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恋を……してもいいですか?  作者: 遥 かずら
付き合い初め
7/60

放っておいて

             教える必要、ある?



 拓斗たくとには女友達はあまりいないなんて、言ったけど……いないわけじゃない。全くいなかったらそれこそ、孤独死しそう。


 専門に通ってて、もちろん仲のいい友達は何人かいるけど、必要以上に仲良くすることをわたしは避けてる。当然だけど、彼氏の話とか誰と誰が……なんて、話で盛り上がることもある。


でもわたしは、彼氏のことを教えるとかそういうの好きじゃない。共有? それは必要なの……?

みんながみんな、そうじゃないけど……何故か分からないけど、「いいなー」とか、「どんな人なの?」なんて、聞いてくる子は何だか疑う。


「ねね、サーヤは彼のどこが好きなの?」


「特にないけど」


「そんなわけないじゃん! どこかイケてる所があったから付き合ってるんでしょ?」


「今はまだ、分からないし」


「えーつまんない。じゃあさ、私に彼、紹介してよ! ね、約束!」


 何で紹介しなきゃいけないの? 勝手に約束しないでよ。わたしだってまだ、分かってないのに……

 今は、拓斗と会って話をして……それだけのことなのに、何を紹介するの? 彼をどう、するの?


 ※


「ねえ、彼に私のことゆってくれた?」


「ううん……」


「何で? あ、もしかして……取られるとか思ってんの? あはは~そんなわけないじゃん!」


 じゃあ、いいじゃない。興味持たないでいいよ……。紹介なんて出来ないし。そこまで近付かないで。

 何か、嫌だ。わたしにしつこく約束しようとするのは、同期入学で席が隣になったけど今の今まで、話しかけて来なかった久東千沙くどうちさ


 わたしに最近、彼氏が出来た。それがどこからか伝わって、彼女は声をかけてくるようになった。


「大丈夫だし。いくら何でも、ヒトの男に手を出さないし~付き合い初めって手強いしさ」


「それ、どういう……」


「あ、ごめーん、約束あったんだ。またね~」


 勝手すぎる。今の言葉はどう聞いても、それをやろうとしているとしか聞こえなかったけど。

 彼女はわたしの友達? なんか、違う。ねえ、彼氏のコト……教える必要、ある?

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