学園入学
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↑に登場人物の設定などがあります。
おおお?こ、これは!?
【ドライト様!】
な、何て事だ!
【どうしますか!?】
どうするもこうするもああするも、ハッ!?
キャ、キャロの元に行かなければ!
【なんか1個多かったですがそうですね、キャロリン様の元に早く行きましょう!】
『え?なんで?なんで私の名前が無いの?
点数が同じなら名前順だから……アレナムちゃんの次は私のはずだよね?
でも私の名前は無い……え?この掲示板に名前が無い?50位以内に入れてない?』
賢者の学園の合格者は300名、掲示板1枚には合格者50人の名前と成績、そして獲得点数が書かれていて同点の者は名前順に書いてある。
その掲示板は左から成績が高い者順に書かれており、一番左の上位50人にキャロリンの名前は無かった。
キャロリンはその事実に真っ青になりプルプルと震えて目には大粒の涙が浮かんできている、セイネ達やシリカ達もなんと声をかければ分からずに目を反らしていると……ドライトがキャロリンの頭から飛び上がり掲示板に向かった。
『ドライト様!ど、どうしよう!見捨てられる?私に祝福を与えてくれて居場所を作ってくれた方……い、いや!ドライト様、私を見捨てないで下さい!』
キャロリンは飛び去ってっていくドライトに見捨てないで!っと声をかけようとするが、その前にドライトに呼び掛けられる。
「キャ、キャロ……」
「……!」
キャロリンは返事をすることが出来なかったが何とか顔を上げてドライトを見ると、ドライトは全身をプルプルと震わせ何かに耐えているようだった。
「キャロ!」
『怒っている!ドライト様の祝福を持ってるのに首席どころか50位に以内にも入れなかった私に怒ってるんだ!』
「キャロオォォ!」
『へ、返事!返事をしないと!
顔をあげてドライト様をしっかりと見て返事をしないと!』
キャロリンは覚悟を決めてドライトを見るとドライトは――
両腕を広げてキャロリンに突進して抱きついたのだった!
「ドライト様!?」
「やりました、やりましたよ!」
「え?な、何がですか?」
「キャロが一番です!キャロがNo.1ですよ!」
「え?え?え!?」
「あれを見るのです!キャロが首席ですよ!」
そう言ってドライトが指差した先に7枚目の掲示板が有った、そしてその7枚目の掲示板に書かれていたのは――
受験番号 00001番
名前 キャロリン・レムリア・ジェード
点数 11100点
物凄い高得点を取ったキャロリンの名前が書かれていたのだった!
「流石はキャロです!
私の想像以上の高得点ですよ!」
ドライトはそう言いながらキャロリンの手を取り小躍りしている。
「待って待って、待ってって!」
固まっていた、シリカ達とセイネ達の中でいち早く復活したシリカがドライトを呼び止める。
「なんですか?首席以下の祝福者持ちのシリカ姉さん」
[ピシィ!]
周囲が氷付いた、シリカに続き復活したサルファ達がドライトを囲む、セイネ達はキャロリンを囲んでどういう事か尋問し始めた。
「ドライト、どういう事なの?
テストは各100点満点で6学科4実技で1000点、ここに試験官などの判断で上限100点まで加算されるわ、つまりレイナ達の取った1100が最高点」
「キャロリンさんの点数は11100点、10000点はどこから湧いたのですか?」
シリカはドライトを後ろから羽交い絞めにしながら最高点以上を取ってるのはおかしい!と言いレイナは剣を抜いて突きつけながらドライトに言うがドライトは、
「知りませんよ、実力差じゃないんですか?」
そう言って神経を逆なでしている。
「知らない訳ないでしょう!?ドライトさんが何かしら介入してあの点になったとしか思えませんわ!」
「どんな手を使ったのですか、今後の参考に教えてください!」
サルファは完全にドライトが何かしら介入していると考えてドライトの首を絞めながら詰問している。
リティアはどんな方法を使ったのかの方に興味がいっているようだ。
「ってかお前ディアン様とセレナ様の名前に誓ってウソの結果は言わないって言ってたよな!」
「ウソツキは貴族の始まりと言います!メルクルナ様とカーネリア様に懺悔する気持ちでしゃべりなさい!」
カーネリアはディアンとセレナに誓ってウソは言わないと言ったのはウソだったのか!とドライトのお腹をポコポコ殴りながら叫んでおり、アレナムは貴族、しかも王族の前でとんでもない事を言っている。
「ドラちゃん……セイネの首席……盗んだ!」
「盗賊の私から盗むなんて……流石はドライト様です!」
アンジュラとセイネはドライトを指差して変な事を言っている。
そしてドライトはプルプルと体を震わすとシリカ達から逃げ出して怒りだした。
「失礼ですよ!私は父様と母様に誓ってウソの報告はしてません!
