001 プロローグ1
001 プロローグ1
水留竜童は、工業高校建築科を卒業し、建築の会社に就職したが、肌に合わずに4年で退職し、色々なアルバイトを経て、今の中古パソコン販売の店に就職し、5年目になる。
明日は、休みでなおかつ誕生日だったので、ちょっとこじゃれたバーにでも行ってみるかと、何時もはいかないような所に行ってみた。すると、入店拒否されてしまった。
竜童は、昔から童顔で、よく中学生や高校生に間違えられる。もう明日で30歳というのにだ。時々、後輩などと飲みに行っても、初めての所では身分証の提示を要請されることが多々ある。
今回も、そうだと思って免許証を見せたが、取り合ってもらえなかった。むしゃくしゃしながら、何時も行く居酒屋でヤケ酒で朝まで飲んで、帰って寝て、今起きた所だ。
「今日も暑いな〜」
竜童は、うだるようにぼやいた。
真夏の昼間を、朝飯兼昼飯を家の近くの牛丼屋に行こうかとしながら、帰りにケーキでも買うかな〜と考えていた。
もうすぐ、牛丼屋さんだな〜と歩道を歩いていると、後ろから爆音がするので見てみると、結構なスピードで走ってくるスポーツカーが向かってきていた。
「うるさい車だな。」
二日酔いにはの竜童には、結構来るものがあり少し立ち止まって頭を押さえていた。
まあ、すぐどっか行くだろうと思っていると、何かこっちに道をそれて来ている。
もしかしたてぷつかるのか、そう思って後ろに避け様と後ろ歩きで避けたのが間違いだったようで、後ろに歩きスマホをしていた女子学生が歩いて来ていたようで、ぶつかってしまい、前に倒れてしまった。
そのまま竜童は、車に牽かれてしまい、結果的に女子学生は助かった。
俺は、起き上がった。
「あれ、俺生きてる?」
周りを見回したら、結構広い部屋で、俺の寝ているベット以外には扉が二つだけだった。
「ここは、病院か?」
「いいえ、ここは別の世界の天界の一室ですよ」
と、男性の声がどこかから聞こえてきた。
「誰ですか?何処にいるのですか?」
「少し待ってくださいね」
と、また声が返って来た。
数分待つと、向かって右側の扉から二人入って来た。一人は凄い美男子ともう一人は、凄い美女であった。
「まあ、信じられないとは思うが、君は死んだんだ。その、魂を僕が、かすめ取ってここに連れて来て、新しい身体を与えた。」
信じられない事を言われた。混乱して来た。
「えーと。それは本当何ですか?」
「まあ、取り合えず、この鏡で自分の顔等を確認してみたまえ。」
と、鏡を渡されたので、確認してみた。
童顔な俺の顔が、堀の深い顔(元より)になっているし、よく見れば俺ってパンツ?しか穿いてないなかった。少し小太りだった身体が今ではスポーツ選手並みに腹筋が割れてるし、腕や足も筋肉が結構ついてる。
「本当ですね、自分じゃないようです」
「この世界の標準の15歳よりは少し強い身体にしてある。それで、現状の確認だが、君は元の世界で死んだ。輪廻転生に行く所を、神である僕が、掻っ攫いこの世界に連れて来た。君もよく読む小説何かで出てくる、異世界転生って所だね。」
俺は、少しオタクな趣味がある。アニメ、漫画、ラノベ等が好きだ。最近は投稿小説サイトで異世界転生・転移系をよく読んでる。
「俺の、心が読めるのですか?」
「まあ、神だからね、読めるけど、今は読まないよ面白くないで、転生させる魂を探すために君の記憶はすべて見たけどね」
俺の考えたことも読まれるが、今は読まない様だが、昔の記憶は全部見たようだ。
「なぜ、俺だったのですか?」
「君に決めた理由は、君は30歳まで童貞だったら魔法使いになるって都市伝説を聞いたことがあるだろう。まあ、実際はそんなことはないのだけどね、君が死んだのが丁度、30歳になった時間・分。秒まで一緒だったんだ。こいつは面白いと、思ってね。君にしたんだよ」
つまり、偶然にもぴったり30歳になった所で死んだからってことか。しかも、面白いって、ふざけてるのかな?
