表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人生は、小説よりも  作者: 聖沢 雅
2/53

おじいちゃんVSインターホン

 ピーンポーン、と冗長な音が鳴る。


 しかし、玄関から近いこの居間に(くつろ)いでいるとは言えども、私は高校生になったところ。まだ世間のこと、家のことはわからない。応対しても仕方ないのだった。


「おあ、誰や誰や」コーヒーを置いて立ち上がった祖父が、居間の入ったところに備え付けられた受話器をとる。その間に、私はテレビの音量を下げておく。


「はーい」


 祖父の声は至って元気。


「はい、はい? はーい。はいはい。はい。はーい」


 会話の内容はわからないが、(ひと)区切りと思われたところで祖父はガチャンと受話器を戻した。


「誰やったん?」私が尋ねる。


「ウンともスンとも言いよらん!」そう吐き捨てると、祖父は玄関へ向かって行った。


 ああ、さっきのやつ、会話じゃなかったんだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