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異世界の闇軍師  作者: まさな
第七章 保護者ですから

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第九話 伏兵

2016/11/22 若干修正。

 で、こうなると…。


『こちらスネーク。アルファ、ブラボー、チャーリー、オメガ、以下略、応答せよ、どうぞ』


『遊んでないで行くわよ、ユーイチ』


 リサは相変わらずドライだなー。


 俺はあれから従うフリをして騎士から逃れ、ティーナに泣きついた。

 当然、ティーナは、取り消しを求めてカーティス卿に掛け合ってくれたが、一度本人が志願したことを取り下げさせるのは可哀想ではないかと言いくるめられたらしく、それなら自分も付いていくと言いだした。


 が、さすがに侯爵令嬢のティーナはそんな危ない真似をさせられる訳が無い。

 結果、俺と他のパーティーメンバー、それにケイン、あと、カーティス卿が送り込んできた助っ人のロリっ娘忍者が伏兵部隊の一つに選ばれている。

 ケインは別にどうでも良いメンバーなのだが、あの場で俺がムカついたので、人身御供として隊長に要求した。本人はなんだか感激しているので、罰になってないけど。


『念じただけで話せるなんて、これは本当に凄いですね!』


『ああ、うん、ケイン、これは緊急回線だから、感想や称賛はいらないぞ」


 一度や二度ならいいが、もう三回目の感動の感想だから、本当にいらんし。


『あ、すみません』 


『ユーイチ、お魚、食っていいかニャ』


『む』


『あんまり間食してると、太るで? リム。うちもなんか最近、猫の実を食べすぎか、お腹周りが』


『あら、ミネアさんはもっと食べた方が良いのではないかしら? ユーイチさんはぽっちゃりした女の子も好きですよね? うふ』


『んん? なんだ、私は強い女が好きなのかとばかり思っていたが。もちろん、私も好きだろう? ユーイチ』


『ん、強さなら自信ある』


『フン、女なら誰でも良いんでしょ。犬でも猫でも』


 だから、緊急回線だと言ってるだろ! お前らは…。

 からかってるのか本心なのかよくわからんのもあるし、くそ、俺の思考がこれじゃままならん。


 感度調整をやり、少しの念じくらいでは、通じないようにしておく。


「近くに敵の気配は無いでござる。普通に喋ってもいいでござるよ」


 どう見ても忍者にしか見えないロリっ娘。黒装束に身を包んだ小柄な子が振り返って言う。

 名前は本人が伏せようとしたが、ステータス魔法でリンと分かっている。

 日本について聞いてみたが「知らぬでござる」と素っ気なかった。


「まあ、そこはユーイチが気分出したかったみたいやし」


「たまに遊んであげないと、すーぐいじけるのよね」


 そこの斥候二人、容赦ないな。


「ニャー、息が詰まるかと思ったニャ」


 リムはこの作戦には向いてないな。とは言え、戦闘になったら、前衛として役立つし、ここは我慢だ。


「その先の森にモンスターがいるでござる。左に迂回するでござるよ」


「待った。どの程度のレベルか分かる? 高くないなら、うちらのパーティーなら余裕で倒せるし」


 ミネアが聞く。


「ビッグアントでござる。確かに、貴殿らのレベルなら倒せると思うでござるが、あれは仲間を呼ぶから、戦闘が長引くかもしれないでござる」


 魔法も派手に使って、敵の斥候に見つかったら意味が無い。


「じゃ、避けた方が無難だな。時間的にはどうだ?」


 言う。


「迂回しても、ほとんど変わらないでござるよ。それに、放たれた捕虜がスレイダーンの兵士に接触して、報告が砦に行くまでのタイムラグが二日はあるでござる」


「ああ、その時間があるのか、じゃあ、急がずのんびりでいいか」


「ダメでござる。ここは味方の軍に近く、敵の斥候が監視している可能性が高いでござる。できるなら、夜に移動したかったでござるが…」


「ん? 別に夜でも良いと思うが、なんでだ?」


 聞く。


「お館様から、貴殿らに配慮するよう、念押しされたでござる」


 レオちゃんか。俺をはめたいのか、出世させてやろうという親心か、今ひとつ分からん。


「ああ、山葡萄のポーションも作ってるから、夜でも大丈夫なんだがな」


「そうでござったか。でも、もう出発してしまっているので、同じでござる」


「分かったよ」


 モンスターや敵兵を避け、草原を移動する。なるべく森の近くを通り、目立たないようにするが、上手く行ってるのかね。敵部隊が出てこないから、発見はされてないと思うが。


「む、騎兵が単騎で向かってくるでござる」


 リンが立ち止まって言う。まずいな。


「斥候ね。どうする?」


 リサが聞く。


「ここだと、隠れる場所も無いなあ」


 ミネアが周囲を見回して言う。この辺りはちょうど草原の真ん中で、森から離れてしまっている。


「じゃ、魔法で隠れよう」


「じゃ、任せたわ、ユーイチ」


「おう。じゃ、しばらく動かないように」


 カモフラージュの呪文を唱え、ひたすら待つ。


『こっちに向かって来てない?』


 リサが念話で言うが、確かに。


『見破られているのではないでござるか?』


 リンが言うが、そんな感じもしないでも無いが、うーん、斥候に出された程度の騎士が、そう簡単に魔法を見破るかな?


