18話 全力で戦う話
今回も三人称視点で始まります。
場面がコロコロ変わりますが、ご了承下さい
~決闘が起きる少し前の話~
ワーグナーは上機嫌で王城内を歩いていた。
捕まえた女は隊員二名に見張りを任せ、牢に幽閉した。計画は順調。
あとはここに来るであろう『転生魔王』の首を狩り、王に献上するのみ。
そう、全て自分の想像した通りに事が進んでいる。
(あとは王と結託し、決闘を行う部屋にあらかじめ呪符を撒いて準備すれば、僕であろうと簡単に奴に打ち勝てる。決闘という名の出来レースを制し、この僕が騎士の頂点に上り詰めてみせる。全て完璧———)
不意にワーグナーの足が止まった。
それもそのはず。彼の目は、この場にいるはずのない人物の姿を捉えてしまったからだ。
「楽しそうじゃないか、ワーグナー。何かいいことでもあったか?」
「…ベクターさん、貴方どうしてここにいるんですか?」
大柄の男が一人、仁王立ちでワーグナーの到着を待っていた。
ワーグナーは不機嫌そうに尋ねる。
「まだ遠征から帰るには尚早ではありませんか?」
「洞窟内では姿どころか痕跡も見つからず、また『街に潜んでいる』との情報を数件受け取った。捜査網を早めに切り上げるのに十分な理由だと思うが?」
「...」
「帰還途中にお前のとこの隊員が五人ほど、ふらつきながら不穏なことを話していた。全てゲロってくれたよ」
「!」
顔を歪めて歯ぎしりするワーグナーに、ベクターが高圧的に近寄った。
ワーグナーの肩がポンと叩かれる。
「とりあえず王に謁見しようじゃないか」
「...そうですね」
「戻ったか、ベクター」
「はい、ただ今ここに」
王の前に騎士二人が跪く。
そして王の横では大臣のノーブルが小判鮫のごとくふんぞり返っていた。
「衛兵隊の隊長二名、何の報告ですかな?」
「…では僕から。転生魔王レイブンの仲間と思しき女を一名捕らえ、地下牢に閉じ込めました。そして今日の未の刻、魔王は人質を助けに自らこの王城へと来ることでしょう。それを僕が迎え撃ちます」
「ほう。お前がそこまで進めていたのか」
王がワーグナーの話に興味を持った。
自分の策が成功してワーグナーは得意げになっている。
「王。…その件ですが、ここに来る魔王とは私が戦います」
「なっ!?」
「ふむ」
王が顎の髭を撫でる。
ワーグナーは焦って王の説得を始める。
「いや、僕が行きますよ。あの女から奴の情報を聞き出せば———」
「それくらい私にもできます。単純な戦闘力ならワーグナーより私の方が上です。」
「…そうですね。ベクターにやらせるのがいいんじゃないですか、王?」
大臣の進言が引き金となって、王が頷いた。
それ以上の反論はなく、ワーグナーの表情が再び歪む。
「では、私は人質から情報を聞き出して参ります」
そう言い残して、ベクターは背を向けてこの場を去った。
三人が残された中、焦るワーグナーにノーブルが語りかける。
「…ワーグナー。貴方は非常事態に備えるため、王の護衛を務めなさい。」
「…承知しました」
渋々、ワーグナーは与えられた役目を受け入れた。
そして緊急の会合は幕を閉じる。
メロウは地下牢の一室に囚われていた。
そして門番の衛兵が欠伸をしながら見張っている。
「あーあ、退屈すぎて死にそうだぜ。ワーグナー隊長が見張っとけって言うけどよ」
(なんとか脱出できないでしょうか…)
なんとか策を探すが、特殊な拘束具で魔法を完全に封じられている。
素の腕力は並の少女程度に過ぎないメロウでは、この門番に打ち勝てないことは容易に想像できる。
