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転生龍の諸国漫遊記!  作者: バリ君
幼龍編
27/174

建設場所の確定

俺はメルクルナに頼まれて、メルクルナ達の神域の建設に着手しようとしたのだが……




「ドライト様!?」


「あ、あれ?キャロじゃないでしゅか?なにしてるでしゅか?」


「私は聖地に祈りを捧げに来たのですが……

ドライト様こそ何かの御用がおありでこの地に来られたのですか?」


「……チーズとかもらいわすれてたのでもらいにきたのでしゅよ!」


「はぁ?……あ!

す、すいません!魔法袋は城に置いてきてしまったので……

な、何か他に探します!」


「なりゃこんどでいいでしゅ……」


「そ、そんな訳には!」


すると、護衛だろうか?一緒に居た騎士総長のティアが言い出した。


「王都までおいでいただければすぐにご用意するのですが……」


「しょうがないでしゅね……いきましゅか!」


「ちょ!私の家はどうするのよ!?

それにセレナさんに黙って行ったらまたお尻ペンペンですよ!」


「わしゅれてましゅた……ざんねんでしゅが、つぎのきかいをまちゅます……」


「は、はぁ……」


「それにちょっといそがしいんでしゅたよ、キャロこんどはかあちゃまにちゃんときょかもらっていきましゅから、そのときにくだしゃい!」


「わかりました、その時をお待ちしております」


こうして俺達は巣に戻ったのだった。




「ちょ、ちょっと!戻ったのだった。じゃないでしよ!?私の豪邸はどうなったのよ!?」


「ドライト、有無を言わせずに私達も連れ帰ったけどメルクルナに住む場所を創ってあげるんでしょ?」


「ドライトさん、龍として神との約束を破るのはいかがなものかと……」


俺はキャロリンと先ほど偶然会った事でストーンサークルに神域を創るのはまずいと思い帰ってきた事を説明する事にした。


『いえ、今日は元々下見のつもりだったんですよ、でもあそこに創らなくて良かったです』


「ドライト?ストーンサークルに創っても良いとレムリアお母様達が言ってたじゃない?」


『いえ、母様、あそこはまずいですよ。

意地悪で言っているんではなく、あそこはジェード王国の聖地なのですよ?

しかも、転移陣が近くに有りそこそこの大きさの町ともそんなに離れてないんですよ?

そんな所にメルクルナの神域を創ったらどうなると思いますか?』


「あ!人々が押し寄せて来るな!」


「それに……駄神の聖地にもなる……」


『しかも、あそこは竜騎士の試験場ですからね……

私が創ってメルクルナさんが住み始めたら飛竜が寄りつかなくなりますよ?』


「それは流石にまずいわね……」


「な、なら私の豪邸は?多機能な豪華な部屋は!?」


『豪邸とか多機能な部屋はともかく、別の場所にするしかないですね……』


すると今まで黙ってたアンジュラ姉さんが突然要望を言ってきた。


「山で……いっぱいすめる場所に造って……」


「アンジェさん、私あまり高い所はちょっと……」


「お前まさか神のクセに高所恐怖症だとか言うんじゃないんだろうな?」


「リ、リアさん失礼なこと言わないでください!

高い所は雲ばっかで景色が良くないんですよ……」


「いや!その理由もどうかと思うぞ!?」


「メルクルナさぁ、景色ぐらい我慢しなさいよ……」


「い、嫌です!前まで住んでた場所は亜空間でなにも無い殺風景な所でしたから、今度は綺麗な景色がある所が良いんです!」


『いや、皆なに言ってるんですか?

一応、この世界の最高神が住む場所ですから、庭園とかもしっかり造りますよ?

