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9話 竜を捜索する話

 俺、メロウ、ダンケルの三人がエトラの森に入り込んでからある程度の時間が経過。

 結構奥に入ったが、ドラゴンの姿も痕跡も見つからない。

 まあ一階層だけとはいえかなり広いダンジョンなので仕方がないが、できれば早く見つけたい。


「ドラゴンの反応はどうだ?」


「近くにはいないんじゃないかな。ほら」


 ダンケルは懐から小さい青水晶を取り出して俺たちに見せた。全く反応を示していない。

 これは世間で売られている魔物の魔力探知に使う小道具をダンが改造した一品で、一定の水準以上の強力な魔力にしか反応しない。そうすることで感知できる魔物を限定し、毎回身構える必要をなくしている。エトラの森に常駐している魔物はほとんどが反応しない。


 難点としては設定を弄っているせいで耐久性が絶望的に低いため、十二時間ほど使うと壊れる。本来の水晶は七日間フル起動できるので、それと比べるとかなり費用がかさむ。

 だから普段使いは厳しく、今回のように目的が大型魔物に定まっている場合でもないと使用をためらう。


「ならさっさと移るか。いい素材を落とす魔物もほとんどいないからドラゴン以外にはさして旨みがない」


「そうだね。」


「魔力ももったいないですからね」


 俺たちはさらに奥深くへと進んでいく。

 ドラゴンの強さが未知数なため三人が別行動で探しにいけないのが少し煩わしいが、何をおいても安全が最優先だから仕方ない。

 その目撃された竜が小さいベビードラゴンとかだったら拍子抜けもいいところだが...。



 しばらく探し回っているが、全く見つからない。

 青水晶も無反応らしい。

 突き当たりに着いた。道が左右に分かれている。


「どっちだ?」


 ダンに尋ねた。水晶を左手に持って岐路に立ち、ぐるぐると回って反応を調べている。

 水晶が微かにでも反応すれば十中八九ドラゴンの反応だ。


「んー、左かな?」


「なら行くぞ」


 左に進もうとしたその時、右側の草むらから小型のネズミが飛び出してきた。


「ギュウゥゥゥ!」


「ちょっと邪魔」


 ダンケルは素早く腰から短剣を抜き、逆手で持ったまま魔物の腹を貫いた。

 短剣は勢いをなくすことなく動き、ネズミを貫いたまま木の幹に突き刺さった。


「ギュ...」


 あまりに一瞬。魔物はそのままうなだれて消滅した。


「あわわ...すごい速度でしたね」


 メロウが若干引いてる。

 ダンは反射的な反応の速度と短剣の扱いは一流だから、こういった芸当は造作もない。

 あと耳の感覚も天才的なので、音や声を聞けば魔物の種類と位置をおおよそ把握できる。感覚と知識の両方が研ぎ澄まされているからこそ成せる技だ。


 魔物が完全に消滅してからダンは短剣を抜いた。

 暗い鋼色の刃は禍々しい風貌に見える。


「んー、やっぱり左だね」


 ダンケルは全く取り乱すことなく歩きだす。

 こういうところは不気味に見えるかもしれない。俺はもう慣れたが。


「こっちに反応があるのか?」


「僕の勘」


「は?」


 自信ありげに左と言っているから聞いてみれば、勘と返答された。

 ダンケルは昔からダンジョンを歩く時、知らない道は割と直感で進む癖がある。そしてその勘は全然当たらない。二択が四分の一くらいの確立でしか当たらないというのは一種の才能なんじゃなかろうか。


「なら右だな」


「たまには僕の勘も信用してほしいなぁ」


「信用ならん。お前が勘を外しまくるせいで、何回遠回りする羽目になったと思う?」


「い~や、今回は左だ。間違いない」


 埒が明かない。

 普段ならどこかで俺が折れて従うところだが、今回は違う。


「…メロウはどっちだと思う?」


 そう、今は第三者がいる。

 メロウの意見ならダンケルも無下にすることはできまい。


 メロウはいきなり話を振られて少しうろたえたが、すぐに答えてくれた。


「えっと…、なら左にしましょう」


 左だと、笑顔でそう言った。


 …ん?