それに介入もしてませんよ!なんならステラとルチルに誓っても良いですよ!?
あと、どうやって首席を盗めばいいのですか……」
そう言ってドライトは介入も改ざんもしていないと言う、シリカ達は納得できないとつかみ掛ろうとした時、ドライトを呼ぶ声が聞こえて来た。
「ドライト様~」
ドライトを呼ぶ方向を見ると学園長――クリスティーナが夫のビクターにお姫様抱っこされながらこちらに向かって来ていた、子供達も相変わらずローブを着て両親の後を追ってきている。
「ドライト様!おめでとうございます!流石はドライト様の祝福者ですね、10000点越えなんて初めてですよ!」
「「「おめでとうございます!」」」
クリスティーナがそう言うと続いてビクターや子供達も祝福の言葉をあげる、それを見ていたシリカ達は気がついたドライト以外に介入が出来てドライトの信奉者が居る事に。
「ドライトさん……あなた“は”介入も改ざんもしていないのですわね?」
「当たり前です、父様と母様に誓ったのですからね」
「じゃあクリスティーナさん、あなた“は”どうなのですか?」
「改ざんなんかしていません、キャロリン様は満点合格です!」
「じゃあ、10000点はどっから来たんだよ!」
「「ここからですよ?」」
そう言ってドライトとクリスティーナが差し出したのはテストを受ける前に書いた名前と所属に種族などを書いた紙だった、セイネやアレナムのも含めて5枚あるがキャロリンの物だけ赤い文字で10000点と書かれていたのだ、シリカ達だけでなくセイネ達もそれを食い入る様に見ているとアンジュラが
「……ここ」
っと右隅を指差した、そこに物凄い小さな字で書かれていたのは――
名前や所属に種族、得意な戦闘方法や学科を答えなさい。 /10000
「まてやこら?」
「キャロちゃんこれはズルいでしょ!」
カーネリアとアレナムが文句を言うとキャロリンは、
「いや、私も知らなかったんですよ!っと言うかここに何かあるのは気づいてたんですけど汚れだと思ったんです!」
それほど小さな字で書かれていたのでキャロリンもテストを受ける緊張で気付かなかったようだ、シリカ達は矛先を変えてドライトとクリスティーナに「無効よ!」っと叫んでいる。
キャロリンもこれは流石にダメだとドライトにこの点数は引いてもらおうと近寄ると、シャープ一家の末の娘であるナタリーがキャロリンの前に出て声をかけて来た。
「キャロリン様、首席合格おめでとうございます!
私も学園に通うために入試を受けたのですが、1100点止まりでした!流石は銀龍ドライト様の祝福ですね!素晴らしいです!」
そう言ってきた、それを聞いたキャロリンは
「……そうですよね!ドライト様が1番です!」
満面の笑みでそう言い放ったのだった!
「ちょ、キャロ!?」
「あなた日和見ったわね!?」
「いくらドライト様ためとはいえ酷いくないですか?」
「そうですわ!第一そんな卑怯な手で1番になっても嬉しくないはずですわ!」
「なに言ってるんですか!ドライト様は手を加えていないのですよ?周りの方々が信奉した結果がこれなのです。
つまりドライト様の素晴らしさが世に広まった結果なのです!」
「そうですよ!負け犬共は大人しくしているのが良いんです!
そして、ドライト様の偉大さを感じていれば良いのです!」
「「「「誰が負け犬か!?」」」」
セイネ達は文句を言ったがキャロリンとナタリーは祈る様に手を組んで辛辣な事言っている、すると等々揉み合いになりその拍子にナタリーのフードがめくれてしまった、そしてフードの下から現れたのは……
母譲りの銀髪をボブカットにした美少女だった!
