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Get out of the reality  作者: 琉桜
プロローグ
1/12

〈0ー0〉



私は別に、どこにでもいる人間だと思ってる。



有名人になれるほど顔は良くないけど、凄く酷いという訳でもない。

痩せてるわけでもないけど、太ってるわけでもない。

至って普通の人────


────ではないか。

外見は普通だけど、ちょっと人より頭が良くて、運動が出来て。

人間関係はそこまで悪くなくて。

そんな中の上なのか、上の下なのか分からない私だけど。

これだけは分かる。

私の性格はおかしい。

胸を張って言えるほど。

なんて言うか、狂ってると思う。

自覚があること自体アレだけど、そう思い込む事の方が自分にとっては楽なのかも知れない。


そもそも性格がアレでも普通に生きてこれたし、自分が思ってるよりも私は普通なのかも知れない。

何故だか普通か普通じゃないのかって考えてると、笑えてくる。


18歳でもうすぐ卒業で。

楽しかったなと思うし、寂しいなとも思う。

上手い具合にバランスは保っていたから、もしかしたら心残りがあるのかもしれない。

けど心のどこかで“ 別に ”って思う自分もいて。

こんな葛藤もどこか冷めた目で見てる自分がいて。

“ 私はこの世界に合わないのかな ”








────なんて────




────どこか他人事みたいに笑ってた────




────自分の目の前で────




────人が、死にそうになってて────




「……なんで?」




────私の体は動いてて────




────私じゃなくてもよかったのに────




────柄にもなく、“ 後、少しッ ”って────




────ムキになった────






「……届い……た」




凄まじい痛みとか、血を流してるとか。




そんことよりも────







────他人の為に命をかけた自分に、





────なんで────





って混乱してる自分と、





────やるじゃん────





って、笑ってる自分がいる。







周りはなんか騒いでるけど。

助けなくていい、このまま静かに眠りたい。


死に際に思う事なんて大したことないけど、







ないけど────







───が、



「……欲しい……なぁ……」





私は────────────────


────────────


────────


────


──




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