005 天使の講義2
「次はこの世界の大陸や国についてですが、まずこの銀河は元の世界からコピーしてます。ですので竜童さんの知っている星等も見れますよ。この地球は元の地球より少しだけ小さくなってます。さっき言った暦を360日にきっちり合わせるために。それと大陸はこの大陸しかありません。この遊戯盤用に創った、遊戯大陸大きさは1600KMx1600KMのほぼ正方形です。北は北海道、南は鹿児島ぐらいの緯度です。この中に4王国領と魔族領、人族と魔族を分ける魔性の森が有ります。大陸の中央に約3000Mの山(中央山)がありそこから海岸に向かって降りていく感じですかね。中央山から北東角、東南角、南西角、西北角に向かって大きな川が流れています。それぞれの川の名前が北東川、東南川、南西川、西北川と言います。方角を意図的頭を北・東・南・西にしてるのはそれぞれの川とその川に渡した橋の管理を頭に付いた国に任せる為です。ああ、言い忘れましたね、4王国は北王国、東王国、南王国、西王国と言います。今ここは南王国です」
と言って、地図を出してきた。
「綺麗に分けてますね」
俺は、地図を見ながら言った。
正方形の真ん中に山そこから四つ角に川中央から300KMづつで600KMx600KMの正方形の土地が魔族領。中央から300KM〜400KM部分が四角いドーナツみたいな形で魔性の森。残りの土地の川で分けた東西南北をそれぞれの王国が領有している形だ。
「次に、大陸臨海線一周道路についてこれは海岸から約300M離れた所に作られた大陸を一周する道路で創造神様が最初から創られていた道路なので誰にも壊せません。通称一周道路と呼ばれてます。幅は30Mで中央に線が引いていて左側通行ですよ、馬車も徒歩も、ちゃんと側溝も有ります。川には同じ幅の巨大な橋が有りますし、国境検問用の門も各王国ごとに有ります。この門は王国の人々で作った物です。ですので壊そうと思えば門は壊せますが、橋と道は壊せません。」
「いや、壊さないよ」
「王都はこの一周道路の沿いの各王国の真ん中の内側に有ります。この一周道路の海側には住居を建てることを禁じられています。建てると神罰が下ります。船の小屋ぐらいまでは大丈夫ですが暮らすような住居はダメです。それと、海は海岸から約100KMの所で結界を張ってるので、先には行けませんっていうか創ってません」
「釣りとか野営とかは大丈夫なんだね。行けないってゲーム的だね。」
「何日もとかでなければ大丈夫ですね、10日経つと天使が警告しますので、それでも退去しなければ神罰が下ります。」
「後、各王国の一周道路沿いの両端に侯爵領都が有ります。各王国に王都と、侯爵領都2か所、一周道路沿いに等間隔にある10個所の町は最初に創造神様が創られましたがこの建物は壊すことが出来ます。これは、壊れないとゲーム的に面白くないからだそうです」
まあそうだね、王都等が壊れなかったらそこに籠城したらいいだけか、補給の問題はあるけど。
「そろそろ、服や装備の話に行かないか、パン一は結構はずいし、今って、まだ冬なんだよね、丁度いいぐらいなんだが」
「そうですね、ではこのテーブルに下着が3着づつ、上着とズボンが2着づつ有りますので、とりあえず着ちゃってください」
やっと、許可が出たのでシャツと上着にズボンを穿いた。
「ふう、人心地つけたよ」
「すみません、最初に着てもらうべきでしたのに名前の部分で飛んでました」
「まあ、寒くなかったからいいんだけどね」
「その話ですね、今は、まだ冬で結界の外は10度ぐらいなので寒いですが、結界内は調整されてますので大丈夫です。一応季節もこの辺りは竜童さんの暮らしていた大阪辺りと同じぐらいですよ。」
「死んだ時は真夏だったから一気に寒くなりそうだ」
「そうでしたね」
「次に、防具の話ですが、王都で普通に売っている品質3の皮の防具一式です」
そう言ってテーブルの一角を刺した
「品質3って、後、防具って簡単に付けれるの」
「一応、慣れるしかないですね。品質は0から9迄有ります。0が粗悪品、9が神品ですね。何とか使用に耐えるので1、一般的な防具で2か3、二級品が4か5、一級品が6か7、希少品が8ですね。」
「そういえば、最初の転移者は希少品を貰っていたってことは品質8か」
「そうですね。品質8の防具、武器を渡しましたね。2回目の子は品質6のでした」
結構差が激しいな、色々と。
「まあ、愚痴ってもしょうがない、これって鑑定できるのかな?『物品鑑定』」
【馬の皮の防具(兜、鎧、篭手、靴、手袋、ズボン)】
品質3
馬の皮で作った防具一式
「こんなもんか、防御力プラス何とかでないんだ」
「そうですねそういうのはでないですね。後、物品鑑定段位が低いのであまり高品質の物や珍しい物は調べられません。詳細な情報も出ません。品質3ぐらいまでで一般的な物のみですね、今の段位でしたら」
まあ、段位はおいおい上げていくしかないか。
とりあえず、皮の防具を着るか
俺は、美香に助けられながら防具を装備してみた。
約10分後、何とか防具を装備することができた。
「これ、一人で装備しないといけないんだね、結構難しいな」
「普通の冒険者でした、これぐらいは一人で2分もかかりませんよ」
まあ、慣れるしかないか。
「後、これが皮の手入れ道具ですので手入れの仕方もお教えしますので一度脱いで下さい」
そう言って、防具を外し、手入れの仕方等を教わった。