  : 10体

妖狐   : 10体

魔狼   :  2体

ハニービー: 10体 


住民

クラリス

クララ

サンスネル

スローン

スインス

アリソン

イヴァンナ

メア

ニア

シルフィー

ローズ



所有金額

9908万4千700シュール


所有貨幣

石貨 :0枚

銅貨 :500枚

銀貨 :47枚

大銀貨: 5枚

金貨 :78枚

大金貨: 3枚

白銀貨: 8枚

白金貨: 9枚

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