「ダンケルさんの勘、私は信じますよ♪」


 それを聞いたダンケルは悪い笑みを浮かべ、勝ち誇ったようなドヤ顔で俺に近寄ってきた。

 俺の肩をポンポンと叩いて一言、


「だってさ?」


 俺は頭を抱えた。


 そうだ、冷静に考えたら必然的な結果。

 メロウは慈愛の塊みたいな子だし、ダンケルの直感が絶望的なことを体験していない。

 ダンケルを信用することは容易に想像できる。


「…」


 三人で左に進んだ。


 ☆


 左に進み始めて少々。

 道中でネズミが二体現れるも、トレーニング感覚でダンケルが貫いた。

 その際片方が爪の欠片を残し、一応拾った。そこまで価値がないのが悲しい。


「なあダン、お前の勘が当てにならないのは当然として、ドラゴンの噂は信用に足るのか?」


「しれっと酷いこと言われたのは置いておいて、実は微妙なんだよね…。目撃者、全員ほぼ無傷だったらしくて。本当にドラゴンと接触したのか?って疑問は残っているらしい」


「なんだそれ。」


「あはは…折角なのでもう少し探しましょう」


 俺のモチベーションが下がり始め、ドラゴンは諦めて引き返しそうかどうか考えていた時のこと。

 道の奥から誰かが来た。

 かなり焦った様子でこちらに向かってダッシュしている。


「なんだ?」


 男の二人組。何かに怯えて逃げているようだ。

 …って、よく見たらアイツら、前にギルドハウス内でメロウをナンパしてた二人だ。


「———おっ!あの時のカワイ子ちゃん!男連れてるのかよ…」


「それより、お前らもさっさと逃げた方がいいぞ!」


「何かあったんですか?」


 男の内一人が震える手で森の奥を指さした。


「ドラゴンだドラゴン!!あっちにでけぇのがいたんだ!」


「「「!」」」


「忠告はしたからな!男共、その子を絶対に守りやがれえぇぇ!!」


 謎の捨て台詞を吐いて、二人は全力疾走で消えて行った。

 そこまで言うのならお前らもメロウを守れよ…。

 恐怖に負けておいてその台詞は正直ダサいぞ。


 ふと横を向くと、ダンケルがまたドヤ顔でこちらを見ている。


「ふふふふ…当たっちゃったね?」


 この場で四分の一を引き当てやがった。


「さすがです!」


 まずい。

 このままだとメロウがダンケルの直感を全面的に信用してしまう。

 だが今はどうすることもできない。

 何より、ダンケルの勘よりもドラゴンの方が優先だ。


「メロウ、お前は俺とダンケルが守る。行くぞ」


「えっ…は、はい…」


 メロウは一瞬硬直した。そしてすぐに表情が緩んだ。なんだか嬉しそう。

 ダンケルがやれやれといった様子でこちらを見ている。


「レイ、たまにはカッコいいこと言うじゃん。でも『俺が守り抜く』って言った方が男らしいんじゃない?」


「そんなものどうだっていい。さっさと見つけるぞ」


 あの二人が逃げてきた方向へ、俺たち三人は走り出した。


「おっ!水晶、反応したよ!」


 なら近いな。この樹木が乱立した地帯を抜けて———。


「ギャオオオオオオオオオオオオ!!」


 局所的に木々が生えていない草原地帯に飛び出したその瞬間のこと。

 鼓膜を裂くような咆哮が聞こえた。

 そして俺たちの眼前に現れる神々しい姿。


『白』という言葉で表すことすら憚られる透き通った翼。

 荘厳なルビーの宝玉のように紅く光る眼。巨大な肉体。

 翼を羽ばたかせ、空中に静止しているだけでも感じる強者のオーラ。


 誰が見てもわかる、本物のドラゴンだ。

 それも『ドラグリオン』と呼ばれる上位種。白竜とも言い、その勇猛さや美しさから小説や絵画なんかでの人気が高いが、現実は強烈なブレスや旋風を巻き起こし、数多の冒険者を葬ってきた残酷な竜だ。好戦的な性格ではないためこちらから仕掛けない限り襲ってこないが、一度でも攻撃すると容赦なく殲滅しにかかってくる。


