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転生龍の諸国漫遊記!  作者: バリ君
子龍編
47/174

大漁祭の終わり


嫌です!嫌ですよ!


なんで私が男体盛りなんてしなければいけないのですか!?


サービスシーン?


なら、私でなく……

そう!サルファ姉さんで良いじゃないですか!


え?なんで私か?女体盛りするのに大きなお胸は邪魔なんですよ……


ふぁ!?サ、サルファ姉さん、アイアンクローを止めてください!ミシミシいってますから!


た、助けて~




ドライト達が重要性の高い話で揉めているのをアスモデルは自分の胸と交互に見つめていると、メルクルナから叱責される。


「アスモデル、あんたはサルファさんよりは、十分あるからそっちの事より龍の章の説明を……

サ、サルファさんなんで私にもアイアンクローを……いでえぇぇぇ!?」


ドライトを右手にメルクルナを左手に掴んだままサルファは去って行く……


「えっと、龍の章の話でしたね……

ジェード王国の方々以外でどなたか見聞きした方はいらっしゃいますか?」


シスター達やアレクスの関係者達が首を振っていると、シスターセアースがアンディ王太子に聞いてくる。


「さっきからなんでジェード王国は良いの?

アンディ王太子……様、だったからしら?隠し事はしないで欲しいですね?」


「失礼なシスターね!

わが王国はメルクルナ様に新しい写本を、直接頂いてるのよ!」


そう、アンディ王太子の横に居たティナが豊かな胸を反らして自慢気に言うとシスターセアースとシスター達は驚き戸惑う。


「な!せ、聖騎士!わ、我等のメルクルナ教国も、もちろんもらってるわよね!?

ま、まさかもらってないなんて事言わないわよね!

……おい、なんで目を反らす……殴り殺すわよ?」


ニコニコと笑ながらセアースは、メルクルナ教国の面々に向かって行くが……


「やだやだ……自分達がもらえなかったからって内輪揉めしちゃって……

アンディ王太子様、情けない者達ですね!」


「テ、ティナ、今日に限って随分厳しいね……」


「なんか、彼女、セアースさんですか?

あの方とは敵対しないといけないと言う思いが沸いてくるのですよ……」


「……ティナ様……ですよね?

何故か私もあなた様に敵愾心が沸くのですよ、何故かしら?」


そこにドライトとメルクルナにアイアンクローを極めたサルファがやって来た。


「あら?ごめんなさい?ドライトさん、あなたでしょ?」


「つ、連れてきたのは私ですが、よく考えたらなんで私がアンディ王太子さんの、ハーレム作成に協力しなければいけないのですか!

先に私のまともなハーレムが欲し「ふん!」ガア!?」


「さぁ、ドライトさん……向こうで色々聞きますわ、あらあら……呪いは解かないとでしょ?」


サルファがそう言うと、ティナとセアースは顔を見合わせて、「へ?あ、あれ?なんで!?」「え?え?なんで!?」っとビックリしている。


それを確認するとサルファはセレナ達の元に向かって行く、ドライトとメルクルナを引きずったまま……


「あー、ドライト様がいがみ合うように呪っていたみたいですね……何故そんな事してたかは後で直接聞いてみてください。

何にしろ龍の章をご説明します、よろしいですか?」


アスモデルがそう言い始めしまい、ティナとセアースは色々聞きたい事があったが、肝心のドライトとメルクルナはサルファが連れ去ってしまったので、アスモデルの説明を聞く事にする。

そしてアスモデルが話した内容に、驚愕するのだった……




「それでは……


龍の章


これまでに創造の章や創生の章でも出て来た龍について説明する、この章はこの世界……ユノガンドの行く末にも関する事なので、最重要な章とする。




龍……これまで私は邪神に魔神、そして異界から現れた悪魔でも言及したが、もしこのユノガントを……いや、ここ以外の世界でも、世界を完全に破壊……消滅させる事ができるとしたら、原始の神々以外には龍か龍神以外に居ないだろう。


我々は龍がそれほどの力を持つと、理解しなければならない。


そして、一番の問題はそれほどの力を持つ龍達の性質である、では龍の性質とは?


