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恋を……してもいいですか?  作者: 遥 かずら
付き合い初め
4/60

そうじゃないわたし。

          会いたい時に会えない。



 黒野拓斗くろのたくとと、わたし美月紗綾みづきさあやは付き合うことになった。

 わたしたちは好き同士で付き合いを始めたわけじゃ無い。何となくの流れに従ったまで――


 都内の専門に通うわたしは、親しい友達がいない。恋バナの時だけは、話をする程度。

 でもそんなものだと思う。高校とかと違って、通う年数なんかは個人によるものだし、途中でやめるかもしれないから。わたしのカレ、拓斗たくとは、同い年だけどすでに、働いている。


 自分から告白して来たくせに、その日、付き合いを始めた日から、わたしとカレは会っていない。

 会話はほとんどスマホのみ。仕事をしているカレとそうじゃないわたし。


「忙しいの?」


「まぁな。美月は専門に行ってるんだろ? 頑張れよ」


 世間の恋人はもっと、やり取りをしているんじゃないの? お早うの挨拶も、おやすみの言葉も、わたしとカレには存在していない。こんなやり取りが繰り返されて、それでどうして好きになれるの……


 わたしは、恋がしたいのに――

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