「…マジかよ」


 あまりの圧倒的な存在感に、見てすぐの間はただ眺めることしかできなかった。


「…ドラグリオン。何かの拍子に迷い込んだのかな」


「ひぃ…」


 見ると、メロウは怯えて腰が引けている。

 初めて見たらそうなるのは仕方ない。問題は早く落ち着くことができるかどうかだ。


「安心しろ。俺が守り抜く。メロウは俺への強化魔法を頼む。」


「あ……はい!」


 なんとか正気を取り戻し、覚悟の持った目でうなずいた。

 本当に強い女の子だ。


「ダン、戦い方はあの時と同じだ。…怒りの矛先を絶対にメロウに向けさせるな」


「…ああ」


 これまでのふざけた態度とは百八十度違う、真剣な状態になる。

 ダンも本気になった。


 ドラグリオンは強い。本来三人で戦うのは無謀とされている。

 だが今は俺とダンケル、そして強化魔法最強クラスのメロウがいる。

 無理な賭けじゃない。

 …だからこそ燃える。


「じゃ、突貫しますよっと」


 ダンケルが姿勢を低くして、地を強く蹴って前に飛び出した。

 一瞬で最高速度まで達し、奴の眼前まで移動。


「ギャオオオ」


 ドラグリオンは翼を素早く振って突風を起こす。


 それにいち早く反応したダンケルは短剣を強く地面に突き立てた。

 そして姿勢を低く保って風を耐えきる。


「ふぅ」


 短剣を抜き、地面を蹴って跳躍。ドラグリオンの背中の方まで跳び、落下の勢いを利用して短剣を硬い背中に突き刺す。


「オオオオオオ!?」


 周りに広がる叫び声。

 少しは効いているようだが…やはり硬い。


 そしてメロウの詠唱が完了。

 俺の肉体に力がみなぎる。


 よし、これで俺も戦闘できる。

 あの鱗も肉も、全部ぶった斬ってやる。


 俺も地を蹴って突進。

 ダンケル程のスピードは出ないが、他のことに気を取られている魔物相手なら十分。


 俺自身も自分に強化魔法をかけることで二重に強化。

 全力の跳躍が奴に届く。

 そのまま飛び乗り、翼を斬りつけた。


「ギャオオオギャオオオ!!!」


 苦しむ声が聞こえる。

 少しずつでもダメージを与え、動きを鈍らせていくのが重要。


 これ以上攻撃させまいと奴は身体を急旋回し、俺とダンケルを振り落とす。

 これには抵抗できず、二人とも空中に放り出された。


「ぐっ!」


「うおっと」


 着地のタイミングで受け身を取ってなんとか衝撃を受け流す。


「やっぱり僕の力じゃ決定打は無理だ。レイ、頼んだよ」


 そう言い残してダンケルはまた突っ込んだ。


「任せろ」


 もう一度自分に強化魔法。

 メロウのように長時間持続できないのが痛い。

 メロウの魔法の効き目が切れる前に翼を使えなくしたい。


 詠唱完了。

 攻撃の合間にメロウが体力の回復魔法を俺たちに使ってくれるのが助かる。

 俺もダンケルも、回復魔法のお陰で常に全力で戦える。


 前を見ると再びダンケルがドラグリオンの攻撃を躱しながら上手く立ち回っている。

 ジリ貧な立ち回りだと理解していながら続けているのは、俺を信用しているからこその動きだ。

 応える他ない。


 俺が走り出した時、奴はダンケルの方へと首を大きく回し、口元が妖しく光りだした。

 ブレスの前兆だ。

 直撃したら、どれだけ防御を固めてもひとたまりもない。


 だがダンなら余裕。

 口を開く瞬間を察知し、ダンケルはひょいと背中から飛び降りた。

 灼熱の息はなにもない虚空へと放たれる。