メルクルナさんの部屋とか執務室等からの景観もしっかり造るつもりです』


「ああん!嬉しい!今までこのデブ龍!とか何時かギャフンと言わせてやる!とか考えててごめんなさい!」


「こいつのいえは、そこらのほらあなでじゅうぶんじゃないでしゅかね!?」


思わず念話ではなく普通に叫んでしまったが、そこにアンジュラが割り込んできた。


「ドラちゃん、駄神はどうでも良いから……山でいっぱい住める場所……!」


「アンジェにしてはずい分こだわるわね?」


「メルクルナさんの住居ですから、真面目に考えてるのかしら?」


「いやぁ〜サルファ姉、あれはどう見ても別の事考えてるぞ?」


「いえ!アンジェさんは私の事を思って言ってくれてるんですよ!」


『アンジェ姉さんずい分こだわってますね?流石に最高神の家ですからちゃんとした物造りますけど何故山なんですか?』


「駄神はどうでも良い……私とドラちゃんの子供の住処が欲しい……」


「アンジェ、あなた何時の間に!?」


「ドライトさん!?幼龍と子龍で子づくりなんて破廉恥ですよ!?」


「いやいやいや、シリカ姉にサルファ姉悪乗りし過ぎだよ……セレナ様が睨んでるぜ?」


「……2人共ちょっとこっちに来なさい」


「「ヒィ!」」


シリカ姉とサルファ姉は母様に連行されて行ったのでメルクルナとカーネリア、アンジュラと俺とで話しを進める、祖父ちゃん祖母ちゃん達はこういう時は基本見守ってくれている、龍神が介入すると大体の事は解決するけど龍神に頼り切って若い龍が何にも考えなくなっちゃうかららしい。