例えばの話だが、もしある人物が龍の前で溺れていたら?魔物に襲われていたら?龍は助けてくれるだろう、だがその龍が何かで急いでいたら?

その時は龍は見捨てるだろう……いや、見捨てると言うのではなく見向きもしないと言うのが正解だろう。


人であろうとエルフであろうと魔族であろうと、その他の様々な種族であろうと、目の前で蝶が蜘蛛の巣にかかっていたとしてそれを助けるだろうか?

気まぐれに助けるかも知れない、だが急いでいたら?それこそ人気のパンが売切れる前にパン屋に行きたいから助けなかったとして。


それで他人から“パンと蝶の命を天秤にかけてパンを選ぶなんて酷いやつだ!”と言われても逆にその他人は“たかが蝶じゃないか?”“ならお前は立ち止まり、自分の用事に間に合わなくなっても助けるのか?”と逆に言われてしまうだろう。


それと同じように龍にとって、他の生命体の事は同程度の問題でしかないのである。


今にも人が魔物に殺されそうになっているとして、通りかかった龍が助けるのは暇だから……

たまたま目に留まったから……その程度の理由しかないのだ。


そして、ここで問題になって来るのが龍達の性質である。




もし、溺れている、魔物に襲われている、その人物が見かけた龍以外の他の龍や龍神から祝福を受けていたら?




答えは最悪の結果が出ると言う事である、龍達は自分達が守護や加護を与えた相手や眷属達を愛し守る。

その中でも祝福は龍達が、龍神達が絶対に守り幸せにしようと決めている相手である、その者が害されそうになれば、龍達は、龍神達は持てる全ての力をもってして助けようと守ろうとするのだ!




それで例え世界が滅ぼうとも……消滅してもその者を守ろうとするのだ……




また龍は同族の子供達を非常に大事にする、この世界にも龍の産卵地である世界樹があるが、決められた手順をふまずに侵入してくる者を決して許さない。

何故なら自分達の……同族の子を守るためである。


だからこそ、その麓にある世界樹の森に住むエルフを始めとする妖精族は世界樹の森を守るのだ、もし不届き者が手順をふまずに世界樹に近づけば、龍は容赦なく森ごと滅ぼすのを知っているからこそ、妖精族は必死になり侵入者を撃退するのだ。


何にしろ龍の性質と言うのは同族の子と祝福が授けられた者に対する愛情が強いと言う事なのだ。


が、ここでその愛情の強さが裏目に出る事が有る。どういう事か?


暴走するのだ、常に近くに居て同じ考えを持つ龍の子供達ならあまり問題にならないのだが……祝福を与えた相手にはその種族にとっての幸せが何かを考えて、祝福を持つ者が望んでなくてもそれを与えようと暴走するのだ。


ちなみに暴走した結果、消滅してしまった世界は……結構ある。


原始の神々は盟友の龍のした事なので“ま、しょうがないか!”程度で済ませてしまうので期待しない方が良い、そしてその世界を管理している管理神も自分達より強く上の存在である龍に文句が言えるわけがないので泣き寝入りするしかないのだが……


消滅するか滅んだ後に龍達が力を貸してくれて自分で世界を1から創造できたので“ラッキー!”と、喜ぶ者も居るのでこちらも期待できないので注意が必要である。




そしてこの世界、ユノガンドにはまだ龍から祝福を授けられた者は居ない……ここまでが古い聖典と同じであるのだが、私の管理するユノガンドにも祝福が与えられた者が等々出た。


龍達が産卵のために介入した世界なので元々龍達の数は他の世界に比べてアホみたく多いい、正直に言うと私がこの世界に派遣されてきた時には10柱の龍神と、1000を超える龍達が居たので着いてすぐにユノガンド様の所に逃げ帰った位だ。