『ま、こっちに向かってくるなら都合ええやん。見つかってるなら始末すればええし』


 ミネアが不穏なことを言うが、斥候がこの辺りで消えたとなれば、この近辺に敵部隊有りと感づかれてしまう。


『それは得策じゃ無いな。とにかく、ギリギリまで様子を見よう』


 言う。騎兵の足音が聞こえてきた。


 じっと押し黙って、待つ。あと八メートル。七、六、五、……六、七、通り過ぎた。


「もう良いわよ」


 リサが言い、みんなが緊張を解く。


「ニャー、バレてると思ったニャ」


「そうね、こっちに向かってきてたし。なんでかしら?」


 エリカが疑問に思ったようだが。


「たまたま、ルートがこっちだったってだけや。さて、見つからんうちに、さっさと向こうの森に入ってしもうた方がええで?」


 ミネアが言い、リンも頷く。


「そうするでござる」


 リーダーが不在で船頭が多いので、大丈夫かと不安になったが、俺の杞憂だった。斥候チームは時折意見を言い合って、合理的と思われる道を進み、問題無く目的地に辿り着いている。

 ここまで野宿一日を挟んでいる。

 

 リンが地図を確認して言う。


「目標のポイントに到着したでござる」


「じゃ、後は敵が来るのを待つだけね」


 リサが軽く頷いて言う。


「そうでござる」


「ホントに来るんかなあ? うちらの他にも、伏兵部隊がおるんやろ?」


「全部で六つ、部隊が配置されているでござるが、ここが一番、確率が高いとお館様が仰っていたでござる。ならば、ここで間違いないでござる」


「やけに自信たっぷりだけど、お館様でも、外れる時は外れるでしょ」


「それは滅多に無いでござる。それに、外れた時は戻れば良いだけでござるが、当たった時に油断していては、返り討ちに遭うでござるよ? 相手は王族の護衛部隊、生半可な強さではないでござろう」


 ああ、護衛がいるんだよなあ。ザックより強かったら、全滅は確実だ。

 おいぃ…。


「むむ、見つけませんように、こっちに来ませんように…」


 必死に祈る。本気で祈る。


「なんでこんなのが侯爵令嬢のお気に入りでござるか?」


「さあ、それは本人に聞いて欲しいわね」


「ふむ…」


「いや、きっとみんなを和ませようというお心遣いですよね! ユーイチ様」


 ケインがそう言うが。


「いや、マジだけど?」


「え…」


 日が落ちた。


「今日はもういいでござろう。明日の朝から、きちんと頼むでござる」


「そうね。相手は王族、夜中の移動はやらないと思うし」


 リサが言うが、俺が王族なら、怖くて夜に逃げるけどな。


「ほんなら、夕食の準備、するな」


 ミネアに任せ、俺は草むらに寝転ぶ。


 クロは元気にやってるかな…。


「ふふ、何を考えているのですか、ユーイチさん」


 クレアが優しい声でそう問いかけ、俺の顔を覗き込んできた。

 

「ああ、クロが元気にしてるかなって」


「ああ、クロさん。名門のラインシュバルト家なら、大丈夫でしょう」


「ならいいけどね」


「心配しなくても、あそこで危険なのはアンタだけよ、ユーイチ」


 リサがズバリ言う。


「おいぃ…マジでそんな感じだから、止めてくれよな」


 あの城ではセバスチャンに追い詰められたし。


「あはは、まあでも、ちゃんと城から出られたし。ああでも、お館様、ティーナのお父さんは姿を見せんかったなあ」


 ミネアが言うが。やっぱり気に入られてないんだろうな。元奴隷だし。ティーナやルークは全然、気にしてないみたいだったけど。あと、ティーナの母親も俺たちには優しかった。