「折角ここにいい女がいるってのに…、…そうじゃん。誰もいないんなら何してもバレねえよな…」
その衛兵がおもむろに立ち上がり、ゆっくりとメロウの牢へと向かう。その右手にはしっかりと牢の鍵が握られている。
今、格子越しに対面している男を、メロウは冷たい目で睨みつける。
「ああ、いいな、その目。そういう女を犯して屈服させる瞬間が何より最高だよなあ…!」
そして鍵を開けようと手を伸ばしたその時、異変が起きた。
地下へと続く階段の方から、コツコツと足音が響く。
「誰だ…?」
そして、その姿が格子越しにメロウの目に映る。
二番隊にとっては目の上のたんこぶであり、恐怖の対象でもある一番隊隊長の姿がそこにあった。
「お前、何をしようとしていた?」
「いや…別に何も」
さっきまでの強気な態度が一変、おどおどして言葉を濁す。
「何の罪もない少女に手を出すようなら、私が制裁を加えないとなあ…!」
「ひいいいい!!!」
ものすごい剣幕で歩み寄るベクターの圧力に屈し、門番は尻尾を巻いて一目散に逃走した。
静まり返った地下の部屋に二人。ベクターが落ち着いてメロウの方に向き直る。
「…君がレイブン青年の仲間の少女か」
「…」
メロウは口をつぐんだまま、何も答えない。
ベクターは少し頬を緩めて嘆息した。
「心配いらん。他言はしない」
ベクターがその場に座り、メロウと目線を合わせた。
その真っすぐな眼差しは、とても嘘をついている大人には見えない。
「…そうですよ。」
「…そうか。本当にワーグナーの言った通りだな」
「!!」
その名を聞いて、メロウはますます敵意を強める。
だが、拘束具で魔法を封じられた彼女にはベクターと戦う術がない。
「どうやら私もワーグナーも嫌われてしまったようだ。君にとって、レイブン青年は大切な男なのかい?」
ベクターは両手を出して危害を加える気がないことをアピールするが、メロウの警戒心は全く緩まない。
しばらくにらみ合う状況が続いた後、メロウが折れた。
「…レイブンさんは見ず知らずの私にすぐにアイテムを差し出してくれた上に、魔物に襲われた私を嫌われる覚悟で助けに来てくれました。とても優しい方なんです」
それを聞いたベクターが頭を抑えて苦笑いした。
その様子を見て、メロウは敵視しながらも少し困惑の色を示す。
「そうか、そうだよな…誰にだって大切な人がいて、誰かから大切に思われている…。彼だけが例外なんて、そんなはずないんだ…」
「…貴方は、レイブンさんと何があったんですか?」
「私は過去に一度レイブン青年と戦って負けている。彼の情けで生かされた身さ」
メロウの目が見開く。
ベクターは気にせずに話を続けた。
「正直なところ、彼は世間が認識する『魔王』なんて人物ではないと私も思っている。…だが、私にも守るべきものがあるのでな」
「貴方にも、大切な人がいるのですか」
「…まだ九歳の娘だ。稀有な魔力を有するせいでここより更に奥の厳重な牢に幽閉されている。私が衛兵として働いている間は無事が保障されるが、死んだらどうなるかわからない」
「…だから、レイブンさんともう一度戦うんですか」
「小細工抜きの真剣勝負だ。お互いに大切な人をかけた、な」
ベクターは立ち上がり、背を向けて出口へと歩き出す。
小さくなっていく背中に向かって、メロウが力強く宣告した。
「レイブンさんは強いです。貴方だろうと誰だろうと絶対に負けません。」
「はは、純真な少女に心の底から信頼される魔王…か」
深呼吸して、ベクターは上へと上がっていった。
メロウはその迷いの残る後ろ姿を見て、レイブンの勝利を確信した。