父様?父様もあまり話に入ってこないけど昔手に入れた地図とかの資料を出してくれるので、基本俺達にやらせてくれる事にしてるみたいだ。


そんな事考えていると、母様がシリカ姉とサルファ姉を連れてきた、2人共尻を押さえて涙目だ、母様のお尻ペンペンめっちゃ痛いんだよな……




「そ、それでアンジェはこの間に創ったアレの事言ってたの?」


「だったら、私と言うより私達って言ってもらいたいですね」


「あれ?なら私の部下もドラちゃんと私の子供って事になるの?いやぁ〜ん、私ってば神様なのに困っちゃうわ〜」


『シリカ姉達は血とか混ぜてますけどメルクルナさんのは力しか込めてませんから、2人の子供と言えないんじゃ……』


「メルクルナ、バカな事言ってないで住む場所決めないと何時までも家無しよ?」


「ねえ?アンジェがたくさん住める場所って言ってるのアレの家の事でしょ?」


「……うん……1万いるから……家もいっぱい必要」


「なら、メルクルナさんの神域と家も相当大きくなきゃだめじゃ……2万以上受け取ってましたよね?」


「「「あ!」」」


『ちょっと私は用事を思い出したので……これで失礼させていただきますね……』


「ちょ!ドライトさん逃げないでください!あなためんどくさくなったんじゃ!?」


『だって、アレは世界樹の森の防衛のために私が楽できると思って創ったのに何万人分も家を造ったら、そっちの方が面倒じゃないですか!』


「お、お前、メルクルナのために部下創ってあげたり、ずい分協力的だと思ったらそんな事考えてたのかよ!」


「ドライトさん少しは頑張らないとダメですよ?」


「ドラちゃん……ガンバ……!」


「ドライト少しは頑張りましょう?」


するとヌーマ祖母ちゃんがシリカ達に言った。


「あんたらも手伝いなさい」


「は?」「え?」「へ?」「ドラちゃんと初めての共同作業……ポッ」


アンジュラ姉さんの反応は変だったが手伝いが出来るのは嬉しいし、ついでに思いついた事があったのでメルクルナ達も含めて建設作業を手伝わせる事にした俺は説明を始めた。




『メルクルナさんにジェード達は新たな神域、神界の作成を手伝ってもらいます。

シリカ姉達は、、、ビックリ箱から生まれてくる者の住む場所の建設です』


「ちょ!ビックリ箱って何が生れるのよ?」


『メルクルナさん、アレが入ってる亜空間に力と思いを込めましたよね?』


「ええ……入れたけど?」


『ぶっちゃけシリカ姉達をあまく見ていました、想定していた10倍の思いと力が込められたので何が生まれるか私にも判りませんw』


「ちょっと!この世界を滅ぼすような者が生まれたらどうするのよ!あとwつけるな!」


『いま、私の龍珠が解析していますのでその結果次第では残念ですが破棄ですね……』


「……やだ……私とドラちゃんの子供……守る!」


「アンジェ、私達の子供な?」


「うーん、でも本当にビックリ箱状態になっちゃってるんだもんね……」


「ドライトさん、龍神様達や原始の神々に頼んで新しい世界を創造してそこに住まわす訳には……?」


『うーん、それでも良いですかね……まぁ、メルクルナさんの方は問題ないでしょうから……

何故目を逸らすんですか?』


怪しく感じた俺がメルクルナの亜空間を龍の眼で確認すると……


『なんであなた1人でシリカ姉達と同等の思いと力が込められてるんですか!』


「だって!だって!私の子供みたいな物なんでしょ!?

少しでも強くてかっこ良くなって欲しかったんだもん!」


「ドライト、気づかなかったの?メルクルナあれから延々と思いと力を亜空間に入れていたわよ?」


『……私が見逃すとは流石に無駄に最上級神だけなはありますね』


こうなっては仕方がない、リュージュさんに2つの亜空間の監視を頼みさらに思いと力を込めようとしたアンジュラ姉さんを止めて話をつづけた。


『ビックリ箱が2つになってしまいましたが、神界と新種族の住む場所の建設を始めなければいけませんね、まずは場所を決めないとなんですが……』


そこで父様が意見を出してきた。


「ドライト、そう簡単にたどり着けないで材料も豊富にあり、世界樹の森の防衛にも向いていてジェード王国の聖地にも影響を与えない場所なら、ここならどうだ?」


父様が指示した場所は世界樹とジェード王国の間にある山脈だった、南方に世界樹の森があり距離はジェード王国の聖地よりも近く、世界樹の森の防衛もしやすいだろう。

だが問題が1つだけあった、世界樹と山脈がほぼ隣り合わせだという事だ。


『ここだと世界樹に近すぎませんか?私も良いとは思いますが、他の龍の方々や龍神方にも意見を聞いた方が……?』


「おい、クソ親父!俺が他の龍黙らせるからお前が他の龍神共を黙らせろ!お前にも責任が[ボグゥ!]いてえぇぇぇ!」


「黙れ!アホ息子が!元々メルクルナは良くやってると龍神の評判は良いのじゃ!文句なぞでんわい!」


「はいはい、ディアンはもう少しお義父様に対して尊敬の念を持って話しましょうね?」


[ムンズ]


「あれ?セレナ、なんで俺の首掴んで……?え?ちょっと何処に連れてこうと……え、え!?」


「ドライトにステラとルチルが居る前でそんな喋り方したら教育に悪いでしょ?

向こうで矯正しましょうね?」


こうして父様は母様と祖父ちゃん祖母ちゃん達に連れられて行ってしまったが、良い提案してくれたので俺は連れられて行く父様に両手を合わせて感謝の礼をしたのだった、合掌。