キャロリン達はドライトがまだ見せない方が良いと言っていたのでフードがめくれた瞬間「あ!」と驚いていたが美少女が出て来たのでさらに驚いている。
そしてまたシリカに捕まってしまったドライトの腹をポコポコと殴っていたカーネリアがドライトに言う。
「……おい、ドラ公、お前まだ見せられないと言って昨日俺達に凄まじい殺気を放ってきたよな?」
「今のは事故ですからしょうがないですが、ナタリーの酷い姿が見られてしまいました……
良いですか?よく見てください?」
そう言ってドライトはシリカの拘束からスルリと抜け出すと、ナタリーの側に飛んで行き。
「ここですよここ、ここをよく見てください?」
っと目を指差して、
「まつ毛が短いでしょ?女性としてこんな姿を見られるのは耐えられないでしょう!可哀想です!」
そう言ったのだった……
学園の食堂に場所を移して話し合いが行われる事になった。
ドライトはす巻きにされて転がされていたがキャロリンとナタリーの手によってテーブルの上に寝かされている。
「セレナ様、流石にこれは認められないです!」
「ええ、このテストの結果もですが私達に……嫁に殺気と威圧を放つなんてDVですわ!」
「本気でビビったんですよ!?」
そう言われてセレナも顎に手を当ててため息交じりに
「そうね……いささかやり過ぎね」
そう言っていると、アンジュラが変な事を言い出した。
「たぶん私達……全部ドラちゃんの手の上で……踊らされてた」
「へ?どういう事?」
「あの魔道具は……完成品……儲ける為には……誰かに売らないとダメ……つまり昨日のゴタゴタと……昨日の学園長室で聞いた……洗脳どうのこうのは……テストでキャロちゃんに首席を……取らせる為だった……」
「「「へ?」」」
シリカ達は訳が分からないようだったが、セレナはハッとした表情で今まで一言も言葉を発してないユノガンド達を見ると、すでに席から居なくなっていた。
しかし食堂の出入り口はガンジス達が見張っていたので、逃げ出せずに調理場の隅に隠れていたのだった!
「どういう事なのか説明してくださいね?」
「おおお!?恐ろしい程の殺気を感じるぞ!ドライトすまんが裏切るからの?」
ガンジス達によってす巻きにされたユノガンド達はドライトの横に転がされている、そしてユノガンドが語った衝撃の真実は!
学園都市に着く前にユノガンド達は魔道具を見せられて売り出す事を聞いていたのだそうだ、そしてユノガンド達には特別にタダで提供すると言われて今回の計画に加担したらしい。
その計画とはキャロリン首席ゲット&セイネ達にドライトの祝福を授けちゃうぞ作戦だった。
キャロリンに首席を取らせてセイネ達に自分が如何に素晴らしいかを洗脳して理解させる事により、ドライトの祝福を受け入れさせてあわよくば称号欄をいじって自分の祝福を上位にさせてしまおうとの事だった。
「ドライト……!」
シリカが怒りに震えながらドライトを見ると、ドライトはセイネ達を集めて演説していた。
「どうですか?私にかかればシリカ姉達を手の平で踊らせるなんて容易い事ですし、原始の神であるユノガンド様ですら私の指示に従うのですよ?素晴らしいでしょ?
そしてなんと今なら私の祝福を皆さんに授ける事が出来るのですよ?少し称号を弄らせてもらいますが良いと思いませんか!?」
「素晴らしいです、皆授けてもらいましょう!」
「羨ましい限りです……ドライト様の祝福を貰えるなんて!」
キャロリンとナタリーはヨイショしているがセイネ達の反応は芳しくない、「リア様のがあるし……」「サルファ様が良いと言うなら考えますわ」っと言って微妙な顔をしている。
結局ドライトはバレたにもかかわらず諦めずにセイネ達を勧誘していた件など諸々の罰として、セレナにお尻叩きの罰を受ける事になったのだった……
罰を受けてドライトが尻を抱えてのたうち回っていると、急にドライトは亜空間から大量の洗濯機を取り出して辺りに並べ始めた。
「ドライト、何を!」
セレナが不審に思ってドライトに声をかけようとした次の瞬間、ディアンにセレナ、龍神達とユノガンドが戦闘態勢を取る、4神にメルクルナとシリカ達はキャロリン達に学園長、シャープ一家を守る様に動いた次の瞬間!
世界が割れた――
そして亜空間に放り出されると周りには邪神に魔神の軍団が姿を現していたのだった!
「フハハハハ!クリスティーナ殿お久しぶりですな!
どうやって家族を救ったのかは知りませんがまた肉体を破壊してあげましょう!
それに生き残りも居るようですな!」
そう言って1体の邪神が前に進み出るとシャープ一家やマサミ達は驚きながらも前に出て来た邪神を睨みつける。
「き、きさま!あなた子供達を!」
「おのれ!前回のようにはいかないぞ!」
「私達も戦う!」
「学園長!ヒロ、クミ、アイラ、戦闘隊形よ!」
「おう!」
「アイラ!援護して!」
「了解!」
そして邪神を見たユノガンド達も「アハットか!これまた大物が釣れたのう!」っと叫んでいて、セレナも「名持の最上級邪神……しかもアハットと言えば原始の神々にも危険視されている……」そうつぶやいている。
「おや?ユノガンドのクソガキに龍神共も居るようですね?しかし力が落ちましたか?なんにせよその力でこの私と軍団に対抗できま「アタァ!」[ボゴォ!]グオオォォ!?」
偉そうにしていたアハットの背後にドライトが何時の間にか忍び寄ると、トンファーで殴りつけた!