☆
「おらあ!!」
「む!」
横なぎに一閃。
だが巨大な盾で直撃を避けられ、また距離を取る。
さっきからずっと膠着状態が続いている。
俺は何度もヒット&アウェイを繰り返すが、ベクターは斬撃を的確に受け流してくるから致命傷を与えられない。
そして追撃や反撃を避けるため俺が引きさがる。
この流れがもうどれだけ続いているのかわからない。
剣だけでは押し切れない。ならば、
「決闘とは言っても、『剣以外使用禁止』って訳じゃないよな?」
イリューネスを詠唱。一瞬で俺の姿が周りから見えなくなる。
よし、これでひとまず有利だ。
フィールドを縦横無尽に走り回り、隙を探す。
「…ほう」
そこだ。後ろを取った。
がら空きの背中に右手の剣を振りかぶって叩き込む。だが———
「何っ!?」
巨大な盾が目の前に突っ込んできて、俺の身体ごと剣を弾き飛ばした。
地面に叩きつけられる瞬間に一回転して、衝撃を和らげつつ素早く立ち上がる。
「この盾は軽量化されたものだ。お前さんがいかに速かろうと捌ききれる。そして———小細工は終わりだ」
ベクターの目が青く光る。心眼が解放された。
こうなった以上、もうイリューネスは意味を成さない。魔力の消費を抑えるためにすぐ解除した。
「守りがかてえ…」
まずい。このままじゃジリ貧だ。
なんとかあの盾を打ち破る一手を…。
「ではここからは私の反撃といこうか」
盾を前に構えたまま突撃してきた。
素早く左に飛び退いて回避するも、方向転換してまた襲ってくる。
五回回避してようやく突撃が止まった。
体力どうなってんだ。全然疲労した様子を見せない。
これまでと違ってメロウやスイラン、ダンケルのサポートがなく、純粋な俺の実力での勝負。
ここまで苦戦するのも久しぶりだ。一番隊隊長ってのは伊達じゃない。
「なあベクターのおっさん。強い男の象徴みたいな俺が、どうして冒険者の憧れにならず迫害や畏怖されるか、知ってるか?」
「わからないね。私はお前さんの強さを今体感しているところだ」
「———卑怯上等だからさ」
取り出した煙玉を地面に叩きつける。
真っ白な煙が辺りに充満し、完全に視界が奪われる。
『視界が悪くなったら無闇に動かない』は冒険者の鉄則。
だからベクターは間違いなくその場に止まっている。
俺はその隙に素早く移動し、周りながら再びベクターの背中を狙って右手の剣を振りかぶる。
そして胴体を狙った一薙ぎは、再び盾に阻まれた。
「視界がなくとも、お前さんの気配を感じ取れば防ぐのは容易さ。この盾は突破できん」
「確かにその通り。俺の剣じゃ盾をすり抜けて斬るのは無理だ。———だが、盾を貫かないと勝てない訳じゃない」
双剣では盾の突破が困難だとわかっていた俺は、突っ込む前に左手の剣を地面に置いていた。
そして、空いた左手はとある魔法を詠唱し付加している。
メロウ直伝の念動魔術。霧散していない体内の魔力をこの左手の一点に集中させて放つ一撃。
「ぶっ飛べ」
力を込めて盾を握り、接触した状態で左手の魔力を全て解放。
ベクターの手から盾が離れ、猛スピードでフィールドを縦断。鉄製の壁に盾が突き刺さり、壁が大きくひび割れた。
「ぐっ!」
ベクターは思わず引き下がり、盾を失った左手を押さえる。
俺も引き下がり、置いてあった剣を拾って再度双剣を装備。
ちょうど煙も晴れて、周りが見渡せるようになった。
「これで盾はなくなった。あとは一発斬るだけだ」
「やるじゃないか…」
一番の障害である盾を封じることに成功したが、まだ勝ちが確定している訳ではない。
