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第9話:クレイゴーレム

SNSで言ったら炎上しそうなことを言います。

いやな想いをさせてしまうかもです

翌朝


身体がいたい

雑魚寝は失敗した。

樹木魔法が使えるんだから、ハンモックでも造ればよかった。

腰が痛い。


『おはようございます。気持ちのいい朝でございますね』


「イタタ・・・・おはようイージス」


『大丈夫ですか?雑魚寝なんてしますから』


「そうだね。雑魚寝は本当失敗だわ」


『明日からは雑魚寝は控えてくださいね』


「わかったよ」


さて、今日も頑張っていきますか。

今日はやることがいっぱいだから、元気よくいこう。

それにどうやら、情報収集に出ていた闇カラスが戻ってきていたらしい


「ご苦労様。周辺に人間は居そうかな?」


「グァァ!」


うん、わからん。


『どうやら、村が二つほどあるようです。森を北西に抜けたところに1つと西に抜けたところに1つあるらしいです』


「え?そうなの?」


「グァ」


「にしても、よく闇カラスの言っていることがわかったね?」


『私はマスターのサポート役ですよ?これぐらいできませんとサポート役はできません』


流石だ。

イージスがいて助かった。


「村が2つあるのか。なら肉とか食べ物を分けてもらえるかもな」


『そんな簡単にいきますでしょうか?』


「ん?分けてくれなければ滅ぼせばいいだけのはなしだよ」


『!?』


「村は2つあるんだ。1つ見せしめに滅ぼした方が、もう1つの村は言うことを聞く可能性が高いからね。俺は人間が嫌いだ、刃向かえば容赦も恩赦もないよ」


『・・・・かしこまりました』


そうだよ。

人間には容赦しない、逆らえば滅ぼす。

にしても、イージスに嫌われちゃったかな?

それだけが不安だ


「ゴブ!ゴブゴブ!」


「おはよう!ゴブリン達!丁度良いところに来たね。呼びに行こうと思っていたところだよ」


「ゴブ?」


「俺はちょっと2日ぐらい出掛けるから戻ってくるまで、代理を置いていくから、やっていてもらいたいことがあるんだ」


「ゴブ?」


「お前らゴブリンは数は多いが、単体だと弱い存在だ。だから昨日創った訓練所で強くなってもらう。あと、人間の言葉や常識などといった座学にも取り組んでもらうつもりだ」


ゴブリンは成長が早い魔物だがら、体も脳も鍛えたら鍛えた分、早く結果が出そうだ


「ゴブ!」


『お言葉ですがマスター。ゴブリンは知能が悪い魔物です。勉学を教えたとしても意味がないのでは?』


「それは違うよイージス。ゴブリンは知能が悪い魔物、それは解る。だが、それは勉学を誰も教えてないからだよ。人間だって、もし誰かからも何も教えて貰えていなければ、ゴブリンらとかわらない存在だ」


これは俺の持論だ。

ゴブリンと人間の違いは、親から子へしっかりと色んなことを教えていることだ。

それがなければ、ゴブリンとなにもかわらない


『なるほど、流石はマスター。ゴブリンにも勉学を教わるチャンスを与えるとは器が大きいです!』


あ、よかった。

嫌われてはいないみたいだ


『それはそうと、代理を置いていくと言いましたが、それは誰です?』


「それをは今から造るんだ。《土魔法クレイゴーレム》!!」


魔法名を唱えると、地面がゆっくりと盛り上がり、人間の型を形成していき、そしてあっという間に俺と瓜二つの土人形が出来上がった


「はじめましてマスター。クレイゴーレムでございます」


『土魔法で創りだしたゴーレムが喋った!?』


「え?普通は喋らないの?」


『普通は喋りません。というより意思もありません。いったい何故・・・』


「イージスがわからないんじゃ、俺もわからん」


「マスターに、イージス様。それに関しては少し心当たりがございます。たぶんですが《土魔法クレイゴーレム》はマスターの分身を創り出す魔法だと思います。私にマスターの記憶があるのもそれが要因かと」


「なるほど分身か。それなら喋るのも意思があるのも頷ける。それに記憶もあるなら任せやすい」


『そうですね、代理に適任です』


「あと悪いけど、イージスもこっちに残って、クレイゴーレムをサポートしてくれないか?それなら安心できる」


『危険すぎます!!』


「頼むよイージス。それにこれからするかもしれないことを、あまり君に見せたくないんだ」


『・・・先程おっしゃっていたことですか?』


「ああ。だから頼むよ」


『・・・・わかりました。ただし、絶対帰ってきてください!それが約束できないなら、私も何としても同行いたします!』


「大丈夫だよ。やっと夢にみた異世界生活をたった2日で終わらす気はないから。もし危なくなったら、即逃げるから安心してくれ」


『・・・・かしこまりました』


「じゃあ、行ってくるよ。こっちは任せるよイージスとクレイ。リーダーもよろしくな!」


『行ってらっしゃいませ!』


「おまかせくださいマスター」


「ゴブッ!」


そう言って、俺はひとりダンジョンを出発した。

さあ、この世界で初めて人間に会うから楽しみだ。

願うなら、逆らわないでくれよ







眷属

ゴブリン雄  :40匹

ゴブリン雌  :10匹

スライム   : 3匹

闇カラス   :10羽

クレイゴーレム: 1体

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