「ふざけてる?」
「いや、どうだろうね、この世界事態が、僕の、遊戯盤だからね」
「遊戯盤?、ゲームってことか、遊び目的で作った世界」
「そうだよ、僕は、君がいた世界の5千柱いる神の内の1柱だよ。順位的には6位かな今で、まあそれはいいか、この前って言っても10年ぐらい前かな。日本のゲームやファンタジ系の小説に嵌ってね。自分でゲームを作ってみたんだけどね、パソコンとかのプログラムだとどうしても答えがわかっちゃってね楽しくないだよね。向こうの世界だとどうしても神の力が抑えられなくてね。この世界を作って分身体に一万分の一の力を与えて運営してるんだ。僕がその管理人だね。君を送ってきたのは本体だけどね」
「ということは、今は神様ではない?」
「そうでもないよ、この世界では創造神となってるね。一万分の一といってももともとが大きい力だからね」
「それで、俺に何をさせたいんだ」
そう、それが一番知りたい。やっぱり、勇者になって魔王を倒すとかか。
「君にさせたいのは、世界の崩壊を止めてほしいってのはあるけども好きにしてもらってもいいかな。勇者のように悪を討伐してもいいし、ハーレムを築いてもいいし、でもね、犯罪はだめだよ、現地人と同じようにその辺りは処罰するからね」
「世界の崩壊?」
「この世界は向こうの世界と時間軸が違ってね、色々いじれるんだね。もう三回崩壊してるんだね。一回目は何もしないで現地人に任せていたんだけどね。崩壊しちゃった。それで、神歴995年にセーブしてあるデータをロードしてね、君と同じように向こうの世界から魂を連れてきてね。この子は15歳で不良でその地域の番長だった子でね。バイク事故で死んだのを連れてきたんだ。それで、ステータス特大UP、創造神の加護(特大)とユニークスキル20個、ユニークアイテム20個、ステータス補正特大UPを与えていってもらったんだけどね。この子が原因で崩壊しちゃってね。」
「それは、はっちゃっけたのかな?」
「まあ、そうなんだよね。強くしすぎてね。こちらの天使でも押さえれなくなっちゃってね、最後は自滅しちゃった。」
「天使って?」
「その辺りは後で、3回目はもう一度、神歴995年をロードしてね、今度は、15歳で死んだ子を10人連れて来てね、全員のステータス中UP、創造神の加護(中)とユニークスキル4個、ステータス補正中UPを与えて、色んな場所に置いてみたね。殺し合いの末に10人とも死んじゃってから崩壊しちゃってね。で、4回目である今回は君だけってわけなんだけど」
「俺は一人だけ?なぜ今まで15歳?」
「そう一人だけで尚且つ、少しは社会経験を積んでいて、異世界転生系の理解がありそうな人間を選んでみたね。この世界では15歳から成人になるのであまり離れすぎるのもどうかと思ってね。君のその身体も15歳だからね」
なんとなくは、わかったがもう少し聞いてみるか
「俺も神歴995年から始めるってことか?」
「そうだよ」
「俺はどんなどんなメリットやデメリットがあるんだ」
「まず、デメリットは輪廻転生が遅れるけどこちらと向こうの時間軸が違うのでこの世界で一生を費やしても向こうで1年も経ってないね。メリットは君の好きな魔法とかが使えるよね。後、がんばればハーレムとかかもできるよね。一夫一妻制じゃないしね」
さすが、記憶を見てるだけはあるな。俺が魔法に憧れているのがばれてる。それにハーレムか、夢が広がるね。