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転生龍の諸国漫遊記!  作者: バリ君
幼龍編
25/174

会合

やあ!ドライトさんだよ!キャロリンに会いに来たら、メルクルナを罠にゲフンゲフン!

何故か勝負する事になってしまって激闘の末になんとか倒したんだ!


魂の欠片もらう約束なんだけど、この駄神起きないんだよ……




とりあえず、キャロリン達の問題も方がついたし祖父ちゃんも金剛石の珠を持って王宮にやってきた。

俺は珠をもらってホクホクしながらメルクルナの元に行き、また額をペチペチし始めていると王がレムリア祖母ちゃんに話しかけていた。


「あ、あの?レムリア様なのでしょうか?」


「そうですよ?何か問題でも?」


「い、いえお姿がその……」


「ああ……この狭い中で龍の姿だと問題でしょう?」


「な、なるほど……しかし龍の姿も見てみたかったです……」


「あなた、失礼な事をおっしゃらないで!」


「じゃ、じゃがのぅ……」


「それよりもキャロのステータスについてお聞きしたいのですが……よろしいでしょうか?」


「そうですね、それではその事からお話ししましょうか……ドライト?」


そうレムリアが言いドライトに声をかけると、ドライトはメルクルナに往復ビンタを加えていた。


「はやくおきて、たましゅいのかけらよこしゅでしゅよ!」


パシン!パシン!


それを見たキャロリンが慌ててまた頼み込む、


「ド、ドライト様!メルクルナ様が可哀そうですからお止めになってください!

あと私のステータスの事でお話が……」


ドライトは渋々、パタパタと飛び上がり皆の中心に移動するとキャロリンを呼び念話で話し始めた。




『キャロのステータスの事で聞きたい事があるとかですが何の事ですか?』


「宮廷魔導士長のマンフレッド様に鑑定していただいたのですが、結果が……」


『どんなのが出るんですか?』


そうドライトが聞くとマンフレッドが鑑定の結果を見せてきた。




名前 キャロリン・レムリア・ジェード


種族 人族かも


状態 めっちゃ健康やでぇ!


ステータス


HP   か


MP   っ


STR  て


DEX  に


VIT  見


INT  る


AGI  な


MND  !


LUK  w


スキル  凄いよ!


称号   ヒャッハー!




「「「「「……はあ?」」」」」


この鑑定結果に流石の龍の面々も驚く呆れているがドライトだけが別の反応をした。


『……あ!』


それに気がついたセレナが聞いてくる。


「ドライト?身に覚えがあるようですね?」


『これは私が偽装しといたものですね……

キャロと距離が離れたので勝手に消えるかと思ったのですが……ちょっと調べますね?』


そう言いドライトはキャロリンを目を細めて見つめ始めた、するとシリカ達が話し始める。


「ドライトって偽装する時に変な偽装の仕方するわよね?」


「ガンジス様を誤魔化した時のステータスを聞いた時にも思いましたが、何かこだわりが有るのでしょうか?」


「いやサイファ姉、ドライトはたぶん適当に付けただけだぞ?」


「……私も負けてられない……もっと面白い偽装を!」


「「「アンジェ、変な所で張り合わない!」」」


などと話しているとドライトの鑑定が終わったようで、ちゃんとしたステータスと今回の件について話し始めた。


『さきにキャロのちゃんとした現在のステータスを教えた方が良いですかね?』


「お、お願いします!キャロが加護みたいな物が付いたと言うのも気になってたんです!」


『では……発表します!』


何故かドライトは1位の発表する様な緊張した言い方をしたが、単にキャロリンのちゃんとしたステータスを見せるだけなので、王国の面々以外緊張していなかった。




名前 キャロリン・レムリア・ジェード


種族 人族(亜神)