その後龍神様方は4柱に龍達は500程まで減ったが、他の世界には龍の番が家族づれて5体居るだけでも恐ろしく珍しいのだ、だからこそ何時かは祝福持ちが生まれるのは覚悟していたが……




与えた龍が問題だった、“銀龍ドライト”龍神ガンジス様、レムリア様、モリオン様、ヌーマ様の直系の孫で親は父が龍王ディアン様、母が白龍姫セレナ様というそれこそ龍のサラブレッドっと言われ、孵化する前から原始の神々も注目していた存在だ。


卵の頃に月日が経てば経つほど力が弱まり、大した存在ではないと言われ注目もされなくなったのだが……孵化した瞬間を龍神様方と管理システムで後から見ていて眩暈がした。

私の目を通して見ていたユノガンド様を始めとする原始の神々も「だ、騙された!」と言うほどだった。


一体何があったかと言うと、“銀龍ドライト”は孵化してすでに光り輝いていたのだ、龍神様方も「孵化してすでにあれだけ光り輝くとは素晴らしい!」や「私達力有る龍神達の中にも孵化した時にすでに輝いていた者などいないわ!」と言い喜んでいた程である。


しかも続きを見ているとすぐに輝きが消えたのを見たユノガンド様が「な!隠蔽!?そ、それに魔力操作に気配遮断もしているの!?せ、潜伏も使い始めた……」っと呆れ驚いていた、そんな存在が祝福を与えたのだ、ユノガンド様達原始の神々にも、祝福された者に注意する様に言われている。




この聖典にもその名を書こうと思ったのだが、“銀龍ドライト”に「個人情報保護法により記載するな、晩飯無しにするぞ!」っと言われたので書くのは諦めた、ただしヒントだけは残しておこうと思う。


現ジェード王国の第2王女、金髪に橙色の目を持つとてつもない美少女、良い子なので私も祝福を授けている、このヒントで……あ?何よドライトさん?それはヒントじゃなく個人情報をさらしているだけ?ちょっと来い?い、いや、何処に連れて行こうと……や、止めれ!噛むな!いでででで!か、噛んだまま引きずるな!だ、誰か助けて!……日記はここで終わっている。


日記!?」




皆が静まり返りジェード王国の面々はなんて言えば良いのか分からずにクロワトル大陸の面々、特にメルクルナ教国の方は絶対見ようとしていない。


「ちょ、ちょっとメルクルナ様!これは何なんですか!日記ってどー言う事ですか!?」


「アスモデルは聖典見た事ないの?」


「写本しか見た事なかったんですよ!原本は見るなって言われいて……写本の方は原始の神々にも祝福された者に注意する様に言われている。

で終わっているんですよ!メルクルナ様!死んだふりしてても起きているのは判るんですからね!?

聖典の原本の終わり方はなんなんですか!答えなさい!」


メルクルナとドライトは必死に逃げようと手足をジタバタと動かしているが、サルファがガッシリとアイアンクローを極めているので逃げれずにいる。


「い、良いじゃないのよ!今度は聖典の改竄や破棄なんてさせないために、写本以外あげない事にしたんだから!

遊び心は大事だとドライトさんも言ってるわ!」


「そうです、そうなんですよ!常に生活の潤いを保つのには、ちょっとしたちょっとした遊び心は大事なんですよ!」


「いや、ドライト、メルクルナ……あんた達のはどちらかと言うと悪ふざけの部類よ?」


「そうですわね、2人共反省した方が良いですわ」


「ホントにこいつらはどーしようもねぇな……」


「ドラちゃん……なんでアンディ王太子に……ハーレム作ってあげようとしてるの……?」


アンジュラが突然、関係ない事を言ったので皆が驚いているがアンジュラは続けて言い放つ。


「聖典をアスモデルが……読んでいる時アンディ王太子は、目を背けてた……つまり原本の内容を知っていた……それにドラちゃん、自分のハーレム作ったら……アンディ王太子のも作る様な事……言ってた……おかしい……疲れた……」