『そー言う事なんで、この山脈の頂上付近にメルクルナの神界と、第2ビックリ箱の住む場所を世界樹の森寄りに第1ビックリ箱の住む場所を造りましょう』


「ド、ドライトさんディアンさん達はほっといて良いのですか?」


『父様の喋り方は妹達の教育に良くないです、直した方が良いでしょう。

っと言うか母様を止めるのは私には無理です』


「ひ、ひどい……」


『さぁ、メルクルナさんも呆れてないで準備してください!下見に行きますよ!』


「ステラとルチルはわしが見ておく、安心して行ってきてくれ」


『『にーちゃ、いってらっしゃーい!』』


『何か有ったらすぐに呼んでくださいね?じゃあ下見に行ってきます!』


「「「「「ガンジス様行ってまいります!」」」」」


こうして俺達は山脈に向けて飛び立ったのだった……




そして山脈に着いてすぐに始めたのが……


「ジェード!そっちに逃げたわよ!」


「は!メルクルナ様!」


「メルクルナ様!後ろに増援が!」


「テレサ!そっちは私が片づけます!今は前に集中して!」


「おりゃあぁぁぁぁ!こんのゴミ共が!」


「このこのこのこの、この!なんでこんなに数が多いいのよ!」


「シリカ姉様!東からまた来ましたわ!」


「……ドラちゃん本気出しちゃダメ?」


『ダメです、あっちこちに散らばられたら、その方が面倒ですからね……そりゃー!』


オーク退治だった。


いや、最上級神のメルクルナやジェード達に俺達龍が5頭も居て、なんでこんなに手間取ってるかというと嫌になる程数が居るのだ。


1時間ほど経っているのだが数が減るどころか増えてる気がする、本来は俺達に向かってくるような真似をする訳ないのだがこの数が逃げ出すと、世界樹の森のエルフ達やジェード王国に影響が出かねない程いるので力を抑えて戦っているのだ。


しかもシリカ姉達は撒き餌として人化して美しい女性の姿になっているので、外見だけは良いメルクルナと合わせてオークホイホイ状態になっているために、後から後からわんさか湧いてくる。


「ド、ドラ公!なんでオーク共こんなに居るんだよ!」


『これはあれですね、世界樹の森に妖精族の戦力が集結していて逃げてきて、ジェード王国の強大な軍には勝てないからやっぱり逃げて、世界樹には龍神と龍王が居るんでもう無理ポ!っと言う事で3方向からこの山脈に避難して来たら繁殖しちゃったんですね』


「この豚共!私の宮殿に住み着くなぁ!」


「メルクルナまた豪華になってるわよ?あとここで良いの?」


「私の住む場所の前の住人が養豚場の豚だなんて認められないのよ!誰かにバレる前に殲滅してやるわ!

景色も良いし、空気も美味しい!良い場所じゃない!」


「メ、メルクルナさん……相変わらず運が悪いというか……

確かにそうですね、ここなら朝日とか星空も最高じゃないですかね?」


「しかし、こう弱すぎると相手にもならないし面倒だな!

近くに温泉が有るからそこから温泉引くのもありだな!」


「……いらいらしてきた……ドラちゃん本気出して良い?

……メルクルナには贅沢すぎる……私達の別荘にもしよう」


『我慢ですよ?神界創るのに他に迷惑かけたなんて言えないで[ドガァン!]……』


フヨフヨ飛びながらオークを始末していたら、オークロードのバトルアックスをもろに食らってしまった。

アダマンタイト製の中々の物だが、粉々になったのはバトルアックスだった。


『……良い度胸してるな豚共が!』


俺は本気モードになり、オークロードを粉々にすると一気に上空に飛び上がる。


「やば!ジェード、テレサ!私達も上空に避難するわよ!」


「「ハッ!」」


「ドライトったら自分が一番に切れちゃったじゃないの……」


「あのアックス汚かったですね、それを触らされたから怒ったんですよ」


「あーあー、オーク共ドライトの本気にビビッて固まっちゃってるぜ?」


「……ドラちゃん……綺麗好きだから」


【ドライト様に汚い物をぶつけるとは万死に値します!山脈に居るオーク全てをロックしました!】


『食らえ!』


俺は全力のブレスを山脈に向けて撃ちだした。


「あああ……私のお家(予定)が……」


メルクルナが泣いている、山脈が消えると思ったのだろう。


だがドライトが撃ちだしたブレスは途中で数千数万に枝分かれするとオーク1体1体に向かっていき、そのブレスに当ると消滅していくのだった。


「おお!お家(予定)は無事だったわ!」


『最初からこうしてれば良かったですね……巣に帰って卵の世話する前にお風呂入ろ……』


「そうね……」


「ドライトさん、ここ温泉も有るらしいですわよ?」


「まぁ、数だけは多かったから良い運動になったな……サルファ姉後で案内するよ」


「……ドラちゃんとドキドキの混浴」




こうしてメルクルナの神界建設地は決まったのだった。


「……ドラちゃん、みんなの裸見れて嬉しい?」


「アンジェねえさん、こっちはおとこゆでしゅよ!?

あと、りゅうのときはみんなはだかじゃないでしゅか!」


定番の温泉ドッキリも含めて今日1日が終わったのだった。


ちなみにメルクルナとジェード達は山脈でここにあれ創る!とか言ってて温泉には来ませんでした。

お読みいただきありがとうございました。


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