状態 健康 


ステータス


HP  5900+25000


MP  8000+50000


STR 7200+15000


DEX 8300+18000


VIT 7000+30000


INT 8500+45000


AGI 9000+25000


MND 8600+50000


LUK 50000+150000


スキル

剣術 体術 魔法 魔術 超再生 状態異常完全無効 物理魔法耐性UP ステータスUP


称号

ジェード王国第2王女 ドライトの祝福 龍の祝福を受けし者 亜神




「「「「「えええええ!?」」」」」


「ド、ドライト様!前に教えていただいた結果と違うのですが!?」


『完全に力が定着してますね、おめでとうございますキャロは亜神になりましたよ!』


「+の部分もなんか増えているのですが!?」


『キャロが亜神になったので私から送り込める力も増えたのですよ、めでたいですね!』


「「「「「………」」」」」


「あ、あのドライト様……キャロは完全に亜神になったのですか?もう私達とは暮せないのでしょうか?」


そうエレインが心配して聞いてくる、これだけのステータスがあるのだ何かのミスで力が解放されれば悲劇を生みかねない、亜神になったのだから神界や亜空間で生活する事になるのかと思ったのだろう、するとそこに突然……


「ようこそ神の領域へ!神界を新たに創りますからそこで一緒に暮らしましょう!

……ちょっと仕事してくれれば良いのですよ!」


っと何時の間に復活したのかメルクルナがキャロリンに近づき、勧誘し始めたのでドライトが


「かってにかんゆうしゅるなでしゅ!」


ゴスゥ!


っとまたも脳天を殴りつけ再度気絶させた、そして気絶したメルクルナを長椅子に放り投げると解説し始めた。


『その事なら心配ありません、この本をどうぞ』


そう言いキャロリンに数冊の本を渡した、すべてノート位の厚さだがキャロリンがめくって確認すると祝福について1ページから10ページなどとしか書かれておらず、肝心の内容がない、おかしく思いドライトに確認すると。


『知りたい内容の部分が書かれた所に触れてオープンと言ってください、はいその部分が開かれましたね、元に戻したい時は本を閉じてクローズ言えば戻ります。

どこに有るのか分からない時は守護について知りたいと念じながら表紙に触れオープンと言えばその場所が開かれます、使い方はそれだけです』


「こ、この様な神器を頂いてもよろしいのですか?」


『普通の本がちょっと便利になった程度の物です、使えるのはキャロだけですがキャロが許可した者も、使えるようになっていますので心配いりませんよ……

あ、不届き者が使おうとすると呪われるので注意してくださいね』


「の、呪われるのですか?」


キャロリンは先程まで母にかかっていた呪いの事を思い出し身震いした。


『はい、恐ろしい呪いがかけられていますからね?』


エレインが恐る恐る聞いてくる。


「ど、どの様な呪いが?」


自分の一族などに強力な呪いをかけた邪神ですら歯牙にもかけない龍の呪いである、エレインは完全に顔を真っ青にしてた。


『聞きたいですか……良いでしょう、知っていればこの本を狙う愚か者は出なくなるでしょうからね……』


そうドライトは言い王国の面々を見回した、そして呪いの正体を皆に教えたのだった。


『ハイハイしか出来なくなるのとバブゥーしか言えなくなります、それがたとえ大人だろうが老人だろうがです』


なんて地味に嫌な呪いなんだと思い王国の面々は顔を見合わせたが、龍族のシリカ達はアホな呪い創るなと笑っていたが、


『ちなみに龍族もレジストに失敗したら呪われますから』


この一言で真っ青になってた。




『今回キャロに渡したのは[祝福、加護、守護の違いと使い方][魔法と魔術の違いと使い方][力の抑え方と使用方法][武術を極めよう!][魔道具の作り方と使用方法][生活魔法の活用術][楽しい偽装]の7冊です、まずは祝福系と力の抑え方について学ぶのが良いでしょう』


っとドライトが伝えるとシリカ達が


「ちょっと待て[楽しい偽装]ってなんだよ?」


「ドライト、私達もその本に興味が出たわ」


「ドライトさん、私は[生活魔法の活用術]に特に興味がありますわ」


「ドラちゃん……[楽しい偽装]をプリーズ……」


などと言ってきたので4人にもそれぞれ渡すと嬉しそうに自分達の亜空間にしまっていった。


『あと、変なステータスになってたのは私が偽装してたのが残っていたんですね、離れたので途中で切れると思ったんですが、祝福を授けた事で私とキャロに繋がりができたみたいですね、そこから魔力が流れていたのでしょう』