「ド、ドライトあなたまさか……」


「な、なんですか!シ、シリカ姉!そんなに強くアンディ王太子さんを見ちゃダメです……!止めるですよ!?」


「ア、アンディ王太子、あなた何時の間にドライトから祝福を受けたのよ……!」


「え!?ほ、本当だわ!」


「ウ、ウソだろ!……隠蔽してやがる!」


「祝福あげたから……ドラちゃん、アンディ王太子が望む……幸せをあげようとしてた……」


「あ、あの、アンジュラ様……アンディが望む幸せってまさか……」


「ハーレム……」


「おい、ちょっとこっち来い、おら逃げるな!」


「ティ、ティナ!敬語忘れてる!それに怖いから!まっ、待って!剣で斬られたら死んじゃうから!ティナの事をちゃんと愛してるから!」


「ならどういう事かちゃんと説明して!」


「い、いや実は……」




アンディ王太子が経緯を放すと皆納得した。


アンディ王太子がドライトから祝福を授かったのはキャロリンが学園に通いだし、くっついて行ったドライトが図書室で学園都市の本を見つけた時らしい。


学園都市に留学した事のあるアンディ王太子に色々聞こうとドライトが訪ねて、その際にキャロリンの話にもなり、幸せになって欲しいとアンディ王太子がドライトに頼んだのだ、そして文武に優れてキャロリンに対しても溺愛はしているが他の姉弟とは違いストーカーまがいの事もせず、まともなアンディ王太子をドライトが気に入り、祝福を授けたらしいのだ。


ただ、あんまりホイホイやるなとセレナに言われていたので、隠蔽していたらしいのだが、そこでドライトは「アンディ王太子の望む幸せはなんですか?」っと聞き、それに対してアンディ王太子は「ティナの事は愛しているが時期王として、そして父や母達を安心させるためにも早く子供が欲しい」っと言ったのだ。


婚約者で正室になる事が決まっているティナ・シャーマはエルフ族なので子供が出来にくい、そこでドライトは今回の留学で身分の釣り合いが取れて、優秀で心の清らかな者を何人か見つくろうと、画策していたそうなのである。


そして、どうすれば幸せになれるか聞いても「御側で使えさせていただくだけで幸せです」としか言わないキャロリンに対して建国して女王になれば幸せになれるはず!っと暴走して今回の騒動になったらしいのだが、そこで偶然ドライトが見つけたのがシスターセアースだったのだ。




「あの、ドライト様……何故このシスターセアースがアンディ王太子様に相応しいのですか?」


「ティナさん、この方は元々メルクルナ教国の拳闘士団の団員、のフリをしてますがメルクルナ教国の大公の三女なんですよ!

まぁ、拳闘士団に一時期居た事も有るみたいですが、権力闘争が嫌になって尊敬していたトリア院長さんと一緒にアレクスに来たのですね……ズズズ……あー茶が美味い……」


「ドライトさん、アイアンクロー効いてます?」


サルファにアイアンクローされたまま、器用にお茶を飲むドライトに呆れてしまい、サルファはドライトとメルクルナを解放する。


ティナは「メルクルナ教国大公って、他の国じゃ王って事じゃ……つまり王族って事!?」っと驚愕している、メルクルナ教国は王権はメルクルナにあるとして国の王に当る者は大公を名乗っているのだ。


「何にしろキャロは女王になってハッピー!アンディ王太子はハーレム計画が一歩進んでハッピー!私は祝福をあげた2人がハッピーになってハッピー!良い事づくめじゃないですか!」


「ド、ドライト様、アレクスやクロワトル大陸の方々は……?」


「それは私の管轄外ですので……あちらの5番の窓口でお願いします」


そう言われてキャロリンがドライトの指差す方を見ると、何時の間にか1番から5番までの窓口が出来ており、1番には祝福者の願望管理課と書かれていたが担当者不在と書かれた札が有り、5番を見ると奴隷管理課と書かれていた。