俺も呼吸が乱れている。相手は軽量化して素早い攻撃が来ることを考えるとまだ五分五分といったところか。
俺は躊躇なく突進。ベクターはその場で剣を斜めにして受け流しの構え。
剣の数でアドバンテージがあるから、手数で攻め落とす。
ガキンという鈍い金属音が何度も響く。
剣が二本ある分手数では圧倒的に有利だが、つばぜり合いは体格の差で俺が押し返される。
どちらも有効な一撃を与えられないまま、激しい打ち合いが続く。
一度引き下がって距離を取った。
「盾がない以上、長期戦はまずいな…」
一言呟き、ベクターは前傾した。
守りを捨て、相手の懐に飛び込む構えだ。
「…」
俺はその場で双剣を前に出す。
向かってくる所を迎え撃って倒してやる。
「おおおおおおおおおおおお!!」
来た。ここで決着を着けるつもりか。
…いいだろう。俺も泥沼な殺し合いはしたくない。
目の前でベクターの剣が光る。
俺の右手の剣と激突し、火花が上がった。
「おおおおお!!」
「あああああ!!」
光速の剣技の応酬。
ベクターは俺の双剣をたった一本の剣でいなし、常に俺の隙を伺ってくる。
「そこだ」
「ぐうっ!?」
俺の双剣をかいくぐり、ベクターの剣が俺の首元に迫る。
なんとか右手の剣を間に滑らせて直撃を防ぐが、俺は大きく体勢を崩して無理やり引き下がらずを得なかった。
休む暇もなく、再びベクターは距離を詰めてくる。
これが続くと俺がまずい。だから俺も前に出て特攻だ。
一瞬で互いに剣を一閃して通り過ぎ、背を向けて立ち尽くす。
体感ではとても長く感じたこの決闘。
だが、決着が着くのは一瞬だった。
これはその刹那の出来事。
「ぐ…うう…」
カランカランと、鈍い金属音が響く。
俺の右手は力が入らずに剣を落とし、だらりと垂れ下がっている。
鮮血が流れて床をグロテスクに染めた。
この傷は治療魔法でもすぐには治らない。だから俺の右手はもう今日一日使い物にならない。
嗚呼、この決闘は俺の———
———勝ちだ。
「…見事」
俺の見えない後ろで、金属の擦れる音と重い衝撃が聞こえた。
後ろを向くと、ベクターは腹部から出血し、膝をついている。
俺の腕を犠牲にした一太刀は、確実にベクターの腹部を穿っていた。
どんな人間だろうと、腹にあの深い傷が入ったら完全に戦闘不能。決着だ。
俺はベクターの方を向いて一礼し、王の方へと歩いた。
「…俺の勝ちだ。メロウを返せ」
王は俺の覇気ってやつにたじろいでいるが、威厳を込めてワーグナーに指示を出す。
「やむを得ん。…ワーグナー」
隣に立っているワーグナーは嘆息し、うずくまるベクターを冷ややかな目で見つめていた。
「はぁ…少々お待ちを。ちゃんと解放しますよ。
…それにしても情けない姿ですね、ベクターさん。『この一戦で勝利して娘を守る』と息巻いていた結果がこれですか」
娘?なんだそれは。
「そうだな…私は、魔王に敗れ…何も守れず…このまま散るようだ…」
口の端に血を垂らしながら、ベクターは乾いた笑い声を漏らす。
こんな状態にしたのは紛れもなく俺だが、なぜか同情の念が湧いてくる。
「…王、もうすぐ散る私に…もう一度、娘の姿を…見せてはいただけないでしょうか…」
瀕死のベクターは、消えるような声で王に懇願する。
だが、
「我輩には敗者の望みを聞く義理などない。あの娘は貴殿と違って特別なのだ。貴殿が死ぬ前に魔力を細工するやもしれぬ。我輩の計画の邪魔はさせぬ」
王は冷酷な表情のままに突っぱねた。
ベクターはそれ以上言及せず、現状を虚しく受け入れた。
「そうですか…そりゃそうか…」
…。