「ユーイチ、アンタ、本気でティーナと結婚するつもりなの?」


 リサが聞いてくる。すると、他のみんなが一斉に押し黙った。


 何この空気。


「いや、あの約束は、ティーナが結婚できなかったら、俺が立候補するよって慰めみたいな保険みたいな、そんな感じだから…」


「はっきりしない奴だな、お前は。聞いててイライラするぞ」


 レーネが言うが、まあ、コイツの性格だとそうだろうなあ。


「ん、そうやって結婚をちらつかせながら(もてあそ)んで、ボロ雑巾のように捨てる鬼畜さが素敵」


 ミオが凄いこと言い出すし。


「い、いや、違うっての! 俺はそんなつもりは」


 ティーナがこの場にいないと分かっていても焦る。


「何を真面目に反応してるのよ。いつものミオの冗談じゃない」


 リサが言うが、ううん、ミオもいつの間にか、みんなと馴染んでるな。


「ユーイチ殿、真面目に答えて欲しいでござるが、侯爵令嬢の何が気に入っているのでござるか?」


「ええ? 何がって、そりゃあ、人柄だろ? みんなもアイツが嫌いって事は無いよな?」


 それなら、このパーティーから抜けてると思うし。


「当たり前ニャ。いつもお魚を好きなだけくれる、良い奴ニャ」


 それだとなんかティーナが凄く低く評価されてるように思えて仕方が無いぞ、リム。


「魚はともかく、良い意味でも悪い意味でもお人好しなのよね」


 俺の質問には真正面から答えていないリサだが、照れくさいのだろう。


「アンタよりはずっとマシね」


 引っかかる物言いをするエリカだが、ティーナにはほとんど喧嘩を売らない。いや、今気づいたが、俺限定で喧嘩を売りまくってるよな。

 なぜだ…。


「うん、ウチの事、受け入れてくれたし、ええリーダーさんや。美人さんやしな。ふふ」


 最後に俺の方を見て笑うミネアだが、ミネアは嫌いな人間なんていない感じだし。悪口はほとんど言わない。


「ん、同性としては憧れの対象。むしろ嫉妬」


 ミオが言うが、本気で言ってるのかね。いつも無表情だから本心がよく分からん。


「ま、お前よりはずっとはっきりした性格だしな。アレは良い奴だ」


 頷きながら言うレーネも、ティーナとは馬が合うようで、よく手合わせしてるけど。


「慈悲深く、気さくで、たまにお茶目なところもあって、可愛いですよね。うふふ」


 クレアの言うお茶目なところとは、どこなのか、気になるが。ううん、そんなところ、有ったか?

 クレアもホルンの街から出るという目的で俺たちに護衛を頼んでいたが、その後もずっと付いてきているので、このままパーティーに加入しそうな感じ。

 是非そうしてもらいたい。初めはティーナと仲が悪いというか、ティーナが一方的にクレアに腹を立てていたときがあったが、数日後には仲直りしていた。


「お嬢様は、太陽のような方ですから」


 ケイン…。

 そこまで? かな? まあいいや。


「ふむ、皆に好かれる人気者でござるか。日陰者の拙者にはよく分からぬでござるよ」


「格好付けてるけど、お前、うちのパーティーに入ったら、多分人気者だぞ」


 言う。


「な、何を言うでござる。拙者はお館様の草としての任務があるでござる。怪しい勧誘は止めるでござるよ」


 動揺してるし。チョロいなぁ。本当の忍なら、そこはフッと笑うだけで流すところだろうに。


「勧誘ね。ふあ、さて、緊張しっぱなしで疲れた。俺はもう先に休ませてもらう。見張りの順番になったら、起こしてくれ」


「ああ、それなら、斥候チームで回すから、他の人は気にせず寝てええよ」


 なんと、それは有りがたい。斥候チーム、魔法チーム、前衛チーム、この分け方がしっくりくるな、俺としては。うん、次からそうしようか。


 どうでも良いことを考えつつ、俺はすぐにまどろんだ。


「起きろ」


「ん?」


 野太い男の声で変だと思い、目を開けると、そこにはみんなが血を流して倒れていて…。


「う、うああああ!」


「ど、どないしたん? ユーイチ」


「敵襲!?」


「敵の姿は無いでござるが」


「ん? あれ? ミネア、無事なのか」


 周りを見ると、リムやエリカは寝ているが、他は目を覚ましていた。


「うん。見ての通りや。ははあ、寝ぼけたんか」


「む。そうみたいだ。すまん…」


「ちょっと。人がせっかく良い気分で寝てたってのに、アンタだけ、永遠に眠らせてやろうかしら?」


 リサがボウガンを向けてくるし。止めて。それは人に向けちゃいけません。


「いや、勘弁。というか、マジですまん。みんなが殺さ、オホン、倒されてる夢を見ちゃって」


「まったく。普段から不安に不安にしてるからそうなるのよ。少しは度胸を持ちなさい」


「うん。そこも、鍛えてみるかなあ」


「人騒がせな男でござる」


「リンも悪かった。寝てたのか?」


「忍は眠らぬでござるよ」


 そう言ってるが、口元にヨダレが付いてるぞ、お前。

 コイツに忍がどんなものか教えてやったら、凄く気に入った様子だし。まあ、存在としては面白いが、自分がやりたいとは思わないよな、あんなマゾいの。教えなきゃ良かった…。