「今も繋がっているのですか?」


『いえ、今はほとんど遮断しています、短期間でキャロが亜神になったのも力が流れ込んでいたからです。

どんな影響が有るのか判らないので一度遮断しました』


するとキャロリンは寂しそうに


「そうなのですか……」


っと言った、するとエレインが


「寂しいの?貴女に祝福をくれた方ですから寂しいのは分かりますが我慢なさいね?」


そう言って慰めていたが、他の王家の面々からはドライトは睨まれていた。


『なんか変な気配感じますが、相手にすると面倒そうなのでスルーしますよ!』


そう言うとパタパタと飛んで長椅子に眠っているメルクルナの元に行き、また額をペチペチし始めるのだった。




ドライトは完全に王国の面々を無視し始めたので王が困っているとセレナが助け舟をだしてくれた。


「ステファンス王、聞きたい事があるのではなくて?」


「は、はぁ……」


ステファンスはどうしたものかと、チラッと叔父のケビンを見るケビン大公は熱心なメルクルナ教の信者なので、今までのやりとりを見て涙を流しながらうつむいている。


それを見た、セレナが言いだした。


「神々と私達の関係が良さそうね……」


「お待ちなさいセレナ、そう言う事なら私が話します、ついでにこれでどうかしら?」


レムリアがそう言うと、光り輝いて龍の姿に戻る……が3mほどの小さな姿だった。


「お母様、その姿は……?」


「ふふふ、ドライトの本気モードの逆ね、弱体化してみたのよ」


「なるほど……」


ジェード達がレムリア様の姿が龍に戻ったので、慌ててひざまずこうとしたがレムリアに止められ、レムリアが神々と龍神や龍との関係について話しだした。




世界を創ったのが原始の神々と龍神だった事。

何故龍神達が創造を手伝ったか、この世界ユノガンドが龍の産卵地に適している事。

世界や星に原始の神々がメルクルナのような管理神を派遣している事。


これらの話を聞いて皆が呆然としているとケビン大公が聞いてきた。


「で、では世界を創造したのはメルクルナ様ではないのですか!?」


「メルクルナ教の聖典の事ね……あれはかなり改組されているわね……」


「お母様、たしか以前メルクルナが私の与えた聖典が勝手に改組されていて困っていると言ってましたね?

神罰を与えようにも忙しくて相手にしていられないと……」


「そ、そんな聖典が改組されているなど……」


「メルクルナが世界の管理が忙しく実体化したり、しるしを示したりできなかったから教会の者が自分達の都合のいいように改組したのね」


「でも、メルクルナは力を増したし、ジェード達が補佐するから大分時間に空きが出来るはずよ、下手したら愚かな教会の者に神罰を下すかもしれないわね?」


そんな話を聞いてしまったケビン大公は絶望に顔をゆがめ、ひざまずきレムリアに許しを請い始めた。


「レムリア様、どうかジェード王国の民達に神罰が下らない様にお願いします、私が愚かにもレムリア様の加護をもらいながらメルクルナ教を信じたばかりに民達に神罰が下れば……

私はどの様に罰されてもかまいませんので、どうか!どうか……ううう……」


そう言われてレムリア達は困っていると……


「ううう……また信仰が減ったあぁぁぁ……」




何時の間にかメルクルナが起きていてドライトを頭に乗せたままウルウルと泣いていた。

すると額をペチペチ叩きながら、ドライトが王国の面々とケビンを見て語りだした。


『本当に愚か者ですね、あなたの信仰心をレムリア祖母ちゃんに向けてもあまり意味がありませんし、あなたのメルクルナさんに向けていた信仰心はその程度の物だったのですか?』


「しかし、ドライト様……私はレムリア教からメルクルナ教に改宗するようにと民達に言い、王家もそうする様にと主張していたのです……メルクルナ様よりもレムリア様が尊い存在だったとは……」


