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親愛なる君へ  作者: 夢香
3/6

初めての合コン

「夢香~。卓也先輩から合コンの日にちの連絡あったよ♥今週の土曜日のお昼だって。夢香大丈夫でしょ?」

「大丈夫だよ。」

「夢香乗り気じゃないでしょ?夢香に初めての彼氏出来るかものチャンスなんだよ。テンション上がるじゃん。」

「だけどどんな人かもわかんないんだよ。ヤンキーとかきたらどうするの?」

「ははは。夢香ウケる。卓也先輩がそんな人連れてくるわけないじゃん。心配しすぎだよ。」

「だと良いんだけど…」

「大丈夫大丈夫☆」

「……」


~いよいよ土曜日~

「あっ!夢香遅いよ!!もうみんな集まってるよ。」

いや~瞳今日気合い入ってるな。ミニスカートに胸を強調したきわどい服。女の私ですら目のやり場が困るわ。とても高校生だとは思えない。

「こいつ俺のダチ。裕哉宜しくね。めちゃくちゃシャイでイケメンなのに彼女出来たことないんだよな。(笑)」

「おい!お前余計なことまで言わなくていいから。」

「ははは。まぁいいじゃん。ってなわけで宜しくね。」

「確かに裕哉先輩もイケメン♥でも私は卓也先輩一筋ですから(笑)」

「なっ!瞳ちゃん噂通り面白い子だろ?」

「卓也先輩私の噂話しててくれてたんですか?超感激♥」

「ところでもう1人の子は夢香ちゃん。瞳ちゃんの友達。夢香ちゃんも裕哉と一緒でシャイっぽいからお似合いかも」

「私シャイなんかじゃありません!瞳が元気すぎるからそう見えるだけです」

「確かにそうかも(笑)」

「卓也先輩ヒドーイ!まぁ幼なじみの夢香がいうなら間違いないけどね」

卓也先輩と瞳と私は顔を見合わせながら笑った。

「んじゃ行こうか」

いつも来慣れてるファミレスの奥の席につきお互いに自己紹介を交わしたわいもない話で盛り上がっていた。と言ってもほとんど卓也先輩と瞳がずーと話していてたまに私と裕哉先輩が相づちをうつ程度だった。すると私の携帯が鳴りそのメールの差出人は隣にいる瞳からだった。

『ちょっと二人で話したいことがあるから、トイレにメイク直しに行くって言って一緒に行こう』

『オッケー』

と返信して少し経ってから

「ちょっとメイク直ししてきてもいいですか?」

「いいよ。いってらっしゃい。」

「行こう。夢香。」

そしてトイレに入り瞳が口を開いた。

「ねぇ。夢香はどっちがタイプ?」

「う~ん…。よくわからない。瞳は卓也先輩狙いでしょ?」

「そうだったんだけど…裕哉先輩もかなりイケメンでしょ?それに私みたいな女にはシャイな男がちょうどいいと思うんだよね。ああいう人かわいいと思っちゃうの♥浮気しなさそうだし(笑)」

「へぇ~意外。あれだけ卓也先輩一筋って感じだったからちょっとビックリした。」

「それにね…多分卓也先輩夢香のこと気になってると思うよ。」

「そんなわけないじゃん。だってずっと瞳とばっかりはなしてたし。」

「バカだね。私とは話しやすいだけ。それに卓也先輩と連絡とってた時だって夢香の話しばっかりしてたよ。少し妬いちゃったけどもう大丈夫☆私には裕哉先輩がいるから。卓也先輩は夢香にあげる」

「あげるって…まだそういう気ないし…」

「私に恥かかせないでよね。」

と言って少し悲しそうな笑みを浮かべていた。

「わかった。とりあえず瞳が裕哉先輩狙いってわかって良かったよ。だって完全に卓也先輩狙いかと思ってたもん。」

「だよね。でもこれからはガチで裕哉先輩狙いで行くから応援してね。」

「わかった。任せて。」

瞳はニコッと笑った。


席に戻るなり

「あの、私卓也先輩とばっかり話してて裕哉先輩とも話したいから隣座っていいですか?」

(瞳大胆すぎてある意味憧れるわ…)

「いいよ。」

と言って私の隣に卓也先輩が座った。裕哉先輩は少し顔が赤くなり緊張してるようだった。

「裕哉何照れてんだよ。瞳ちゃんそのまま卓也のことお持ち帰りして男にしてやって(笑)」

「卓也。何言ってんだよ。バカか!」

「はーい。わかりました。瞳が責任もって裕哉先輩をいただきます。」

と言って裕哉先輩の腕に噛みつく真似をしてみんなそれをみて笑った。それから裕哉先輩は緊張が解けたようなに瞳と楽しそうに話していた。そして卓也先輩が

「ねぇ夢香ちゃん。本当に彼氏いないの?」

「えっいないですよ。どうしてですか?」

「いや…ただかわいいから絶対いるだろって思ってたから。」

「かわいいって…有り得ないです。それに卓也先輩は美鈴先輩っていう美人な幼なじみがいるからもっと目が肥えてると思ってました。」

「そうか?ずっと一緒にいるから俺はなんとも思わないな。」

「贅沢ですね。」

「そうか?」

「はい」

2人で顔を見合わせて笑った。

「そーいえばさっきから敬語使ってるけど、一つしか歳変わらないんだしタメ口でいいよ。」

「でも……」

「大丈夫だって。あと卓也って呼んでいいよ。俺も夢香って呼ぶから」

「呼べるようになったら呼びます」

「呼びますって敬語じゃん。」

「そんなに急には…。」

「んじゃ言えるようになったら言えよ。」

「わかりました。頑張ります。」

「頑張らなくていいから(笑)」

「じゃ連絡先教えてよ。」

という流れで私達は連絡先を交換し、この日は解散になった。


帰り道瞳と歩いていると

「夢香と卓也先輩いい感じだったね♥どうだった?」

「どうだったって言われてもな…かわいいって言われたけどからかわれてる感じしたし、あと敬語使わなくていいとかいわれたけどいきなりは無理でしょ。なんだか疲れた。」

「夢香ひねくれすぎだよ。かわいいっていわれたらお世辞でも嬉しいじゃん。」

「お世辞は嬉しくない…」

「まぁそうだけどタメ口でいいよなんて言われたら嬉しいじゃん。私なら速攻卓也って呼んでやるわ(笑)」

「あっ!それも言われた。」

「卓也って呼んでって?」

「うん。」

「まぢで??絶対夢香のこと好きだよ。確定だね。」

「え~そうかな?よくわからない。」

「そういう夢香自体が謎だから。卓也先輩こそ夢香がどう思ってるかわからないって思ってると思うよ。」

「そうかな。」

「そうです。(笑)まぁ気持ちがわかるまで焦らなくて良いんじゃない?」

「おっ!瞳にしては珍しい的確なアドバイス」

「失礼な!(笑)」

「瞳こそ裕哉先輩といい感じだったじゃん!」

「そう見えた?連絡先交換して今度2人で遊ぼうって約束しちゃった♥」

「良かったじゃん。いついつ?」

…………

と会話が弾んだ。

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