裏路地で初めて会った少女とのとある会話と、今の王の発言がフラッシュバックした。
———魔法で牢屋を壊してパパと一緒に帰ろうとしたら———
———あの娘は貴殿と違って特別———
ああ、そういうことか。
全てが繋がった。
「…王様。俺からの進言ですが、義理がないんじゃなくて、見せられないんでしょう?今は地下の奥深くじゃなくて即席の牢に入れてあるだけだから。———既に一度、逃げられたことがバレるから」
王の眉がぴくりと動く。
ワーグナーの表情も変化した。
「…お前さん、それはどういうことだね」
ベクターがよろめきながらも俺の方を向く。
俺はニヤリと笑った。
「安心しろおっさん。フィーネは無事だ」
その一言で、この場の空気が凍り付いた。
ベクターは目を見開き、時が止まったかのような状態になる。
そして、周りで観戦していた衛兵たちがざわめき出す。
「おい、どういうことだ?ベクター隊長の娘が牢の中?」
「一番隊ってそんな闇抱えてたのかよ」
「じゃあ隊長はそのせいで無理やり従わされて———」
「静まりなさい」
喧噪に向けて、ワーグナーが威圧的に剣を向けた。
一瞬で兵が黙り、再び空気が凍り付く。
「…レイブン青年、今のはどういう…」
「まあ見てな」
左手で袋を漁り、一つの石を取り出した。
その石はとある人物がくれあの時から変わらず今もなお、妖しい光を放っている。
…多分、こういうことなんだよな。
俺はその石を握りしめ、ありったけの魔力を左手に集中させた。
うう、まずい。もうほとんどの魔力を使い果たしちまった。
これ以上枯渇すると、戦闘どころか移動も苦しくなりそうだ…。
だが、俺は本能的に魔力を注ぎ続けていた。
そして、変化が訪れる。
石の発光が強くなり、眩しくなるほど光り輝く。
そしてその光は一瞬にして俺たちの視界を奪い去り、そして消えた時、そこには、
「やっほー…って、お兄さん!?どうしたの!?」
フィーネが俺の傍に立っていた。
俺の右腕の異変にすぐに気づき、心配してくれている。
「フィーネ!!!」
ベクターが叫んだ。
その叫び声に反応し、反射的にフィーネはその声の方向を向く。
「パパ…パパも怪我してる!?大丈夫!?」
急いで父親の元にかけよった。
真っ青な表情でベクターの背中を必死にさすっている。
「ああ…フィーネ…。パパはちょっと疲れてな…」
ベクターはフラフラの状態ながら、ニッと歯を見せて笑う。
これが父親というやつか。
「どうしてこんなことが…!ちゃんと魔力を遮断していなかったのか、あの役立たず共が…!」
ワーグナーが激昂して歯ぎしりしていた。
衛兵が何をしたのかは知らないが、恐らくフィーネのこの魔石は全てを想定してのものだろう。
実際、フィーネの両手には手枷が着いたまま。俺やベクターに治療魔法を行使することもできないようだ。
石さえ残っていれば、どこにでもフィーネを転送できる魔法というわけだ。反則級の超魔道だな。
「なあワーグナーさんに王様。アンタら、フィーネをどうするつもりなんです?」
「フン。貴方のような野蛮人には理解できない崇高な目的ですよ」
「———なので、ここからはわたくしが説明しましょう」
玉座の後ろから声が聞こえ、誰か出てきた。
カイゼル髭を生やした小太りの中年男だ。
「わたくしはノーブル・ダクト。このタグナス王の補佐を務めております」
大臣ってやつか。
今まで存在すら気づかなかった。
隠密系の魔法を高レベルで使えるのだろうか。
「折角ですし、ここで一度説明しておきましょう。そこの混血を使った、これからのタグナスを発展させるための大計画を、ね」