 その隙に俺が跳躍し、がら空きの左の翼へ一太刀。

 体重の乗った一撃は鱗を貫き、肉の裂け目から鮮血が噴き出す。


「グギャアアアアアアアア」


 翼を負傷した竜は安定を失い、よろめき落ちてきた。

 着地した衝撃で地響きのような音が鳴り、砂煙が舞う。


 第一ステージは突破といったところか。

 だがまだ安心するには早い。

 まだ翼を封じただけで、ブレスや魔法は使える状態だ。


「ナイス。これで戦いやすい」


「お前も撹乱ナイスだ」


 少し距離を置いて、俺たちとドラグリオンがにらみ合う状況が続く。

 ダンケルに合図して、二人同時に別方向から距離を詰めて挟撃。


 同時に迎撃はできないと判断したのか、ドラグリオンはここにきて防護魔法を起動。

 竜を中心に、黄緑色の透明な壁が円形に生成される。

 急に勢いを殺すことはできないので、壁を蹴って衝撃を和らげて俺とダンケルはひとまず止まった。


「ダン!結界吹き飛ばすものなんかないか?」


「ちょっとキツい。今はメロウちゃんに回復してもらって、反撃の時に解かれるのを待った方がよさそう!」


 …まあいい。結界が消えた瞬間の攻撃に注意を傾けておこう。


 しばらくして、ドラグリオンがブレスの準備を始めた。

 攻撃を放つ直前に結界は消えるから、俺とダンで同時に攻めればどちらかは一撃を与えられる。


 だが、ブレスを発射しようとする竜は二人とも眼中にないようだった。

 竜が狙っているのは別の方向。その先にいるのは俺たちの補助を担う少女———メロウだ。


 それに気づいた俺は慌てて引き下がった。


「まずい!!」


 俺が竜に背を向けようとした瞬間、結界が消滅する音が聞こえた。

 その後何が起こるかは想像に難くない。


 紫色の竜種に特有なブレスが俺の横を高速で通り過ぎる。

 流石に救出は間に合わない。


「メロウ!よけろおおお!!」


「え、わ、きゃああああっ!!」


 ブレスに気づいたメロウはすぐ左に飛び込み、なんとか難を逃れた。

 メロウの立っていた地面はえぐりとられ、後ろの樹木は折れて倒れ、見るも無残な光景が残った。

 危ねえ…。


 遅れて俺とダンケルがメロウの傍に到着した。

 再び三人固まった状態で、ドラグリオンとの対面。


「グオオオオオオオ!!」


 また咆哮が轟いた。


「変だな。」


「そうだね、明らかに様子がおかしい」


 ダンケルも気づいているようだ。

 そう、このドラグリオンは様子がおかしい。


 メロウが問いかける。


「何がおかしいんですか?私を狙ってきたのだって、後方支援に気づかれたからってことじゃ…」


「後方支援だからこそさ。メロウちゃんに向かってブレスを吐くこと自体がおかしいんだよ」


「え?」


「白竜は竜種の中では友好的な性格で、自分に危害を加える相手にしか反撃しない。つまり、本来なら直接手を出していないメロウは狙われるはずがない」


 メロウはその点に気づき、はっとした。


「他にもある。雄叫びを上げる回数が明らかに多いし、攻撃も予備動作が見えすぎている。俺たちに躱してくださいと言わんばかりにな」


「竜種は僕らが思っている以上に賢い。恐らく、何か意図があるんだよ」


 そう、この歪な行動には目的がある。

 現に、今俺たちが話している間、奴は全く攻撃してこない。


「ギュウウウ…」


 そしてさっきからずっと苦しそうにしている。

 俺の一撃がそんなに効いたか?