『なんかあなた方は勘違いしてますが、レムリア祖母ちゃんが守りたいのは王家ではないですし、この世界でもないんですよ?』


「ドライト様どういう事でしょうか?」


泣いているケビン大公に変わってキャロリンが聞いてくる。


『正直な話、この世界が邪神や魔神に滅ぼされたり、原始の神々の神罰で滅ぼうが私の実験で滅ぼうが私達はどうでも良いのです、龍の産卵地さえ無事であれば……

もちろん我々龍や龍神達との全面戦争を邪神や原始の神々が覚悟していればの話ですが……

ですが、邪神ごとき相手にもなりませんし原始の神々とは盟友ですからね、共闘してこの地に危害を加えた者に対して戦いを仕掛けるでしょう』


途中でシリカ達が


「とんでもない事混ぜないの!」


「ドライトさん流石にそれは……」


「おい!流石にお前の実験で滅んだら反省ぐらいさせるぞ!」


「ドラちゃん……そういう実験するなら混ぜて……」


っと言ってガンジスにレムリアはうなずき、ディアンとセレナも


「そうね、お仕置として3日位ご飯抜きね」


「それは厳しすぎないか?」


などと話し合っているがドライトはそれを無視して続ける。


『私達がもし世界の破滅に直面した時に気にするのは同族の龍種か加護などを与えた者達だけです、しかしケビンさんあなたはそれで良いのですか?

民達が死んでいくなか、あなたには加護があるから助けますよ?っと言われて納得できるのですか?』


そう言われてケビン大公は


「もし……もしそんな事が起きたなら、民と一緒に死なせてもらいたいです……」


そう言うケビン大公にドライトは続けた。


『この駄神メルクルナには頼らないのですか?

この駄神は駄神なりに今まで頑張ってきたのですよ?

他の神だったら下級神の自分には無理だと放り投げたり、多少の事はしょうがないと無視したかもしれません。

しかも駄神メルクルナはこの300年間、力が落ちたにもかかわらず必死になって頑張ってきたのです、それこそ不眠不休でです』


そう言うとメルクルナは……


「ウキィィィィ!褒めてるのか貶してるのかハッキリしろー!」


っと吠えていた。




しかし、ジェード王国の面々はハッとして、メルクルナを見つめてひざまずき、首を垂れたのだった。

そしてケビン大公はメルクルナを見つめてこう言った。


「メルクルナ様……愚かな私がもう一度……もう一度貴女様を信仰してもよろしいでしょうか……?」


なんとかドライトを頭から引っぺがそうとしていた、メルクルナは王国の面々を見つめて言った。


「私なぞを信仰するしないはあなた達の自由です、私は原始の神々からこの地に使わされた時に誓いました……

あなた達を持てる全ての力をもって守ると……

頼りないかもしれませんがもっと私に頼ってくださいね……?」


するとメルクルナが光り輝き力を増した、周りで見守っていた王宮に使える者達や近衛兵に近衛騎士、宮廷魔導士や竜騎士達皆が、首を垂れていたのだ。


その光景を見つめていたレムリアはメルクルナに言った。


「メルクルナ……あなたはあなたなりに頑張ったのです、私もガンジスも龍族の皆がそれを認めているのですよ?

これはそのご褒美です……」


そう言うと光り輝く宝珠を取り出した、そしてそれをメルクルナに与えると……


「す、凄いです……!一気に力が増しました!」


『上級駄神から最上級駄神に格上げですね、メルクルナさん、おめでとう!』


「ドライトさん駄をつけるの止めてください……最上級!?」


『力が10倍になっていますね、まぁ私の本気モードに届きませんが……』


「どれだけ強いんですか……ドライトさんは……」


『とにかく色々まとまりましたし、私の用もメルクルナさんに関係すること以外は終わりましたし、世界樹の巣に帰りますか……』


「そうですね……私に関する事?」


『……魂の欠片の件ですよ!』


そうドライトが言うとメルクルナは逃げようとして、レムリアに捕まった。


「約束は約束よ?メルクルナも最上級神になったんだから、約束を破ったらダメですからね?」


『そんなに痛くは……ないはずですから!』


「い、いやあぁぁぁぁ……!」




こうして転移門を開いたドライトを先頭に龍達と龍神に引きずられメルクルナは帰って行ったのだった……ジェード達が必死に後を追って……


その後無事にドライトはメルクルナの魂の欠片をゲットしたのだった。


「やりゅましゅたよ!じゃしゅんのたましゅいと、だしゅんのたましゅいのかけらゲットでしゅ!」


「うわーん!力の一部を取られたー!」


そんなやり取りを残して……

お読みいただきありがとうございました。


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