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 ミオリーゼちゃん、改めミャオが僕たちの仲間となってから数日が経った。


 イミティを破壊してからは、魔法倶楽部は再び昔の閑散とした状態に戻ってしまった。

 彼女の話目当てで来ていたというのがあったから、人が減るのは当たり前だけど……。


「それで、この二つの元素を合わせてこの現象を引き起こすのだが――」

「むしろこっちの方がいいんじゃないか?」

「いや、この方が効率はいい」

「確かにそうだな。だがそれは危険だ」

 そんな事はお構いなしに、魔法倶楽部の初期メンバー三人は、相変わらず魔法に関しての議論をしている。

 ミャオが変わったっていうのに、この男の子たちすんなり受け入れてるし。

 実は凄い人たちなのかもしれない。


「たいくつにゃー」

 僕がそんな三人を見ている時。

 まふにゃんは机に伏せながら、足だけぱたぱたさせてぼやいていた。

 野宿の時は食べ物の収集とか、キャンプの準備とかやる事があったけれど、ここじゃそれもする必要ないからなあ。


 そう思いつつ、次にリリィお姉ちゃんの方を見る。

 お姉ちゃんは、普段は家事の手伝いをしていて、それ以外の空いた時間は椅子に座って本を読んでいた。

 その姿は、知的でとても素敵だ。

 次々とページをめくっている。

 速読出来るのかな、流石だ。


「ねえ、何読んでいるの?」

 そんなお姉ちゃんが何を読んでいるのか気になった僕は、そう聞きながらのぞき見をしてみた。


 ……あれ、全ての言語が分かるはずなのに意味が理解できない。


「えっとね、古代魔術についてっていう本だよ」

 僕の呼びかけに、リリィお姉ちゃんは笑顔でそう答えてくれた。


 なるほど。

 魔法の専門書だから分からなかったんだ。

 さすがに史上最強のスキルも、そこまでの知識は網羅していなかったようだ。


「やっぱり魔法は興味ある?」

「うん。いろいろ参考になるね」

 リリィお姉ちゃんは戦闘でも魔法をメインに使っている。

 きっと、予習をしているんだろうなぁ。


 僕はそんな勉強熱心なお姉ちゃんに感心しつつ、再び本の方へ視線を戻したお姉ちゃんを見る。

 真剣に文字を追う姿、すごくイイ!


「たいへんたいへん、たいへんだよっ!!!」

 全員がそれぞれの方法で何もない時間を埋めていた時。

 買い物に出かけていたクス子が、大声をだして血相を変えながら帰ってきた。


「どうしたのクス子」

 そんなに慌てて、何かあったのかな……?


「魔法倶楽部に”きへい”っていうのが来るって! なんか魔法倶楽部の建物を無理矢理取り壊すって町の人が言ってたよ!」

 僕は、魔法倶楽部のメンバー三人の方を見た。

 男の子二人は勿論の事、普段は変化が乏しいミャオの表情も強張っていた。

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