「…あっ!!レイブンさん!首元の鱗に何かついてます!」


「なんだと!?」


 首元を凝視した。

 …よく見ると、純白の鱗の内の一枚に銀色の金具がついている。あれか。

 一見煌びやかな装飾品に見えるが、中心に恨みの籠った表情をした髑髏の模様が彫られている。


「あれは…呪具だね。しかも新しい型の」


 呪具。

 怨念や呪詛などが取り込まれた装備品で、装備するとその呪いが身に降りかかる。呪いの種類は様々で、身体に支障をきたすものから死を招くものもある。


 ダンケルが確認し、呪具の種類を判別してくれた。


「あれは二種類の呪いが埋め込まれているタイプだ。確か…『魔力減衰』と『狂気』の二つ」


「だったら、ドラゴンが私を狙ったり、挙動が変だったのは…」


「あれのせいだ。魔力を吸われていたせいでダンの水晶の反応が悪く、結界も一度しか貼らなかったのだろう」


 だが、『狂気』の方が説明できない。

 自我を失って暴れている訳ではない。何かしらの意図がある。

 だとしたらこの状況はどうして…。


「…そういうことか」


 ダンケルが何かに気づいた。


「分かったんですか?」


 メロウの問いかけに対し、ダンケルは神妙な面持ちでうなずいた。


「多分だけどね…あのドラグリオン、『狂気』に抗っているんだよ」


 抗う?どういうことだ?


「呪いの衝動に自我が抵抗しているんだ。だからずっと苦しんでいるし、今は全く攻撃してこない。メロウちゃんを狙ったのは恐らく、後衛に攻撃すれば今みたいにひとまず引き下がってくれると予想したから。雄叫びを繰り返していたのは威嚇して追い払うためで、攻撃が読みやすかったのは僕らを無闇に傷つけたくないからだとしたら…。」


「そんな…」


 メロウが口元を抑えて絶句した。

 俺も衝撃を受けている。


 ただの推論に過ぎないが、筋は通っている。白竜は友好的であることを考えると、傷つけまいと呪いに抗っていても納得がいく。


 その結果がこれか。

 …ならば、アイツはこの竜騒動の一番の被害者だ。


 誰かのせいで呪具を装備させられ、外すことができないから独りで苦しむしかない。冒険者が近づいてきたら、呪いが暴走して傷つけないよう咆哮やブレスで威嚇して追い払う。そんな日々を過ごさざるを得なかった。


 悪意はない上誰も傷つけていないのに、力が強いから周りの人に恐れられ、畏怖の対象となり孤立。




 ———どこかの誰かにそっくりだ———




「…なあダン。呪具を壊せば呪いは消滅するか?」


「うん。器がなくなったら込められた呪いは霧散するからね。…レイ、まさか」


 ああ、そのまさかだ。

 俺は剣を目の前の地面に刺し、左手の紋章を指で静かになぞった。


「…レイブンさん。」


 ダンケルとメロウは止めることなく、静かに見守ってくれている。


 一瞬フラッシュバックした視界が戻ってきた。身体が軽くなった気がする。そして右手には二本目の剣。強化魔法がなくてもあっさり振れる。


 俺はさっき地面に刺した剣を取って、左手で持った。

 元々の戦闘スタイル、双剣だ。


「ダン、メロウ。力を貸してくれ」


 二人は無言で首を縦に振った。


 今もなお呪いと自我の対立で苦しんでいる竜の前に対峙した。

 なすべきことは一つ。


「竜狩りはひとまず中止だ。あの呪具をぶっ壊す」


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