そして殴られたアハットは洗濯機の方に吹き飛ばされてそのまま洗濯槽に入って行ってしまった。
「お、おのれきさまぁ!」
「アハット様!」
「子竜ごときがぁ!」
邪神と魔神の軍団は怒気を込めて怒鳴りドライトと洗濯機に群がろうとした瞬間!
「ガアアァァァァ!」
ドライトは全ての偽装を解き、完全に力を解放して咆哮したのだった!
ドライトの姿は18m程の龍の姿となっていて完全に成龍の姿になっていた、全身は輝きを放ちその立ち振る舞いは偽装している時とは比べ物にならない程に凛々しく美しかった、その姿を見ているシリカ達は龍の姿に戻りながらポーっと頬を染めて見とれている。
「ドライト、素敵よ!」
「おお……凛々しくなりおって……父として誇らしいぞ!」
ディアンとセレナはパチパチと手を叩きながら喜んでいる。
「「おお~さすがはにーちゃだ~」」
ステラとルチルは大喜びで何故か大漁旗と豊漁旗を振っている。
龍神達は感動の涙を流しながらスマドで撮影しまくっている、そしてそんな龍達もシリカに続いて人化を解き力を解放し始める。
「ふん!愚か者共が、名持の邪神とは言え所詮は邪神よのぅ。
わらわ達が力を抑えて偽装していたことに気づかんとはのぅ」
「ユノガンド様、それだけドライトさんの開発した偽装と隠蔽が凄いって事ですよ」
「そうですね、この距離でもユノガンド様や龍神様方の力が落ちたと勘違いしてたんですから」
「それもそうじゃの?この偽装と隠蔽も世に広めれば邪神に魔神共を討伐するのに役立ちそうじゃのぅ!」
「何にしろユノガンド様、殲滅戦ですよね!最上級神になって初めての本格的な戦闘よ、腕が鳴るわ!」
「ちょっとメルクルナ、油断したらダメだからね?私の後ろに隠れてなさいな!」
「前回はメリルルナ姉様とマリルルナ姉様に戦闘任せたから今回は私もガンガンいくわよ?」
ユノガンド達も装備を整えて光翼に羽を出して戦闘態勢を取る、そしてユノガンドがシリカ達を見て言う。
「ん?なんじゃ?お主等は行かんのか?」
「……ドライト……素敵だわ……あ、レイナ達や学園長達の護衛をしないと」
「なんじゃ、ほれ?ガンジス達が残っておるじゃろ?前回もその前もガンジス達やドライトばかりが戦ったから譲ってくれるようじゃぞ?
それにドライト、お主等の夫の一鳴きであいつ等は固まっておるわ!妻として後始末をつけんか!」
「妻として……皆行くわよ!」
「はい!」
「おう!」
「……嫁の仕事!」
ユノガンドに妻の仕事と言われてシリカ達は完全に力解放して飛び上がり、ディアンにセレナやユノガンド達と共に邪神達に向かって行く。
残されたキャロリン達は呆然として見ているとナタリーが龍神達に質問する。
「あ、あの、アハットが一撃でやられたような気が……それになんで残りの邪神達は動かなかったんですか?」
「ふふ、本気のドライトならあの程度の邪神は瞬殺よ?でも何かしらの実験するみたいで洗濯機に入れたのね」
「それに残りのカスなんか物の数じゃないわ?何体かそこそこ力が有るのも居るみたいだけど、ドライトの本気の咆哮にビビッて動けなくなっちゃったのよ」
「それに最早あ奴らは逃げたくても逃げられんのぅ!ドライトが咆哮と共に結界を張ったし周りをすでに分身体が囲んでおるわい!」
「しかし増々と力を増したのぅ……流石はドライトじゃ!」
そう言って嬉しそうにスマドで撮影を続けている、ドライトはどうやら自分が戦闘に加わる気は無い様で洗濯機の側に居るのだった。
そして戦闘は一方的な殲滅戦で終わった、ステラとルチルはドライトに抱っこされながらたまに邪神の方にブレスを放っては「「あたった~!」」などと喜んでいて、途中メルクルナから「ドライトさん動きが無いとつまらないから拘束を解いて」と言われて拘束を解くとディアンとセレナも本気を出してしまった為にあっと言う間に戦闘と言う名の殲滅が終わったのだった。
「じゃあ元の世界に戻りますか、それで入学にの手続きをして帰りましょう」
そうドライトが言うと割れて砕けた世界が逆再生される様に元に戻り終わると、元の学食に戻ったのだった。
こうしてキャロリン達は無事?に賢者の学園に入学したのだった。
お読みいただきありがとうございました。
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