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木下秋「ちきゅー、サイゴの日」セルフ・インタビュー

野良小説家(自称)、木下秋が短編小説「ちきゅー、サイゴの日」を投稿した。


秋は同じくアマチュア小説家の憂木冷と共に、2013年9月より“テーマ短編”という企画を毎月行い、コンスタントに新作を投稿し続けている。その二十回目となる今月、テーマ『カタストロフィ』に合わせて投稿された新作「ちきゅー、サイゴの日」。投稿されるに至った経緯を語ってもらった。



(取材・文/木下秋)






「今後もずっと続けていきたいと思ってる」




――まず、テーマ短編について簡単な説明をお願いしたいんですけれども。


秋:テーマ短編っていうのは二年前の夏(2013年8月)、バイト先で知り合った憂木くんと話している時に彼が『小説を書きたい』っていう気持ちを持ってるってことを知って……でも彼は書いてはいなかった。当時。僕と全く同じだな、って思った。僕も『書きたい』思っていながらも、キッカケがなくてなかなか書き出せずにいたんですよね。映画ばっかり、現実逃避するかのように見まくって、『でも、いつか創作する時に役立つから!』って。(笑) 言い訳ばっかりしていた。だから、これはいい“キッカケ”だと思った。『一緒に書こうよ!』って言ったんですよ。ラーメン屋でね。その後じっくり話そうってなって、中華料理屋にハシゴしたんですけど。(笑) そこらへんについては「うごきだす」(2013年12月9日投稿)っていう半フィクション小説(※.彼いわく、「半分ホントで半分ウソの小説」とのこと。“ノンフィクション”にかけた、彼なりのシャレである)に書いてあるから。かなり書き始めの頃に書いた小説だから恥ずかしいけど、読んでほしいな。……まぁそんなこんなで、小説を一緒に書くことになった。月に一個テーマを決めて、半強制的にでも書こうとしたんですよね。


――じゃあ、憂木冷氏との出会いは運命的だったわけですね。


秋:“運命的”だなんて言葉はロマンチックな響きで、なんだか恥ずかしいけれどね。(笑) でもまぁ確かに、あの出会いがなかったなら今でも僕は、小説を書きたいけれど書けなくって、モンモンとしていたのかもしれない。そういう意味で、彼には感謝しているんですよ。キッカケだったし、仲間に――ライバルになってくれたからね。少年漫画の主人公にそういった存在が必要なように、夢を叶えるためにはそんな人が必要なんだと思うんですよね。


――なるほど。……そんな“テーマ短編”なんですけれども、今回で二十回。


秋:『もう二十回』とも言えるけど、『まだ二十回』とも言えますよね。まだまだ自分の成長の為にも、今後もずっと続けていきたいと思ってる。『もっと上手くなりたいから』ってのもあるけど、もう単純に最近は楽しくってね。書き終わると、もう『来月のテーマは⁉︎』ってな感じで。(笑) もちろんプロデビューする為に長編を書かなきゃ、って思うんだけど、でも僕は、ほんとは“小説家になろう”で読者の人に『オモシロイ!』って直接思ってもらって、そこからデビューしたいんですよ。あるでしょう、『ネットで話題!』みたいな。“出版社”にじゃなくって、“読者”に認めてもらう。それって、“ホンモノ”だと思うんです。だから、これからもネットには投稿していきたいです。ほんと、いい時代ですよね。





「(あっ、隕石が落ちてくるお話書こ)ってなった」




――テーマを聞いて、今回のお話はすぐに思い浮かんだんですか?


秋:テーマによってはちょっと悩んだりする月があったりはするんだけど、今回はすんなり浮かびましたね。ほんとに数秒。(笑) っていうのには訳があって、まぁ「ちきゅー、サイゴの日」は隕石が地球に向かってて、明日で人類終わり、ってことがわかっちゃう。そんな日の、不良少年の一日ってお話なんですけど。知らない人も多いと思うんだけど、先月の終わりに、隕石が近づいてたらしいんですよ。地球に。それをネットで知って――バイト終わりだったんですけど、僕行ったんですよ。後輩二人に「隕石落ちるかもしれないんだって」って。したら二人は「えーっ!」、「いつ?」。僕が「明日」って言ったら、二人とも笑っちゃって。(笑) 「明日ーッ⁉︎」って。これ、ほんとにNASAが発表した情報だったらしいんですよ? 二人のその後の反応はバラバラなものでした。一人は「マジかぁ……」とか言ってちょっと不安そうな顔をして、もう一人は「まぁいいか」とか言うんですよ。「なんで?」って聞いたら、「みんな一緒に死ぬならこわくないかな」って。そんな出来事があったんで、『カタストロフィ』、『破滅』って文字を見てすぐに、(あっ、隕石が落ちてくるお話書こ)ってなったんです。


――「ちきゅー、サイゴの日」というタイトルも同時に?


