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勇者の使い魔

◆◇◆◇◆実技場◆◇◆◇◆


はいはーい、始まりました!!

実技の使い魔召喚儀式!!

実況はこの私!!【高城ハルト】がお送りします!!

と、いう訳で使い魔召喚のため、実技の授業を行う実技場へやって参りました!!

でもさぁ......実技場って言ってるけど実際校庭そのものなんだよね......


「まずは詠唱ですが、【我が魔力に応じ、その身を表せ、召喚】です。それではやってみて下さい!!」


ジャック先生の軽い説明を受けて、早速詠唱を唱え始める俺のクラスメイト達。

色々な魔物が出てくる。ちなみにウロヤクのDランクのナイトゴーレムだが、結構凄いらしい。


ランクはAからGまであり、Aに近いほど強力な魔物で、Gに近いほど弱い魔物。ちなみに俺はGランクだ。

べっ、別に悔しくなんかないんだからね!!勘違いしないでよねっ!!

Aランクの魔物は、それこそ伝説に出るような魔物がほとんどで、それを出した者はほとんどいないらしい。

Dは真ん中だが、結構凄いらしい。

FとGはそこら辺にいるぐらいの魔物で、Eが召喚儀式で出るような魔物なのだから、Dはその上らしい。


見たところ、ほとんどの奴がEランクの魔物だ。三人ほどDランクを出した奴もいる。


「おぉ!!」


「す、すげぇ......」


「あれCランクじゃね?」


なぬ?Cランクを出したヤツとな?

だーれだ?


声のする方にエミリと向かうと、そこには岡本がいた。


「はっ、どうよ?まぁその辺のザコとは違うからな!!例えば......スライムとか(笑)」


岡本はウロヤクの方を向いて言った。

二人はニヤニヤしながらアイコンタクトを取っている。

おそらくアイツらは意気投合でもしたのだろう。

このままだと、消えた俺の代わりにエミリが嫌がらせを受けることになるかもしれない......

......よし、ぶっ倒すか......


っと、そーのーまーえーにっ!!

敵の戦力を見るために岡本の使い魔を見てやるか......


岡本の召喚に使用した魔法陣の上には黒い毛皮の大型犬見たいのがいた。

よく見ると目が赤い。


なんの魔物かわからないので【鑑定】だ!!


【個体・ヘルハウンド】

【Lv.1】

【状態・怒り】

【Cランクの魔物、主に地獄に生息するワンチャン。スライムなんて魔物が勝てる相手じゃない】


うん、だいたい分かってた。この説明文は俺に対する嫌がらせだ。

でも、状態が怒りってどういう事だ?


「さっそくヘルハウンドよ!!俺と契約を結べ!!」


岡本は手をヘルハウンドの目の前に出した。

手を出す意味は無いのだが格好付けたかったのだろう。


「やだ」


ヘルハウンドから出た言葉は驚くべき言葉だった。

それとさ!!高ランクの魔物は喋れるらしいね!!

俺は喋れない代わりに念話使うけどな!!


「......は?何言ってんだ?」


岡本はヘルハウンドに差し出した手をしまい、突然の言葉に驚きを隠せていない状況だった。


「我は、お前の力を見せて貰ってない。そんな奴にいきなり契約しろと言われする馬鹿はいない」


......俺したわ......


「いいぜ、じゃあどうすれば力を見せた事になる?」


「これから我が魔物を出す、それらを倒せれば良いだろう。出す魔物は弱いヤツにしてやろう」


あれ?結構優しいな......

じゃあさっきの怒りってなんだったんだ?


「では、ゆくぞ」


ヘルハウンドはボソボソっ二秒ぐらいで何かを唱えると目の前に魔法陣が五つ出てくる。

その魔法陣からは黒い毛皮で中型犬ぐらいの大きさの魔物が魔法陣五つから出てきた。

この時俺は気付いた。このヘルハウンドは岡本を殺す気だ。

岡本はまだ力の使い方も理解していない。

そんな状況の岡本では一体でも勝てないだろう。


とりあえず【鑑定】だ。


【スモールレッサーヘルハウンド】

【Lv.1】

【状態・普通】

【Eランクの魔物、二回進化を行う事でヘルハウンドになる。スライムでは勝てない】


ほぅ......

ってかさ、なんで全部Lv.1なの?馬鹿なの?死ぬの?

まぁそれでも岡本の負けは決まったようなもんだな


「では、やってみろ」


「いいぜ、一瞬で終わらせてやるよ、おい、そこの練習用の木刀かせ」


岡本は木刀を持ってこさせると、スモールレッサーヘルハウンドの方に走っていった。


......あいつ馬鹿だろ......

スモークレッサーヘルハウンドにして食べたいなぁ

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