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ぽち

「......分かった、契約しよう......」


はぁ、やっと終わったか......

契約するしないの議論は軽く二十分はしてたぞコイツら......

途中から「僕はどちらかと言うと草食系男子だよ?」とか「我は肉食動物なので食材が分けられます!!」的なわけわかんねー議論を繰り広げやがって......

駆け付けた先生たちもほのぼのしてたぞ。



「それでどうすれば契約出来んの?」


「人間は召喚された魔物と契約を結ぶのが基本らしいが、我は違うのでテイムでいいであろう。」


「へぇ......じゃあ、方法は?」


「それは我は知らぬ、そこの強き者なら知っているはずだ。」


ヘルハウンドは俺を一直線に見て言い放った。


......いや、知らないんだけど......神ちゃん教えてくれ。


【テイム!!テテテ~テテレテッテレ~。やったー、ゲットだぜ】


本当の事を言いなさい。


【いや、ごめん、本当にわかんね】


神でしょ!?そこは把握しようよ!!


【だって詠唱って私達神さまが作ったものじゃないもん!!人間の独自のスタイルだし!!】


え?そうなん?


【詠唱ってスキル持ってない人のために人間が自ら編み出した言霊で、その特定詠唱を唱えると魔法が発現するのはわかるけど、どんな原理かなんて知らない!!】


マジか......とりあえずここは......ヘルハウンドだけに念話送ろう。


『知ってるよ!!知ってるけどね!!間違えてたらヤダからいわない!!』


......完璧だ......これで俺は知的アーンド強いスラの称号が与えられるだろう。


「ほほぅ、知らないと申すか」


『知ってるし~何言ってんの~』


「じゃあ言ってみろ」


『......いや、間違えてたらヤダから......』


「いやいや、間違えてても笑わないから」


『いやいやいや、これはもう笑うパターンだから』


「いやいやいやいや、笑ったらビンタしていいよ」


『言ったな?』


「おう、言ったとも」


やべぇ......なんも考えてねぇ......とりあえずそれらしい事を言おう。


『【テイム!!テテテ~テテレテッテレ~、やったー、ゲットだぜ】』


「ほぅ、それで本当は?」


......いま、すごい神ちゃんの気持ちがわかった気がする......


『せめてさ!!笑おうぜ!!なんも言われないと逆に泣きたくなるの分かる!?』


「そうか......で?本当は?」


『知りません、すいませんでした。』


もう、負けを認めよう......


「この強き者の話によると魔物と人で心を通わす事で成功するようだ。」


あ、コイツ絶対知ってたわ。


「......ヘルハウンド、強き者ってスライムとでも話してるの?」


「あぁ、そうだが?」


「ごめん、独り言にしか見えなくて......」


まぁ、俺は念話をヘルハウンドにしか送ってないからな。

そう見えるのは当たり前だ。

これも俺がヘルハウンドを変な奴と思わせる作戦!!......だと言えたらカッコいいんだろうな......


「気にするな、我はそんなヤバイ奴じゃない」


「お、おぅ......それで心を通わすって言ってもどうやって?」


「それは共に生活すればいいだけのこと。そういえばお主、召喚儀式でだした魔物はどこだ?」


「あぁ、僕は最後にやろうと思って......最後ってすごい緊張すると思うから、僕が皆の代わりにやろうかなって思って......」


「なら、契約を切るような面倒な事をしないで済むようだな。」


「?」


いま、サラッとだかコイツ結構酷いこと言ったぞ。

契約を切るにはどちらかが死ななくてはならない。

つまり、契約している魔物がいたら実力で殺していたという事だ。

ヤサオがこの事に気付いてなくてよかった。

気付いたら確実に怒ってるからな、まぁ、怒った時点で言うことを聞くかは、謎だが......


「主よ、名前を付けていただければおそらくテイムされやすいであろう。」


「え?名前ないの?」


「名前が許されるのは基本Bランク以上の魔物......つまり魔族です。けれど、ここは魔族領では無いので名前など自由なのです」


へぇ、じゃあ俺も名前を決めていいのか


「なるほど、実はもう名前決めてたんだ。」


「おぉ!!それは!?」


「ポチ」


「...............」


そうして、ヘルハウンドの名前はポチになった

自分がポチだと思う人は、評価ポイントをいれてくださーい(珍しく評価してもらえるようお願いするスラ氏)

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