「キャロ、ここでちゃんとドライト様に自分が何を望み、何がしたいかを伝えなさい……

でないと、また同じような行動をドライト様は起こすぞ?」


「は、はいアンディ兄様、ちゃんと話し合ってきます……!」


そう言ってキャロリンが窓口に向かおうとすると、トリア院長がキャロの行く手を遮り懇願して来た。


「キャロ、お願いがあります……アレクスに侵攻しようとしている魔物を、ドライト様に退治してもらえないか聞いてもらえませんか?」


「トリア院長様……では一緒に行って頼みましょう!」


そう言うとキャロリンはトリア院長のかたわらに立ち、迷う事無く担当者不在の札の有る1番に向かい備え付けの呼び鈴を鳴らした。


すると後ろでのん気にお茶を飲んでいたドライトが


「ちょ、ちょっと待っててください!今行きますので!」


っとやって来た。


「お、お待たせしました!こちらは奴隷管理課ではないですがよろしいですか?」


「は、はぁ……と言うかドライト様本体が対応してくれるのですね?」


「もちろんですよ!キャロの願望を聞くのは重要な仕事ですから……!

さぁ、何でも言ってください!なんなら、この世界の最高神にもならせてあげます!

メルクルナさんですか?好き勝手に遊びほうける事が出来ると向こうで喜んで……あ、アスモデルさんに怒られてます……」


「ド、ドライト様、私のお願いをお聞きください!」


「はい!さぁさぁ!早く言ってください!なんなんですか!なんなのですか!?」


「アレクスを解放してください……私は女王になりたくないのです……本当に、本当に私はドライト様の御側に仕える事が生きがいなのです……!」


「そ、そんな……!ここまで物凄い労力と苦労を重ね……てはいないんで別に良いんですが、そんなに気に入らなかったですか?」


「は、はい!ドライト様!私はドライト様や妹様方のお世話が出来るのが一番の幸せなのです!」


「キャロは無欲ですね、じゃあドライト軍団は撤収させますかね……」


「ありがとうございます!ドライト様、実はあともう1つお願いが!」


「キャロの要望はドシドシ受け付けてますよ!」


「ありがとうございます……!トリア院長様!」


「ドライト様……お願いがあります!」


「ああ……分かってますよ!さぁ、これをどうぞ!」


ドライトはそう言いながらどこからともなく大ジョッキを取り出す、中にはなみなみと乳白色の牛乳の様な物が入れられている。


「い、いえドライ「トリアさんの!ちょっと、良いとこ見てみたい!あ、それ!一気!一気!」……はぁ?」


周りの分身体が煽り始め、本体が


「飲みねぇ!飲みねぇ!ググゥっと飲みねぇ!」


と進めてくる。


トリア院長は仕方なくジョッキを受け取る、『キャロリン様が居るのですから無体な事はしないでしょう……』っと覚悟を決めると一気に飲み干した。

ほんのりと甘く、喉越しも良かったので一気に飲む事が出来たが、横でキャロリンが「トリア院長様!」っと驚いているので自分で自分を確認すると……自分の体が輝いていた。


だが、その光も徐々に薄れていき消えた、キャロリンがドライトに詰め寄る。


「ドライト様!トリア院長様に一体何を飲ませたのですか!?」


「なんの変哲もない普通のエリクサーです、病気のようだとリア姉は言ってましたが寿命ですね。

魂が疲弊して傷んでたので病気にもなってたのですよ、まぁエリクサー飲ませたので魂は修復されましたし病気も治ってます。

寿命は100年ほど伸びただけですね……」


「ドライト様、あ、ありがとうございます、ですが私のお願いはちょっと違ってまして……」


「へ?まぁ良いです、本当の願い事は何ですか?」


「実はアレクスはある強大な力を持った魔物に狙われているのです……次の満月にまで生け贄の子供達を用意しろと言われ、その満月が今日なのでございます……どうか……どうかあなた様の御力でアレクスをお守りください……」


