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第105話:ユキによる指南

ユキはうつ伏せに倒れている一鬼を見下ろしながら、話を始めた


「今のままでは貴方は仲間を、そして自分の主を守れずに終わるでしょう」


一鬼は少し回復したのか、うつ伏せだったのを一回転し仰向けとなった状態でユキの話を聞き始めた


「・・・わかっている」


どうやら、喋れるぐらいには回復したらしい


「それは何よりです。では、貴方がするべき事はわかりますか?」


「・・・わからない、おしえてくれ」


「・・貴方はまず、その金棒を変えた方がよろしいかと」


「・・・」


「わからないとお思いですか?その金棒、貴方に合っておりませんよね?」


「っ!」


そうなのか?

まさか、俺を気遣って・・・


「合わない武器を持つと、握る力に乱れが生じ、上手く力が武器に乗せられないという状態になります。今まさにその状態です」


「・・・」


「自分の主が創ってくれた物だから使いたいという気持ちもわかります。しかし貴方はその金棒のために強くなるのですか?違いますよね?貴方は主である北郷様を守るために強くなると決めた。違いますか?」


「そうだ」


一鬼はユキの問いをゆっくりと立ち上がりながら答えた


「じゃあ、どうすればいい?」


「簡単です。自分に合った金棒を創ってもらってください」


「だが、ここには金棒を創れる者など・・・」


「おります、剣様がおります」


「剣?たしか、魔剣しかうてないときいたが?」


「それは違います。剣様が魔剣しか打たないのは剣が一番好きだからです。あの方はその気になれば、あらゆる魔装を打つことが出来るのです。そうですね、剣様!!!」


不意にユキが観客席にいる剣の方を向き、剣の名を呼んだ


「・・・はあ。ああ、ユキの言う通り、俺は魔剣以外の魔装も打てる」


剣はため息をつきながらも、一鬼に聞こえるように、ユキからの問いに答えた


「私たち夫婦は鍛冶屋です。武器を発注して頂ければ、一鬼様に合った金棒を必ずご用意致します」


俺はそれを聞き、隣りで腕を組んで座っている剣へ確認した


「武器はいくらで用意してくれるんだ?」


「・・・相場は※大金貨5枚だ」


※大金貨1枚=10万円

戦国時代では、美術的価値がある刀は60万円ほどで取引されていたらしい


「わかった。それでいい」


俺は即決した


「おいおい、大金貨の価値わかって言ってんのか?」


「わかっているけど、一鬼の力になれるならいくらでも出すさ」


「・・・はあ」


剣は再びため息をついた


「・・・金貨5枚でいい」


「そういったつもりで言ったんじゃ・・・」


「わかってる。大金貨5枚ってのは、価値がわからないやろうに提示する金額だ」


「俺を試した訳か・・・」


「まあな」


「・・・精算は前か?」


「いや、後でいい」


次の瞬間、剣は立ち上がり


「おい!お前の武器を打ってやるから、この試合の後、俺の家に来い!」


と、一鬼へ告げた


「助かる」


「勘違いするな。俺は鍛治師。武器を打ち売らないと生活ができん」


「そういうことにしとく」


俺は剣との会話が終わると、席を立ち


「本日の試合・・・」


終わりを告げようとしたが


「北郷様!まだ私の話は終わっておりません!!邪魔をしないでください!!」


ユキに遮られた


「あ、ごめんなさい・・・」


俺はユキの怒声に怖気付き、とりあえず座った


「・・・ユキって、戦闘時に性格変わるタイプか?」


「怖いだろ?」


「怖かった」


俺と剣が席に着きながら会話をしている尻目にユキは再び一鬼に語り始めた


「一鬼様、先程の話の続きです。よろしいでしょうか?」


「ああ、たのむ」


「武器に関しては後ほど家に来て頂くということで大丈夫ですね?」


「ああ」


「次ですが、大鬼に進化し、体格が大きくなり、筋肉が増えたからといって、修行を疎かにしているんではないんですか?」


「い、いや、おろそかにしているつもりはなかったが・・」


「そうですか。怠けている訳ではなく、ただ修行が足りてないだけですね」


「足りていないのか?」


「筋肉と体重がまったく足りてなく感じます」


「たいじゅうもか?」


「はい。私が知っている大鬼は一鬼様より一回り大きくパワーがあります」


「そうか・・・」


「修行内容を変えた方がよろしいかと」


「わかった。ますたーに聞いてみる」


「それがよろしいかと。あとはもっと食べてください。体重が軽いとパワーも低くなります」


「だが・・・」


一鬼はうちの食事事情を知っているため、腹一杯食べていなかったのだろう


「一鬼!さっき新しく農作業用のエリアを創った!それだけだと足りないかもしれないが、今までよりは食べれるようになる!」


俺は新しく創った農作業用のエリアについて一鬼へ伝えた


「ますたー・・・」


「体重に関しても大丈夫そうですね。私からは以上となります。何かご質問はありますか?」


「いや、今のところはだいじょうぶだ」


「畏まりました。何かありましたら聞きに来てください」


「わかった、たすかる」


どうやら今度こそ、試合は終わったようだ。

ユキが俺の方を見て、頷いていた


「改めて、本日の試合はこれにて終了とする!!ユキ、一鬼、どちらもご苦労だった!!!」



眷族


一鬼

ランスロット

東風

クラウン

クレイゴーレム

スケルトンナイトリーダー

バンピールナイト

犬神

鬼・ランサー

鬼・アーチャー

鬼・アサシン

鬼・キャスター

コーカサスオオカブト

魂喰い

ユキ



ゴブリン雄:1520体(+340)

ゴブリン雌:380体(+20)

スライム :  3匹

闇カラス : 10羽

スケルトン: 10体

化け猫  : 10体

妖狐   : 10体

魔狼   :  2体

ハニービー: 10体 


住民

クラリス

クララ

サンスネル

スローン

スインス

アリソン

イヴァンナ

メア

ニア

シルフィー

ローズ



所有金額

9913万4千700シュール


所有貨幣

石貨 :0枚

銅貨 :500枚

銀貨 :47枚

大銀貨: 5枚

金貨 :83枚

大金貨: 3枚

白銀貨: 8枚

白金貨: 9枚

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