 朝飯を食い、食料は充分にあるのだが、提案する。


「ちょっと、その辺で木の実を集めてきて良いか?」


「止めるでござる。猫の実は確かに美味しいでござるが、敵に見つかる危険を冒してまで集める必要は無いでござる」


 ま、そうなんだけどね。


「だが、早朝なら、まず王子は来ないと思うし」


「ふむ…いや、止めておくでござる。斥候はいつ来るか分からないでござるよ?」


「分かったよ」


 リンの他は反対していないようだが、一応、伏兵のプロとしてカーティス卿が寄越してくれた助っ人だ。カーティス卿の企みや背景は別として、ここまで有能で上手く役割をこなしてくれているので、その専門家の意見を無視するわけには行かない。俺の命も掛かってるわけだし。


 この日も、空振り。


「本当にここに来るのか?」


 レーネがそう言う。


「間違い無いでござる。そう言う心構えが大切でござる」


「心構えねえ。私は自然体が一番だがな」


 レーネはいつも自然体だよなぁ。


「そうかも知れませんね。さて、日も沈んだことですし、ユーイチさん、お疲れでしたら、私の膝枕をお使いになって下さい」


 クレアがそんな事を言うが。


「ん? じゃあ…」


 お願いしようかなと思ったら、リサがむっとして言う。


「ちょっと! クレア、今まで大目に見てきたけど、それはアウトよ。ティーナがユーイチの心配でやきもきしつつも待っている時に、抜け駆けみたいなことはしないで」


「ああ、そんなつもりは、ええ、申し訳ありません。では、ティーナさんがいるときに、ですね」


 にっこり笑うクレアだが、それやると、ティーナの反応が怖いです…。


「いや、分かってないでしょ、アンタは…」


「見た目は清純派なのに、割とええ性格しとるなあ、クレアはんは」


「うふふ」


 翌日。予定では、あと一日粘って、それで空振りなら撤収だ。長々とやらないのは、食料の問題と、明後日には砦に総攻撃を一度掛ける予定だからだ。

 攻城兵器無しで仕掛けるのはどうかと思うのだが、ま、俺は下っ端の下級騎士、作戦に口を挟む権限など無い。こっちの伏兵作戦が長引くのも困りものなので、その辺もあって黙っている。


 暇だ。


 のんびりと、野山を眺めつつ、ぼーっとする。

 魔法の鍛錬は、集中力を欠いてしまうし、魔力切れでいざと言うときに困るので一切、行わない。敵地だし。


「ユーイチ、ちゃんと見張ってるわね?」


 リサが、定期的に俺に確認を取ってくる。


「見張ってるだろ」


「口もぽかんと開けて、ぼーっとしてるようにしか見えないんだけど」


「一応、見てるから」


「王子を見逃した、なんてことは止めてよね」


「リサ、大丈夫や。うちらが見張ってれば、そうそう見落とすことなんてあらへんし」


「そうでござる。斥候チームが頑張ればいいでござるよ」


「そうだけどね。でも、目の前でくつろがれると、ムカつく」


 さよけ。


 ちょっと体を動かして準備運動をして、真面目に見張る。


 でも、もう何日も見張ってるし、さすがに集中力は持たんよ。

 絶対ここに来るって言う保証でもあれば別だが、それを信じてるのはリンだけだし。


 あまりにも暇なので、探知の魔法を使ってみる。

 リサの集中を乱したくは無いので、無詠唱だ。


「ん?」


 赤い点の反応が有った。 


「どうしたの、ユーイチ」


「それが、ちょっと待ってくれ。魔法で反応が出たけど、気のせいかもしれん」


 もう一度、唱える。やはり反応。


「むう。ここから北に一キロの地点なんだが、森だよな?」


 キロの単位も通じるので、そのまま言っているが、キロの距離が本当に地球と同じかどうかは不明だ。この惑星は丸いんだと言ったら、可哀想な目をされたし。


「どっちに移動しているでござるか?」


「さあ、そこまでは」


 分かるのは、点として表示される方向と距離だけだ。もうちょっと、姿が見えたり、声が聞こえるような呪文が有ればいいんだけどね。


「…確認しましょう。誰が行くか、だけど」


 リサが言う。


「それなら、拙者がひとっ走り、してくるでござるよ」


「待ってや、相手は王族の護衛、一人じゃ危険やで? 一キロなら、全員で行って戻ってきても、そんな時間はかからんし」


「そうね。じゃ、すぐ出発するわよ」

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