秋:そうですね。「地球最後の日」ってすぐに浮かんで、(でもヤンキーだかんなぁ……)って思いました。ヤンキーは漢字書けないでしょ? っていうのも偏見だけど。(笑) イメージにそぐわないなぁと思って、「ちきゅー、サイゴの日」に。“日”ぐらいは誰だって書けるだろうと。(笑) まぁ“地”だって“後”だって書けそうだし、っていうかそんなに難しい漢字でもないですけどね。(笑)


――秋さんの書く小説のタイトルには“、”が入ってることが多いと思うんですけど……。


秋:はい。なんか“ブレス”を入れたくなるんですよ。文章中もそうですけど、一息で読んでもらうところじゃない、っていうか。「ちきゅーサイゴの日」だと、なんか早口感が。(笑) 一拍空けてほしいんです。「ちきゅー、サイゴの日」って。





「あくまで、『希望』について書きたいんです」




――秋さんのパートナーである憂木冷さんもTwitterで仰ってましたが、この作品のテーマの一つとして、『後悔』があるように思えるんでしょうか。


秋:えっ、憂木くんはそう言ってたの? そっか……僕はもうTwitterは見ないようにしてるから、気がつかなかったです。メンタルが弱いんで、見れないんですよね。(笑) 人の感想とかこわくって。……確かに、『後悔』は主人公である洋平が家に帰ってきてから、後半にかかると雰囲気として漂ってますよね。実際に文中にも出てくるし。……でも僕、『後悔』って言葉、最もキライな言葉の一つなんですよ。(笑)


――キライ、ですか。 というと?


秋:うん。『後悔』って言葉は究極にネガティブじゃないですか。「あぁ、あの時こうしていれば……」って。でも、時間はどうやったって戻らないでしょう。流れ続けるものですから。相対性理論とかは無視しますよ? 人間の力じゃどうしようもない。だから、過去を悔やむことって超無駄だと思うんです。生きてる限り、前見て進まなきゃ、って。『反省』ならいいんですよ。こっちはポジティブ。「失敗したけど、次に活かそう!」って。確かに洋平も父の博も、『後悔』してるんだけど、まだ『反省』に変えることができると思うんですよ。


――でも、隕石が落ちてくるんでしょう?


秋:それはまだわかりませんよ。(笑) 起きてみないと。まぁ、洋平が眠って物語は完結してしまいますけれどね。(笑) でも、あの後世界中が総力をかけて、なんとかしようとするかもしれないじゃないですか。それこそ「アルマゲドン」みたいに。実際、隕石を阻止するにはどうすればいいのか、方法はあるみたいです。隕石に宇宙船やロケットをぶつける、隕石にエンジンを取り付けて軌道を変える、宇宙空間に巨大な鏡を設置して太陽光線で蒸発させる。まぁ洋平や私達一般庶民にはわからないけど、なんらかの方法で救われるかもしれませんよ。物語の続きは読んだ人の想像に任せますけれどね。でももし、隕石が落ちなかったのなら、洋平はやっぱり更生すると思いますよ。父のことも赦して、良好な家族関係を築くと思います。不良少年洋平の、成長を書きたかったんですよ。渋谷教諭を殺さなかった、っていうのもそうで、赦している。確かに『後悔』はあるけど、『反省』に変わる可能性はある。あくまで、『希望』について書きたいんです。ネガティブなお話は、なるべく書きたくない。


――二三矢についてはどうですか?


秋:二三矢はね……。(笑) 前にどっかで書いたんだけど、ああいうバカがすきなんですよ。(笑) バカっていってもね、純粋、って意味ですよ。ジョジョ四部の仗助と億泰みたいなヤンキー二人組がすきでね。書いてて楽しい。「クローズZERO」と続編「クローズZEROⅡ」って映画があるでしょう? あれもめちゃくちゃすきなんですよねぇ。不良の美学ってはたから見てて意味わかんないところがあるんだけど、やっぱりなんか憧れちゃうというか、カッコいいなぁって思うんですよね。





「ありがとうございました(棒)」




――今後について、どんなことをしていきたいですか?


秋:テーマ短編はずっと続けていくつもりです。長編は「マホロバ堂書店でございます」をちゃんと終わらせて、次の長編を書きたいですね。夏にも、去年「野良怪談百物語」をやったみたいに、なんかやりたいなぁ。『オモシロイって、なんだろう』ってことをこれからも考えながら、やっていきたいですね。


――このセルフ・インタビューもその一つ?


秋:そうですね。(笑)


――でも、この企画をやる前に『セルフインタビュー』でググったら、もうすでにやっていた人がいたみたいですね?


秋:……そうですね。まぁ、私が思いつくようなことなんて、誰かがすでにやっていたっておかしくないでしょう。西暦2015年ですよ? 『パクリだ!』って言われることをこわがってたら、創作なんて今の時代やってられませんよ。(怒) あとどうせ、誰もこんなとこ読んでねぇよ! 『お気に入り登録数』“4件”だぞ!


――最後に一言。


秋:ありがとうございました。(棒)

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