表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人生は、小説よりも  作者: 聖沢 雅
26/53

ヨナハ医院

 今は名称も変わっているが、実家から坂道を下っていったところに「ヨナハ医院」があった。


 病院には恵まれた土地だったし、私自身あまり医者を信頼する人間ではなかったので、利用する機会はなかった。


 しかし駅までの道のりにあるヨナハ医院の前は、ほとんど毎日通っていた。母もそんな感じだったはず。


 それなのに。ある時、母の(あやま)ちは露見する。


「あの(かど)のとこにあるやろ、けったいな名前の病院。ヨハネ医院とかいう」


 我が母は、沖縄出身の人の名字によくある「ヨナハ」を、新約聖書の聖人や洗礼者にある名「ヨハネ」と誤読していたのだ。


 そして自身は仏教徒であるため、なんだかよくわからないまま避けていたらしい。


 気がつくと、院長が代わったらしく、病院の名称も普通になってしまった。


 もし次が「湯田(ユダ)医院」で、さらに近隣に「家須(イエス)クリニック」「六浜戸(ムハマド)歯科」なども建っていれば、母の混乱はさらに大きくなり面白かったと思うのだが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