「無理です!あの魔物は無理なんです!」


「ドライト様、何故……!」


キャロリンの横でトリア院長は真っ青になり、マクルイエ都市長は項垂れて静かに涙を流している、他の面々は「ドライト様……お情けを!」「こうなれば我等の力で子供達だけでも……!」っと混乱し始めているがドライトがキャロに言った言葉で静かになった。


「いや、キャロの願いでも無理ですよ!だってその魔物ってリヴァイアサン(偽)の事でしょう?

もう、食べちゃったんですから今更討伐と言われても……魂とか用意して復活させるにしても今日中には無理ですって!

明日はもう満月じゃないですし……あ!祖父ちゃん祖母ちゃん達を呼んで手伝ってもらえば間に合いますよ!そうしますか!」




[シーン………………………]




「……あ、あのぅ、ドライト様……食べたんですか?」


「ええ!トリア院長さん、愚かにも龍神であるリヴァイアサンさんの名前を騙ってたので、父様が塵どころか魂の欠片すら残さずに滅ぼそうとしたんですがね……よくよく視てみたら大変美味しい白身と出てですね!皆で美味しくいただきましたよ!」


そこに説教が終ったメルクルナが来て。


「あーあれ美味しかったわよね〜……ステラちゃんとルチルちゃんもおかわり!おかわり!っていっぱい食べてたしね〜……もー残ってないんだっけ?」


「番で居たらぜひ養殖したかったんですがね……

今残ってるのは装備にするからとジェード王国あげた、骨と皮位じゃないですか?内臓も残ってましたっけ?」


「白子は全部食ったわよ?」


「あ〜食べれる所は全部食べたんでしたね……トリア院長さん、どうしますか?急いで復活させますがちょっと時間が「い、いえ結構です!」あれ?良いんですか?」


「は、はい!あの魔物“達”が滅んでいたなんて……ドライト様ありがとうございます!」


そう言ってトリア院長は呆然としているマクルイエ都市長達の元に行こうとして……


「ま、待ってください!“達”ってどういう事ですか……?

リヴァイアサン(偽)は1匹だけですよね?」


「え……?」


ドライトがトリア院長を呼び止めて聞こうとした時、謁見室に拘束を解かれたアサセルム同盟の親衛隊員が飛び込んで来た。


「た、大変だ!例の魔物の眷属が現れたぞ!1000匹以上の数で、中には500mを超える大物も……!」




皆が慌ててテラスを出て海が見える位置に行くが……そこには既に半被を着たメルクルナとアンジュラが太鼓を叩きぬいていた!


そしてリヴァイアサン(偽)の子供達と鑑定の結果出ている魚群に20m近い光り輝く銀色の龍が、鉢巻をして半被を着て迫っていた。


アレクスの街のあちらこちらから、20m近い大きさになったドライト兵達が飛び上がり神器やブレスを使い魚群を誘導していく。


「うひょひょひょひょ!これからあなた達は……そう!島オコゼと言う名を差し上げます!

異空間か何処かに養殖惑星を創るのでそこで増えてもらって、我々の食生活を豊かにしてもらいますよ!

そーれ!乱獲〜!」


ドライトが乱獲と叫ぶと同時に全てのリヴァイアサン(偽)……否、島オコゼ達は亜空間に捕えられ消えていった……


半被を着た銀龍、ドライトは太鼓の音に合わせて踊り狂い大漁を祝っている。

その周りに2頭の5mほどの銀龍が大漁、豊漁っと書かれた旗を持って飛び回っているのだった!


「たいりょう〜」「ほうりょう〜」


「「めでたーい!」」


こうしてアレクスの大漁祭は終わりを告げ……今まさに真の大漁祭が始まったのだった!

お読みいただきありがとうございました。


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