孤独なロンリー・ソリチュード
意味がわからないものって、ある。
たとえば外国語に囲まれた時だ。
同じ人間だから、意味はあるはずなのに、しかしその意味がどうしても
どうしても意味がわからない時は、笑うに限る。が、しかし、その時、心は孤独に押し潰されそうになっている。
あろーん、あろーん、うんこ
あろうんこ
ああ
孤独だ。
孤独な時はどうしよう。
自分にしか通じない言葉で歌でも歌おうか。
きっとこの上なく孤独のどん底に落ちられる。
そう思って歌い出すと、
鼻の穴の大きな顔の浅黒い外国人のおじさんが
私のへんな歌を聴いて、ぶはっ!と笑ってくれた。
ああ
いいね
いいね、いいね。
おじさん
アッハッハ!
アーハ、ヒヒョヒヒョ、レーロレロ
へんな笑いが止まらない。
今にも内部から破裂しそうなおじさんに、でも心配はいらなくて、
私もなんだかおかしくなって、
アッハッハ!
コード、クードゥークードゥぷぷぷぷ、コリャッハッハ!
人間は誰もが孤独だけど
あろーんなんて嘆く必要はない。
ただ笑えばいい。
笑うに限るから、笑いに逃げるために、自分だけ閉じた笑いを笑うのではなくて、
誰かと笑い合う。
言葉の通じない人で構わない。
ここにいない人でも構わない。
バカみたいに笑え。
笑っちゃえ。
あ、ぴっぴっぴ。
ぴっぴっぴ。
産まれたてのヒヨコみたいに
騒いじゃえ。
そして孤独は続いて行くとしても。